TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024056594
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022172771
出願日2022-10-11
発明の名称足のサポータ
出願人株式会社タチバナ
代理人
主分類A61F 5/02 20060101AFI20240416BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】従来、アーチを補強あるいは矯正する有効な手段としてテーピングが行われてきた。しかし、テーピングには、高度の技術が必要でありきつく締めたり弱く締めたりすることがあり、素人には適切な施術ができないとともに、テープの痛みが早く使い捨てされることが多いので、費用がかかるという問題点があった。
【解決手段】足首よりも下方の足全体をサポートする足のサポータにより、上記課題を解決した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
足の第一中足骨の先端と第五中足骨の先端とを結ぶ足底部の横アーチに巻回されて、前記横アーチをサポートする横アーチ足底サポート部と、前記横アーチ足底サポート部の両端から足背部に8の字のループ状に交差して巻回され、横アーチ第一中足骨側及び横アーチ第五中足骨側をサポートする横アーチ第一中足骨側サポート部及び横アーチ第五中足骨側サポート部と、前記足背部に当接する足背当接部において交差して、前記足背当接部から延設される内側縦アーチ及び外側縦アーチをサポートする内側縦アーチサポート部及び外側縦アーチサポート部と、前記内側縦アーチサポート部及び前記外側縦アーチサポート部から延設して形成される内側縦アーチ足底サポート部及び外側縦アーチ足底サポート部と、前記内側縦アーチ足底サポート部及び前記外側縦アーチ足底サポート部から延設されて足底中心部の近傍で交差して足底に当接する足底中心当接部と、前記足底中心当接部から外方に延設されるとともに、踵の上方の踵上方交差部で交差して延設されることで、足底に形成されるヒールロック足底第一中足骨側及びヒールロック足底第五中足骨側をサポートする、ヒールロック足底第一中足骨側サポート部及びヒールロック足底第五中足骨側サポート部と、前記踵上方交差部の下方位置に形成されて踵骨を囲むようにサポートするヒールロック第一中足骨側サポート部及びヒールロック第五中足骨側サポート部と、前記踵上方交差部から延設されて内踝と外踝とを結ぶ線上の上方位置において、結合手段により端部同士が結合されて遠位脛腓関節をサポートする遠位脛腓関節サポート部と、を備えたことを特徴とする足のサポータ。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記足のサポータは、1本の伸縮性を有するバンドにて一体的に形成されている請求項1に記載の足のサポータ。
【請求項3】
前記横アーチ足底サポート部と前記ヒールロック第一中足骨側サポート部及び前記ヒールロック第五中足骨側サポート部の少なくとも一方の内側には滑り止め手段が設けられている請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の足のサポータ。
【請求項4】
前記足底中心当接部は、交差するバンド同士が固定されている請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の足のサポータ。
【請求項5】
前記横アーチ足底サポート部の両端から8の字のループ状に交差した交差部と、前記ヒールロック足底第一中足骨側サポート部及び前記ヒールロック足底第五中足骨側サポート部の端部同士が交差した交差部には、それぞれのバンドを保持する保持部が形成されている請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の足のサポータ。
【請求項6】
前記保持部は、それぞれの前記交差部において重ね合わされた内側のバンドの表面に形成されている請求項5に記載の足のサポータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、足のサポータに関するものであり、更に詳しくは、足首から下方の足全体をサポートする足のサポータに関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
土踏まずは、足の裏の中央部から後半部に形成される窪みであり、直立二足歩行を行う人間にとっては重要な機能を担っている。図14を用いて、土踏まずの構造の概略を説明すると、土踏まずは、3つのアーチと3つの支持点a、b、c、によって支えられている。土踏まずを形成する3つの支持点a、b、c、は、第1中足骨頭a、第5中足骨頭b、踵骨隆起の内側及び外側突起c、によって形成され、それぞれの支持点a、b、c、は隣接する2つのアーチを支えている。
【0003】
前方の支持点a、b、間に張られた前部アーチは最も短く最も低くなっている。外側の支持点b、c、間には中程度の長さと高さの外側アーチが存在し、内側の支持点a、c、間には最も長く最も高い内側アーチがある。
【0004】
土踏まずの形は風によって膨らんだ帆のような形状であり、その頂点は後方に偏位しているので、体重は足背の中心にある後方スロープの1点c、にかかる。土踏まずは前後方向、左右方向、水平回転方向の姿勢制御を容易にし、あおり歩行をするとともに歩行時の接地の衝撃の吸収、足部の保護、放熱など、直立二足歩行のために重要な機能を担っている。
【0005】
上記の3つのアーチは、実際には足底の骨、関節、靭帯、筋肉や腱が一体的に機能することによって担っている。これらの骨、関節、靭帯、筋肉、腱などが未発達でアーチが十分に形成されていなかったり、何等かの原因でこれらの骨、関節、靭帯、筋肉、腱などが故障したり弱化してアーチが崩れてくると、様々な不都合な症状が現れてくる。例えば、外反拇趾、モートン病、足底腱膜炎、踵骨棘、変形性膝関節症、O脚などである。そして、このような不具合な症状を改善するためには、アーチを補強あるいは矯正する必要がある。
【0006】
