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公開番号2024053433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159721
出願日2022-10-03
発明の名称かしめ治具
出願人トヨタ自動車東日本株式会社
代理人個人,個人
主分類B23P 19/02 20060101AFI20240408BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】容易に位置合わせをすることができるかしめ治具を提供する。
【解決手段】かしめ治具1は、第1開口端部M11を有する中空状の第1被加工部材M10の中に、第2開口端部M21を有する中空状の第2被加工部材M20を第1開口端部M11から挿入し、第2開口端部M21を第1開口端部M11から突出させた状態で、かしめにより接合するものである。かしめ治具1は、先端部に先端開口が設けられた中空状の押圧部材10と、押圧部材10の内部に配設され、先端開口から一部が突出した状態と、押圧部材10の内部に収納された状態とで移動可能とされたガイド部材40とを備えている。ガイド部材40の先端部には、中央部に向かい突出するように傾斜された傾斜部41が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一端側に第1開口端部を有する中空状の第1被加工部材の中に、一端側に第2開口端部を有する中空状の第2被加工部材を前記第1開口端部から挿入し、前記第2開口端部を前記第1開口端部から突出させた状態で前記第1被加工部材と前記第2被加工部材とをかしめにより接合するかしめ治具であって、
中空状であり、先端部に先端開口が設けられ、前記先端開口の周りに、前記第1被加工部材の一端側に当接して押圧する当接部が設けられた押圧部材と、
前記押圧部材の内部に配設され、前記先端開口から一部が突出した状態と、前記押圧部材の内部に収納された状態とで移動可能とされ、先端部に中央部に向かい突出するように傾斜された傾斜部が設けられ、前記傾斜部を前記第2開口端部に当接させて位置合わせをするガイド部材と、
前記ガイド部材を先端側に付勢するガイド付勢部材と
を備えたことを特徴とするかしめ治具。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記第1被加工部材は、外周にフランジ部を有しており、
前記押圧部材の外側に設けられ、前記押圧部材と前記第1被加工部材との対向方向において移動可能であり、前記フランジ部を押さえる押さえ部材と、
前記押さえ部材を前記第1被加工部材の方に付勢する押さえ付勢部材とを備え、
前記押さえ部材は、前記押圧部材と前記第1被加工部材とを接近させる際に、前記ガイド部材が前記第2開口端部に当接した後、前記押圧部材が前記第1被加工部材に当接する前に、前記フランジ部に当接するように配設された
ことを特徴とする請求項1記載のかしめ治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一端側に第1開口端部を有する中空状の第1被加工部材の中に、一端側に第2開口端部を有する中空状の第2被加工部材を第1開口端部から挿入し、第2開口端部を第1開口端部から突出させた状態で第1被加工部材と第2被加工部材とをかしめにより接合するかしめ治具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ソレノイドバルブ等の製造では、例えば、一端側に第1開口端部を有する中空状の第1被加工部材の中に、一端側に第2開口端部を有する中空状の第2被加工部材を第1開口端部から圧入し、第2開口端部を第1開口端部から突出させた状態で接合することがある。第1被加工部材と第2被加工部材の接合は、例えば、第1被加工部材の一端側を押圧して、かしめることにより行われる。具体的には、例えば、図5に示したように、第1被加工部材M10の一端側を押圧する押圧部材110に突起部112を設け、この突起部112を第1被加工部材M10に食い込ませて、第2被加工部材M20の外周に設けられた窪みM22を埋めるように変形させて結合するようになっている。しかしながら、わずかな位置ずれにより、押圧部材110の突起部112が第2被加工部材M20に接触してしまい、第2被加工部材M20が損傷してしまうという問題があった。
【0003】
なお、従来より、圧入装置等において位置合わせ機能を備えたものも提案されている。例えば、特許文献1には、下冶具に弾性体によりフローティング状態に連結された受け部を設けることにより、下冶具に設置された被圧入部品と、上冶具に装着された圧入部品との中心軸を一致さる自己センタリング機構を備えたものが記載されている。しかし、特許文献1のように、押圧部材をフローティング状態としても、押圧部材にテーパー部がないために、中心軸がずれている場合には、第2被加工部材に接触してしまうという問題がある。また、押圧部材にテーパー部を設けようとしても、第2被加工部材の近くに突起部を設ける必要があるために構造的に難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-137116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、容易に位置合わせをすることができるかしめ治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のかしめ治具は、一端側に第1開口端部を有する中空状の第1被加工部材の中に、一端側に第2開口端部を有する中空状の第2被加工部材を第1開口端部から挿入し、第2開口端部を第1開口端部から突出させた状態で第1被加工部材と第2被加工部材とをかしめにより接合するものであって、中空状であり、先端部に先端開口が設けられ、先端開口の周りに、第1被加工部材の一端側に当接して押圧する当接部が設けられた押圧部材と、押圧部材の内部に配設され、先端開口から一部が突出した状態と、押圧部材の内部に収納された状態とで移動可能とされ、先端部に中央部に向かい突出するように傾斜された傾斜部が設けられ、傾斜部を第2開口端部に当接させて位置合わせをするガイド部材と、ガイド部材を先端側に付勢するガイド付勢部材とを備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、先端部に中央部に向かい突出するように傾斜された傾斜部が設けられたガイド部材を押圧部材の内部に配設し、押圧部材の先端開口から一部が突出した状態と、押圧部材の内部に収納された状態とで移動可能とするようにしたので、押圧部材が第1被加工部材を押圧する前に、ガイド部材が第2被加工部材の第2開口端部に当接し、ガイド部材と第2被加工部材との位置がずれている場合には、ガイド部材の傾斜部に沿って第2被加工部材及び第1被加工部材を移動させることができる。よって、容易に位置合わせすることができ、第2被加工部材が押圧部材により損傷されることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施の形態に係るかしめ治具の構成を表す端面図である。
図1に示したかしめ治具の動作を表す図である。
図2に続く動作を表す図である。
図3に続く動作を表す図である。
従来のかしめ治具の構成を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態に係るかしめ治具1の構成を表すものである。図2から図4は、かしめ治具1の動作を表すものである。
(【0011】以降は省略されています)

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