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公開番号2024055095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161725
出願日2022-10-06
発明の名称配線モジュール
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類H01M 50/50 20210101AFI20240411BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】互いにスライド移動可能な第1ユニットと第2ユニットを備えるプロテクタ、並びにそれらのスライド移動を許容する組付部材を備える配線モジュールを提供する。
【解決手段】電極端子を持つ蓄電素子を複数積層した電池積層体に取付ける配線モジュールであり、電極端子に電気的接続する複数の導電部材、第1ユニット、第2ユニットを備え、複数の導電部材を保持するプロテクタ、第1ユニットと第2ユニットに互いにスライドできる組付部材を備え、第1ユニット、第2ユニット、組付部材は対向面を有し、第1ユニットと組付部材の一方に対向面から突出する第1突起、他方に第1突起が挿通する第1貫通孔が、第2ユニットと組付部材の一方に対向面から突出する第2突起、他方に第2突起が挿通する第2貫通孔があり、第1突起と第1貫通孔の内壁と対向する第1当接部と第1貫通孔の内壁との間に第1クリアランスが設定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電極端子を備える蓄電素子が複数個積層されて構成された電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、
前記電極端子に電気的に接続される複数の導電部材と、
第1ユニットと、前記第1ユニットとは別体とされる第2ユニットとを備え、前記複数の導電部材を保持するプロテクタと、
組付部材と、を備え、
前記第1ユニットと前記第2ユニットとは、前記蓄電素子が積層される積層方向に互いにスライド移動可能に連結され、
前記組付部材は、前記積層方向と直交する第1方向に前記第1ユニット及び前記第2ユニットの双方に組み付けられ、
前記第1ユニット、前記第2ユニット、及び前記組付部材のそれぞれは、対向面を有し、
前記第1ユニットの前記対向面と前記組付部材の前記対向面とは前記第1方向に対向し、
前記第2ユニットの前記対向面と前記組付部材の前記対向面とは前記第1方向に対向し、
前記第1ユニット及び前記組付部材のうちの一方は、前記対向面から前記第1方向に突出する第1突起を備え、
前記第1ユニット及び前記組付部材のうちの他方には、前記第1突起が挿通される第1貫通孔が形成され、
前記第2ユニット及び前記組付部材のうちの一方は、前記対向面から前記第1方向に突出する第2突起を備え、
前記第2ユニット及び前記組付部材のうちの他方には、前記第2突起が挿通される第2貫通孔が形成され、
前記第1突起は、前記積層方向に前記第1貫通孔の内壁と対向する第1当接部を備え、
前記第1当接部と前記第1貫通孔の内壁との間に第1クリアランスが設定されている、配線モジュール。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記組付部材は、前記第1突起と、前記第2突起と、を備え、
前記第1ユニットには、前記第1貫通孔が形成され、
前記第2ユニットには、前記第2貫通孔が形成されている、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項3】
前記第2突起は、前記積層方向に前記第2貫通孔の内壁と対向して配される第2当接部を備え、
前記第2当接部と前記第2貫通孔の内壁との間に第2クリアランスが設定されており、
前記第2クリアランスは前記第1クリアランスよりも小さい、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項4】
前記第1突起は、前記対向面から前記第1方向に延びる第1延設部と、前記第1延設部の先端部に配され、前記第1延設部から前記第1方向に直交する方向に突出する第1拡径部と、を備え、
前記第1拡径部は、前記第1方向に前記第1貫通孔の孔縁部に係止する第1係止部を備え、
前記第2突起は、前記対向面から前記第1方向に延びる第2延設部と、前記第2延設部の先端部に配され、前記第2延設部から前記第1方向に直交する方向に突出する第2拡径部と、を備え、
前記第2拡径部は、前記第1方向に前記第2貫通孔の孔縁部に係止する第2係止部を備える、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項5】
前記第1方向及び前記積層方向の双方に直交する方向は第2方向とされ、
前記第1貫通孔の前記第2方向における寸法は、前記第1貫通孔の前記積層方向における寸法より小さい、請求項4に記載の配線モジュール。
【請求項6】
前記第1拡径部は、前記第2方向について前記第1延設部から突出しており、前記積層方向について前記第1延設部よりも内側に配されている、請求項5に記載の配線モジュール。
【請求項7】
前記第1拡径部は、前記第1延設部から前記第2方向における両側に延出される一対の第1撓み片であり、
前記一対の第1撓み片は、前記第2方向に弾性変形可能とされている、請求項6に記載の配線モジュール。
【請求項8】
前記第1突起は、前記一対の第1撓み片の間に前記一対の第1撓み片が撓むことを許容する第1撓み空間を有する、請求項7に記載の配線モジュール。
【請求項9】
前記複数の導電部材は、バスバーを備え、
