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公開番号
2024027215
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-03-01
出願番号
2022129822
出願日
2022-08-17
発明の名称
電子機器
出願人
オンキヨー株式会社
代理人
主分類
A61B
7/04 20060101AFI20240222BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】正常に信号の波形分析を行うことが可能な手段を提供すること。
【解決手段】電子機器は、信号のゲインを調整し、ゲインを調整した信号レベルを検出する。電子機器は、検出した信号レベルが、所定値を超えている場合、現在のゲインよりもゲインを下げて、信号のゲインを調整する。電子機器は、聴診音を採取するためのセンサーを備える。センサーは、採取した聴診音を信号として出力し、電子機器は、センサーから出力される信号のゲインを調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
信号のゲインを調整し、
ゲインを調整した信号レベルを検出し、
検出した信号レベルが、所定値を超えている場合、現在のゲインよりもゲインを下げて、信号のゲインを調整することを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
複数のゲインを有し、複数のゲインのうちのいずれかのゲインで、信号のゲインを調整することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
検出した信号レベルが、所定値を超えている場合、現在のゲインよりも1つ小さいゲインで、信号のゲインを調整することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
自機器の電源がオフからオンとなった後、複数のゲインのうち最も大きいゲインで、信号のゲインを調整することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
第1ボタンをさらに備え、
前記第1ボタンの操作を受け付けた場合、複数のゲインのうち最も大きいゲインで、信号のゲインを調整することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項6】
第2ボタンをさらに備え、
前記第2ボタンの操作を受け付けた場合、現在のゲインよりも1つ小さいゲインで、信号のゲインを調整することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項7】
聴診音を採取するためのセンサーを備え、
前記センサーは、採取した聴診音を信号として出力し、
前記センサーから出力される信号のゲインを調整することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
アナログ信号のゲインを調整し、
ゲインを調整したアナログ信号を、デジタル信号に変換することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号のゲインを調整する機能を有する電子機器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
デジタルオーディオインターフェースを備える電子機器には、アナログ信号をデジタル信号にA/D変換し、変換したデジタル信号をデジタルオーディオインターフェースに入力する入力回路(以下、「ADC入力回路」という。)が用いられる。ADC入力回路の最大許容アナログ入力レベルは、通常、グラウンド(GND)から電源電圧(TTLレベルの場合、+5V)の間に設定されている。この理由は、A/D変換後のデジタル回路が、グラウンドから電源電圧の間で動作するからである。ADC入力回路に、最大許容レベルを超えるアナログ信号(アナログ電圧)が入力された場合、入力されたアナログ信号は、正常にA/D変換されず、大きなデジタルノイズの原因となる。このため、通常、最大許容アナログ入力レベルを超えないように、アナログレベルは、設定される必要がある。
【0003】
しかしながら、従来のリミッター機能、コンプレッサー機能等の自動レベル調整(Automatic Level Control = ALC)の場合、波形の変形、圧縮を伴うため、A/D変換後のFFT(fast Fourier transform、高速フーリエ変換)等を伴う波形分析が実施される場合、波形の変形、圧縮のため、正常に波形分析ができない場合があった。なお、自動レベル調整については、特許文献1を参照されたい。
【0004】
図2は、最大許容レベルを超えるアナログ信号の波形の例を示す図である。図2において、2つの周期的な波形のうち、信号レベルが大きい波形は、ACD入力回路に入力される元の波形である。信号レベルが小さい波形は、ADC入力回路に入力された波形である。図2(a)は、リミッターダイオードなしであり、リファレンス電圧が変動しているため、正常なA/D変換を行うことができない。図2(b)は、リミッターダイオードありであり、信号レベルが小さい波形においては、波形がリミット(上下電圧カット)されている。この場合、A/D変換を行うことができるが、変換後のデジタルデータに、リミット分のデータ誤差(波形歪成分)が含まれてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-160281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、回路の許容入力を超えないように信号レベルを調整するため、自動レベル調整が用いられると、波形の変形、圧縮のため、正常に信号の波形分析ができないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、正常に信号の波形分析を行うことが可能な手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明の電子機器は、信号のゲインを調整し、ゲインを調整した信号レベルを検出し、検出した信号レベルが、所定値を超えている場合、現在のゲインよりもゲインを下げて、信号のゲインを調整することを特徴とする。
【0009】
本発明では、検出された信号レベルが、所定値を超えている場合、現在のゲインよりもゲインを下げて、信号のゲインが調整される。従って、従来のリミッター機能、コンプレッサー機能等の自動レベル調整が行われない。これにより、信号波形の変形、圧縮がされずに、信号を回路の許容入力レベル以下にできるため、正常に信号の波形分析を行うことができる。
【0010】
第2の発明の電子機器は、第1の発明の電子機器において、複数のゲインを有し、複数のゲインのうちのいずれかのゲインで、信号のゲインを調整することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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