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公開番号2024055064
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161667
出願日2022-10-06
発明の名称配線モジュール
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社,株式会社AESCジャパン
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類H01M 50/298 20210101AFI20240411BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】配線モジュールを提供する。
【解決手段】ラミネート型電池が複数積層され、該電池の電極リード同士を重合せて接合した接合部がある電池積層体に対し、接合部の板厚方向に直交する組付方向に組付られる配線モジュールであり、端子と端子に接続される電線と、それらを保持するプロテクタを備え、プロテクタは端子収容部と端子収容部に対し端子を第1位置と第2位置の間で板厚方向に移動可能に保持するプロテクタ側係合部を備え、第2位置は第1位置の板厚方向の一方側にあり、接合部を構成する電極リードを接合電極リードとし、端子は接合電極リードに電気的接続される電極接続部と、電極接続部に連なって設けられて組付方向の奥方に向かうほど板厚方向の一方側に位置する様に傾斜する傾斜面とプロテクタ側係合部に係合する端子側係合部を備え、端子が第1位置にある状態で、傾斜面は接合電極リードが配され得る板厚方向の位置の範囲を含む様に配される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に対して、前記接合部の板厚方向に直交する組み付け方向に組み付けられる配線モジュールであって、
端子と、
前記端子に接続される電線と、
前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、
前記プロテクタは、前記端子を収容する端子収容部と、前記端子収容部に対して前記端子を第1位置と第2位置との間で前記板厚方向に移動可能に保持するプロテクタ側係合部と、を備え、
前記第2位置は、前記第1位置の前記板厚方向における一方側に配されており、
前記電極リードのうち、前記接合部を構成するものは、接合電極リードとされており、
前記端子は、前記接合電極リードに電気的に接続される電極接続部と、前記電極接続部に連なって設けられ、前記組み付け方向における奥方に向かうほど前記板厚方向における一方側に位置するように傾斜する傾斜面と、前記プロテクタ側係合部に係合する端子側係合部と、を備え、
前記端子が前記第1位置に配された状態で、前記傾斜面は、前記接合電極リードが配され得る前記板厚方向における位置の範囲を含むように配されている、配線モジュール。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記端子収容部は、前記板厚方向について前記電極接続部と対向して配される端子保護片を備え、
前記傾斜面は、前記組み付け方向における奥方に向かうほど前記端子保護片から離れるように傾斜しており、
前記接合電極リードが前記板厚方向について前記電極接続部と前記端子保護片との間に配されるようになっている、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項3】
前記端子保護片の前記組み付け方向における奥方側の端部には、前記組み付け方向における奥方に向かうほど前記板厚方向における他方側に位置するように傾斜するプロテクタ側傾斜面が設けられている、請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項4】
前記板厚方向及び前記組み付け方向に直交する方向は、端子幅方向とされており、
前記傾斜面の前記端子幅方向における寸法は、前記電極接続部の前記端子幅方向における寸法より小さい、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項5】
前記傾斜面は、前記電極接続部の前記端子幅方向における中央位置に配され、
前記電極接続部は、前記組み付け方向の奥方に向かうにつれて前記端子幅方向における寸法が小さくなっている台形部を介して前記傾斜面に連なっており、
前記台形部は、前記端子幅方向について対称な形状を有し、
前記台形部の前記組み付け方向における奥方側の端部の前記端子幅方向における寸法は、前記傾斜面の前記端子幅方向における寸法と同一とされている、請求項4に記載の配線モジュール。
【請求項6】
前記端子収容部は、前記板厚方向について前記端子を前記端子収容部に抜け止めする係止部を備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項7】
前記端子収容部は、前記組み付け方向における前記端子の変位を抑制する第1変位抑制部と、前記板厚方向及び前記組み付け方向に直交する端子幅方向における前記端子の変位を抑制する第2変位抑制部と、を備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項8】
前記端子側係合部は、板状をなし、前記接合部と垂直に配され、
前記プロテクタ側係合部は、前記端子側係合部の前記組み付け方向における奥方側及び手前側に当接することで、前記第1変位抑制部を兼ねている、請求項7に記載の配線モジュール。
【請求項9】
前記プロテクタは、プロテクタ本体を備え、