従来、アーチを補強あるいは矯正する有効な手段としてテーピングが行われてきた。しかし、テーピングには、高度の技術が必要でありきつく締めたり弱く締めたりすることがあり、素人には適切な施術ができないとともに、テープの痛みが早く使い捨てされることが多いので、費用がかかるという問題点があった。
【0007】
上記問題点を解消するために、従来から種々の足首関節用のサポータが提案されており、足首周辺の骨や関節及び筋肉を適切に固定して、足首周辺の骨や関節の矯正を目的に提案されたもの(例えば、特許文献1)や、足首、踝、足先を無負荷の状態で、前後に動かし易くなるように考慮して固定することにより、生活習慣となってしまった内股歩行、外股歩行、及び姿勢を正しく矯正を目的に提案されたもの(例えば、特許文献2)や、簡単な構成で、踵の外反及び内反を抑制する装具として、伸縮ベルトで足背と足底との間を周回し、踵を周回して足首に装着する足首装着具を目的に提案されたもの(例えば、特許文献3)などが提案されている。
【0008】
上記特許文献1には、人体の足に装着可能な、伸縮性を有する踵足首サポータであって、足の甲から足裏、踵及び足首までの領域の表面を覆うことが可能な筒状サポータと、前記筒状サポータに取り付けられ前記筒状サポータの上から足に装着可能なベルト型サポータと、を備えたものが開示されているが、2重構造であって着脱に非常な手間を要するという問題点があった。また、前記筒状サポータは、横アーチの踵側に当接しており、前記横アーチを直接保護しておらず、その上、靴下の先端部を除去した形状になっているとともに、前記筒状サポータと足との当接部全体を圧迫するという懸念が生じる上、横アーチに働きかける第一中足骨と第五中足骨への着圧を付加して横アーチのたわみを補強する機能を担う横アーチ足底サポート部と横アーチ第一中足骨側サポート部と横アーチ第五中足骨側サポート部及び、外側縦アーチや内側縦アーチに働きかけて、着圧を付加して内側縦アーチと外側縦アーチのたわみを補強する機能を有する内側縦アーチサポート部と外側縦アーチサポート部及び内側縦アーチ足底サポート部と外側縦アーチ足底サポート部に加え、踵を挟み込んでアキレス鍵中央部近傍で交差させ上方へ引き上げる機能を有するヒールロック足底第一中足骨側サポート部とヒールロック足底第五中足骨側サポート部及びヒールロック第一中足骨側サポート部とヒールロック第五中足骨側サポート部などの、3つのアーチのたわみを補強するサポート部を備えていないので、地面からの衝撃を吸収する効果が期待できないという問題点もある。
【0009】
また、特許文献2に記載の装具は、内股歩行、外股歩行、姿勢を正しく矯正するために、足首、踝、足先に装着する矯正用のサポータであって、足首周囲ストラップと足底周囲ストラップと足先周囲ストラップの3つの部材からなり、足首、踝、足先を無負荷の状態で、面ファスナーで固定したものが開示されているが、踵を挟み込んでアキレス腱中央部近傍で交差させ上方へ引き上げる機能を有するヒールロック第一中足骨側サポート部とヒールロック第五中足骨側サポート部を備えていないので、アキレス腱の捻じりを軽減させ、アキレス腱を形成する下腿三頭筋の負担軽減には至らず、下腿部全体が安定する事は難しいという問題点がある。また、足先周囲ストラップの両先端に取り付けてある面ファスナーは、オス面とメス面の重なり部分に厚みが生じ、接合面を足底に設置すると違和感や不快感が生じ、足背に回しても靴や靴下も引っかかって履き辛く、実用的とは感じえない上、装着にも手間がかかるという問題点があった。
【0010】
さらに、特許文献3には、簡単な構成で足首に装着する足首用装着具であって、足首周回部、踵周回部、足背底周回部を有して、踵の内反と外反を抑制すると共に、スポーツのパフォーマンスを向上することができる足首固定用の伸縮ベルトが開示されているが、横アーチを直接保護しておらず、横アーチに働きかけて第一中足骨と第五中足骨への着圧を付加して横アーチのたわみを補強する機能を有する横アーチ足底サポート部及び横アーチ第一中足骨側サポート部と横アーチ第五中足骨左側サポート部を備えていないので、横アーチの形成を補強することができなく、指先までの荷重移動がしっかりと伝わり難く、下肢への負担軽減にはつながり難いという問題点がある。また、その装着方法は一本の伸縮ベルトの両端に面ファスナーやバックルやフック等を用いて接続して形成されるが、その装着工程は年配者などにとっては引っ張り具合や、交差位置などの設定がし難いという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社タチバナ
足のサポータ
13日前
個人
X線用貼付剤
3か月前
個人
段差昇降装置
2か月前
個人
逆流防止用具
2か月前
個人
エアリフター
2か月前
個人
シミ皮膚改善剤
3か月前
個人
鼻腔拡張具
1か月前
株式会社コーセー
組成物
2か月前
個人
電動式孫の手
2か月前
個人
アーシング青竹踏台
3か月前
株式会社東亜産業
温熱具
2か月前
個人
透析装置の洗浄方法
1か月前
株式会社コロナ
サウナ装置
3か月前
個人
根管治療用のファイル
1か月前
株式会社ニデック
検眼装置
1か月前
オンキヨー株式会社
聴診器
1か月前
個人
医療用チューブ保護具
3か月前
個人
弾性材一体コルセット
1か月前
個人
マッサージガン保持具
21日前
個人
光脱毛器
2か月前
株式会社いうら
介助リフト
27日前
株式会社ダリヤ
酸性染毛料
2か月前
株式会社ニデック
OCT装置
3か月前
株式会社ダリヤ
整髪料組成物
13日前
株式会社ダリヤ
洗浄剤組成物
3か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
1か月前
株式会社ノエビア
シワ改善剤
28日前
株式会社ニデック
OCT装置
1か月前
株式会社コーセー
油性化粧料
1か月前
株式会社ニデック
OCT装置
1か月前
株式会社東洋新薬
皮膚外用剤
27日前
個人
つぼ刺激用テープ
2か月前
大正製薬株式会社
固形組成物
26日前
大正製薬株式会社
外用組成物
3か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
2か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
2か月前
続きを見る