前記第1ユニット及び前記第2ユニットのうちの一方のみが前記バスバーを保持するバスバー保持部を備える、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、配線モジュールに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車等に用いられる高圧のバッテリーパックは、通常、多数のバッテリーセルが積層され、配線モジュールによって直列あるいは並列に電気接続されている。このような配線モジュールとして、従来、特開2013-16380号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。特許文献1に記載の電池配線モジュールは、単電池の電極端子間を接続する複数の接続部材と、複数の接続部材を収容する合成樹脂製の連結接続ユニットと、を備える。連結接続ユニットは、単電池が積層される方向について互いにスライド移動可能とされる第1ユニットと第2ユニットとを備える。これにより、特許文献1の電池配線モジュールは、単電池が積層される方向における単電池と電池配線モジュールとの組み付け公差を吸収することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-16380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記の構成において別部材が追加される場合等には、第1ユニットと第2ユニットの双方に対して、別部材が組み付けられる場合がありうる。この場合、別部材によって第1ユニットと第2ユニットとのスライド移動が阻害されることが考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の配線モジュールは、電極端子を備える蓄電素子が複数個積層されて構成された電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、前記電極端子に電気的に接続される複数の導電部材と、第1ユニットと、前記第1ユニットとは別体とされる第2ユニットとを備え、前記複数の導電部材を保持するプロテクタと、組付部材と、を備え、前記第1ユニットと前記第2ユニットとは、前記蓄電素子が積層される積層方向に互いにスライド移動可能に連結され、前記組付部材は、前記積層方向と直交する第1方向に前記第1ユニット及び前記第2ユニットの双方に組み付けられ、前記第1ユニット、前記第2ユニット、及び前記組付部材のそれぞれは、対向面を有し、前記第1ユニットの前記対向面と前記組付部材の前記対向面とは前記第1方向に対向し、前記第2ユニットの前記対向面と前記組付部材の前記対向面とは前記第1方向に対向し、前記第1ユニット及び前記組付部材のうちの一方は、前記対向面から前記第1方向に突出する第1突起を備え、前記第1ユニット及び前記組付部材のうちの他方には、前記第1突起が挿通される第1貫通孔が形成され、前記第2ユニット及び前記組付部材のうちの一方は、前記対向面から前記第1方向に突出する第2突起を備え、前記第2ユニット及び前記組付部材のうちの他方には、前記第2突起が挿通される第2貫通孔が形成され、前記第1突起は、前記積層方向に前記第1貫通孔の内壁と対向する第1当接部を備え、前記第1当接部と前記第1貫通孔の内壁との間に第1クリアランスが設定されている、配線モジュールである。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、互いにスライド移動可能な第1ユニット及び第2ユニットを備えるプロテクタと、第1ユニット及び第2ユニットの双方に組み付けられる組付部材と、を備え、組付部材が第1ユニットと第2ユニットとのスライド移動を許容する配線モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態にかかる蓄電モジュールにおいて組付部材をプロテクタに組み付ける様子を示す斜視図である。
図2は、蓄電モジュールの斜視図である。
図3は、組付部材を取り外した蓄電モジュールの正面図である。
図4は、蓄電モジュールの正面図である。
図5は、プロテクタの上部に配される凸部と凹部について示す斜視図である。
図6は、プロテクタの上部において凸部が凹部内に収容された状態を示す斜視図である。
図7は、プロテクタの下部に配される凸部と凹部について示す斜視図である。
図8は、組付部材の斜視図である。
図9は、組付部材の第1突起の斜視図である。
図10は、図4のA-A断面図である。
図11は、図4のB-B断面図である。
図12は、図4のC-C断面図である。
図13は、図4のD-D断面図である。
図14は、第1クリアランス、第2クリアランス、第3クリアランス、及び第4クリアランスについて模式的に示す断面図である。
図15は、電池積層体の前部の斜視図である。
図16は、ラミネート型電池の要部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0009】
(1)本開示の配線モジュールは、電極端子を備える蓄電素子が複数個積層されて構成された電池積層体に取り付けられる配線モジュールであって、前記電極端子に電気的に接続される複数の導電部材と、第1ユニットと、前記第1ユニットとは別体とされる第2ユニットとを備え、前記複数の導電部材を保持するプロテクタと、組付部材と、を備え、前記第1ユニットと前記第2ユニットとは、前記蓄電素子が積層される積層方向に互いにスライド移動可能に連結され、前記組付部材は、前記積層方向と直交する第1方向に前記第1ユニット及び前記第2ユニットの双方に組み付けられ、前記第1ユニット、前記第2ユニット、及び前記組付部材のそれぞれは、対向面を有し、前記第1ユニットの前記対向面と前記組付部材の前記対向面とは前記第1方向に対向し、前記第2ユニットの前記対向面と前記組付部材の前記対向面とは前記第1方向に対向し、前記第1ユニット及び前記組付部材のうちの一方は、前記対向面から前記第1方向に突出する第1突起を備え、前記第1ユニット及び前記組付部材のうちの他方には、前記第1突起が挿通される第1貫通孔が形成され、前記第2ユニット及び前記組付部材のうちの一方は、前記対向面から前記第1方向に突出する第2突起を備え、前記第2ユニット及び前記組付部材のうちの他方には、前記第2突起が挿通される第2貫通孔が形成され、前記第1突起は、前記積層方向に前記第1貫通孔の内壁と対向する第1当接部を備え、前記第1当接部と前記第1貫通孔の内壁との間に第1クリアランスが設定されている。
【0010】
このような構成によると、第1突起の第1当接部と第1貫通孔の内壁との間に第1クリアランスが設定されることにより、第1ユニットは組付部材に対して積層方向にスライド移動することができる。よって、プロテクタに組付部材を組み付けた場合でも、第1ユニットと第2ユニットとが互いに積層方向にスライド移動することが許容されやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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