前記端子収容部は、前記プロテクタ本体にヒンジ部を介して遊動自在に結合されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、配線モジュールに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車等に用いられる高圧のバッテリーパックは、通常、多数のバッテリーセルが積層され、配線モジュールによって直列あるいは並列に電気接続されている。このような配線モジュールとして、従来、特表2020-527848号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。特許文献1に記載のバッテリーモジュールは、前端部及び後端部に電極リードを備えたバッテリーセルが左右方向に複数個積層されたセルアセンブリーと、上下左右の4つの側壁によって構成される内部空間にセルアセンブリーを収容するように構成されたモジュールハウジングと、セルアセンブリーの前後に組み付けられ、セルアセンブリーを外部デバイスに接続させるエンドフレームと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2020-527848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成では、セルアセンブリーは、隣り合うバッテリーセルの電極リードが互いに近づくように折り曲げられ、重ねられて、電気的に接続されている部分を有するため、電極リード同士を接続するバスバーを設ける必要がない。電極リードは、エンドフレームに設けられるモジュール端子に電気的に接続されるようになっている。しかし、電極リード同士が接続された部分には、電極リードの折り曲げ加工や、電極リード同士の溶接により、特に前後方向に大きな製造公差が生じやすい。
【0005】
上記のようなセルアセンブリーに、エンドフレームを上方から下方に移動させて組み付ける場合、電極リードの前後方向の製造公差によって、モジュール端子が電極リードに干渉することにより、モジュール端子または電極リードが損傷するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の配線モジュールは、電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に対して、前記接合部の板厚方向に直交する組み付け方向に組み付けられる配線モジュールであって、端子と、前記端子に接続される電線と、前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、前記プロテクタは、前記端子を収容する端子収容部と、前記端子収容部に対して前記端子を第1位置と第2位置との間で前記板厚方向に移動可能に保持するプロテクタ側係合部と、を備え、前記第2位置は、前記第1位置の前記板厚方向における一方側に配されており、前記電極リードのうち、前記接合部を構成するものは、接合電極リードとされており、前記端子は、前記接合電極リードに電気的に接続される電極接続部と、前記電極接続部に連なって設けられ、前記組み付け方向における奥方に向かうほど前記板厚方向における一方側に位置するように傾斜する傾斜面と、前記プロテクタ側係合部に係合する端子側係合部と、を備え、前記端子が前記第1位置に配された状態で、前記傾斜面は、前記接合電極リードが配され得る前記板厚方向における位置の範囲を含むように配されている、配線モジュールである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、端子と電極リードとが干渉しないように電池積層体に組み付けることができる配線モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1にかかる蓄電モジュールの斜視図である。
図2は、蓄電モジュールの正面図である。
図3は、端子収容部周辺を示す蓄電モジュールの拡大正面図である。
図4は、蓄電モジュールの背面図である。
図5は、端子収容部周辺を示す蓄電モジュールの拡大斜視図である。
図6は、端子収容部周辺を示すプロテクタの拡大斜視図である。
図7は、端子の斜視図である。
図8は、電池積層体の斜視図である。
図9は、電池積層体に配線モジュールを組み付け方向に組み付ける様子を示す図である。
図10は、図2のA-A断面図である。
図11は、図3のB-B断面において接合電極リードの端部が傾斜面よりも組み付け方向の奥方にある状態を示す図である。
図12は、図3のB-B断面において接合電極リードの端部が傾斜面に係合している状態を示す図である。
図13は、図3のB-B断面図である。
図14は、図3のC-C断面図である。
図15は、図3のD-D断面図である。
図16は、図11のE-E断面図である。
図17は、図3のB-B断面において接合電極リードが配され得る板厚方向の位置の範囲よりも端子保護片側に配された場合に接合電極リードの端部が端子保護片よりも組み付け方向の奥方にある状態を示す図である。
図18は、図3のB-B断面において接合電極リードが配され得る板厚方向の位置の範囲よりも端子保護片側に配された場合に接合電極リードと電極接続部とが接続された状態を示す図である。
図19は、図3のB-B断面において接合電極リードが配され得る板厚方向の位置の範囲よりも傾斜面側に配された場合に接合電極リードの端部が傾斜面よりも組み付け方向の奥方にある状態を示す図である。
図20は、図3のB-B断面において接合電極リードが配され得る板厚方向の位置の範囲よりも傾斜面側に配された場合に接合電極リードと電極接続部とが接続された状態を示す図である。
図21は、実施形態2にかかる端子収容部周辺を示す蓄電モジュールの拡大正面図である。
図22は、図21のF-F断面において接合部の外側が曲がっている接合電極リードを配線モジュールに組み付ける様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示の配線モジュールは、電極リードを備えるラミネート型電池が複数個積層されて構成され、前記ラミネート型電池の前記電極リード同士が重ね合わせられて接合された接合部を備える電池積層体に対して、前記接合部の板厚方向に直交する組み付け方向に組み付けられる配線モジュールであって、端子と、前記端子に接続される電線と、前記端子と前記電線とを保持するプロテクタと、を備え、前記プロテクタは、前記端子を収容する端子収容部と、前記端子収容部に対して前記端子を第1位置と第2位置との間で前記板厚方向に移動可能に保持するプロテクタ側係合部と、を備え、前記第2位置は、前記第1位置の前記板厚方向における一方側に配されており、前記電極リードのうち、前記接合部を構成するものは、接合電極リードとされており、前記端子は、前記接合電極リードに電気的に接続される電極接続部と、前記電極接続部に連なって設けられ、前記組み付け方向における奥方に向かうほど前記板厚方向における一方側に位置するように傾斜する傾斜面と、前記プロテクタ側係合部に係合する端子側係合部と、を備え、前記端子が前記第1位置に配された状態で、前記傾斜面は、前記接合電極リードが配され得る前記板厚方向における位置の範囲を含むように配されている、配線モジュールである。
(【0011】以降は省略されています)

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