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公開番号2024054623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022160961
出願日2022-10-05
発明の名称画像処理装置、及び制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H04N 1/00 20060101AFI20240410BHJP(電気通信技術)
要約【課題】外部からのスキャン要求に従いスキャン画像データを含むファイルを暗号化する場合に、画像処理装置で従来技術に比べてよりセキュアな手法が提案されることが望まれている。
【解決手段】画像処理装置は、スキャナを利用して得られた画像データを含むファイルを生成し、該ファイルを前記クライアント装置に送信する処理を実行する実行手段を有し、前記ファイルについて前記クライアント端末で暗号化ファイルが指定されていた場合、暗号化ファイルを生成する際に利用されるパスワードを前記クライアント装置から前記画像処理装置に対して送信するための通信、及び、前記画像処理装置で生成された前記ファイルを前記クライアント装置に送信するための通信の少なくとも何れかが暗号化通信であることを特徴とする。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
スキャナを備える画像処理装置であって、
クライアント端末からネットワーク上の通信を介して行われる複数の要求に基づき、前記画像処理装置が、前記スキャナを利用して得られた画像データを含むファイルを生成し、該ファイルを前記クライアント装置に送信する処理を実行する実行手段を有し、
前記ファイルについて前記クライアント端末で暗号化ファイルが指定されていた場合、暗号化ファイルを生成する際に利用されるパスワードを前記クライアント装置から前記画像処理装置に対して送信するための通信、及び、前記画像処理装置で生成された前記ファイルを前記クライアント装置に送信するための通信の少なくとも何れかが暗号化通信であることを特徴とする画像処理装置。
続きを表示（約 950 文字）【請求項２】
前記クライアント端末で暗号化ファイルが指定されていた場合、前記画像処理装置で生成された前記ファイルを前記クライアント装置に送信するための通信を暗号化通信とするための指示をクライアント端末に送信する送信手段をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項３】
前記クライアント端末で暗号化ファイルが指定されていた場合、暗号化ファイルを生成する際に利用されるパスワードを前記クライアント装置から暗号化通信で受信するための受信手段をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項４】
前記ファイルについて前記クライアント端末で暗号化ファイルが指定されていなかった場合、暗号化通信を用いることなく、前記画像処理装置で生成された前記ファイルが前記クライアント装置に送信されることを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
【請求項５】
ネットワーク上の通信の暗号化に関する設定を行う設定手段を、さらに有し、
前記設定で暗号化通信を用いないことが指定されており、かつ、前記ファイルについて前記クライアント端末で暗号化ファイルが指定されていなかった場合には、暗号化通信を用いることなく、前記画像処理装置で生成された前記ファイルが前記クライアント装置に送信されることを特徴とする請求項４に記載の画像処理装置。
【請求項６】
スキャナを備える画像処理装置における制御方法であって、
クライアント端末からネットワーク上の通信を介して行われる複数の要求に基づき、前記画像処理装置が、前記スキャナを利用して得られた画像データを含むファイルを生成し、該ファイルを前記クライアント装置に送信する処理を実行する実行工程を有し、
前記ファイルについて前記クライアント端末で暗号化ファイルが指定されていた場合、暗号化ファイルを生成する際に利用されるパスワードを前記クライアント装置から前記画像処理装置に対して送信するための通信、及び、前記画像処理装置で生成された前記ファイルを前記クライアント装置に送信するための通信の少なくとも何れかが暗号化通信であることを特徴とする制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置からの要求に従いスキャン処理を実行する画像処理装置や、スキャン要求を行う情報処理装置における処理に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、情報処理装置からのネットワークを介した要求に従い画像処理装置で紙原稿をスキャンして、そのスキャンで得られた画像データを特定の宛先へ送信する仕組みが存在する。画像処理装置が外部装置からの要求で指定された送信先にスキャン画像データを送信する形態は「プッシュスキャン」とも呼ばれる。一方で、情報処理装置からのネットワークを介した要求に従い画像処理装置が、スキャン画像データを要求元の情報処理装置に送信する形態は「プルスキャン」と呼ばれている。
【０００３】
従来技術として、特許文献１では、プッシュスキャンについての技術を記載している。具体的には、スマートフォン等の通信端がＭＦＰに対して原稿のスキャン要求を行う際に、ＭＦＰでの署名付きのファイルの生成が指示されることを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－６５１２９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ここで、画像処理装置では、スキャン画像データを含むファイルを生成する際に、該ファイルをパスワードなどを用いて暗号化する機能を持っている。スキャン要求で生成されるファイルの暗号化を指示する場合には、情報処理装置からその暗号化のためのパスワードなどのデータも画像処理装置に送信する必要がある。なお、情報処理装置と画像処理装置との間のネットワーク上の通信は必ずしもセキュアな通信路が確保されているとは限らない。そのため、情報処理装置からの暗号化のためのパスワードの送信や、スキャンデータを含むファイル取得などの際に、その通信データが漏洩する可能性がある。よって、画像処理装置がスキャン要求に従いファイル自体を暗号化しても、要求元が想定している通りのセキュリティが必ずしも確保されているとは言えないかもしれない。前述の特許文献１では、暗号化ファイルを生成し送信する技術については記載されていない。
【０００６】
本発明は、上記課題を考慮して、外部からのスキャン要求に従いスキャン画像データを含むファイルを暗号化する場合に、従来技術に比べて、よりセキュアな手法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の画像処理装置は、スキャナを備える画像処理装置であって、クライアント端末からネットワーク上の通信を介して行われる複数の要求に基づき、前記画像処理装置が、前記スキャナを利用して得られた画像データを含むファイルを生成し、該ファイルを前記クライアント装置に送信する処理を実行する実行手段を有し、前記ファイルについて前記クライアント端末で暗号化ファイルが指定されていた場合、暗号化ファイルを生成する際に利用されるパスワードを前記クライアント装置から前記画像処理装置に対して送信するための通信、及び、前記画像処理装置で生成された前記ファイルを前記クライアント装置に送信するための通信の少なくとも何れかが暗号化通信であることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、外部からのスキャン要求に従いスキャン画像データを含むファイルを暗号化する場合に、従来技術よりもセキュアな手法を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
システム構成例を示す図
画像処理装置のハードウェア構成例を示す図
情報処理装置のハードウェア構成例を示す図
クライアント端末のスキャンアプリケーションのスキャン設定画面を示す図
スキャンアプリケーションの受信完了画面を示す図
第１の実施形態に係るＭＦＰ、クライアント端末のシーケンスを示す図
第１の実施形態に係るクライアント端末での処理を説明するためのフローチャート
第１の実施形態に係る画像処理装置での処理を説明するためのフローチャート
第１の実施形態に係るプルスキャンの通信内容の例を示す図
第１の実施形態に係るスキャナ状況取得の通信内容を示す図
第２の実施形態に係るクライアント端末での処理を説明するためのフローチャート
第２の実施形態に係る画像処理装置での処理を説明するためのフローチャート
第３の実施形態に係るＭＦＰ、クライアント端末のシーケンスを示す図
第３の実施形態に係るクライアント端末での処理を説明するためのフローチャート
第３の実施形態に係る画像処理装置での処理を説明するためのフローチャート
第３の実施形態に係るプルスキャンの通信内容を示す図
第３の実施形態に係る暗号化パスワード設定の通信内容を示す図
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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