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公開番号2024051770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158091
出願日2022-09-30
発明の名称電子ペン、入力システム、及び筆圧調整方法
出願人株式会社ワコム
代理人個人,個人
主分類G06F 3/03 20060101AFI20240404BHJP(計算;計数)
要約【課題】インクレンダリングを行う電子機器の仕様の影響を受けない態様で、ホバー状態における望まないインクレンダリングを抑制可能な電子ペン、入力システム、及び筆圧調整方法を提供する。
【解決手段】電子ペン12は、筆圧センサ26から出力された検出信号が示す検出値を、変換規則に従って筆圧量の大きさを示す変換値に変換する値変換部68を備える。値変換部68は、受信回路46による受信信号の強度に応じて、変換規則により特定される変換特性曲線84~86,104上において筆圧量がゼロから非ゼロに移行する立ち上がり感度を調整する。
【選択図】図10


特許請求の範囲【請求項1】
面状センサを有する電子機器との間の通信によって前記面状センサ上の位置を指示する電子ペンであって、
前記電子機器から送信された信号を受信する受信回路と、
ペン先に作用する筆圧量に相関する検出信号を出力する筆圧センサと、
前記筆圧センサから出力された前記検出信号が示す検出値を、変換規則に従って前記筆圧量の大きさを示す変換値に変換する値変換部と、
を備え、
前記値変換部は、前記受信回路による受信信号の強度に応じて、前記変換規則により特定される変換特性曲線上において前記筆圧量がゼロから非ゼロに移行する立ち上がり感度を調整する、電子ペン。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記値変換部は、前記受信信号の強度が大きくなるにつれて前記立ち上がり感度を相対的に上げる一方、前記受信信号の強度が小さくなるにつれて前記立ち上がり感度を相対的に下げる、
請求項1に記載の電子ペン。
【請求項3】
前記変換特性曲線が、前記検出値を第1軸とし、前記変換値を第2軸とする座標系上で表現される場合、
前記値変換部は、前記筆圧量がゼロから非ゼロに移行する変曲点の位置を前記第1軸に沿って移動することにより前記立ち上がり感度を調整する、
請求項1に記載の電子ペン。
【請求項4】
前記変換特性曲線が、前記検出値を第1軸とし、前記変換値を第2軸とする座標系上で表現される場合、
前記値変換部は、前記筆圧量がゼロから非ゼロに移行する変曲点における傾きを変更することにより前記立ち上がり感度を調整する、
請求項1に記載の電子ペン。
【請求項5】
前記変換値は、値が大きくなるにつれて前記筆圧量が線形的に大きくなるように定義される、
請求項1に記載の電子ペン。
【請求項6】
前記変換特性曲線を更新する特性更新部をさらに備え、
前記値変換部は、前記特性更新部により更新された前記変換特性曲線上における前記立ち上がり感度を調整する、
請求項1に記載の電子ペン。
【請求項7】
前記特性更新部は、前記検出値の標本として複数の標本値を取得し、前記複数の標本値に関する統計量に基づいて前記変換特性曲線を決定して更新する、
請求項6に記載の電子ペン。
【請求項8】
前記変換特性曲線は、前記検出値を第1軸とし、前記変換値を第2軸とする座標系上で表現される場合、前記筆圧量がゼロから非ゼロに移行する変曲点に対応する前記検出値が、前記受信信号の強度にかかわらず、前記複数の標本値のうちの最大値以上になるように決定される、
請求項7に記載の電子ペン。
【請求項9】
前記変換特性曲線は、前記受信回路により過去に得られた前記受信信号の強度の最大値に基づいて決定される、
請求項7に記載の電子ペン。
【請求項10】
前記複数の標本値は、前記受信信号の強度が閾値よりも小さい間に前記筆圧センサから逐次出力された前記検出信号を示す検出値のセットである、
請求項7に記載の電子ペン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ペン、入力システム、及び筆圧調整方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、位置指示器である電子ペン(あるいは、スタイラス)と、タッチセンサを備える電子機器と、から構成される入力システムが知られている。この類のシステムでは、電子ペンのペン先に設けられる筆圧センサがペン先に作用する筆圧量を検出し、この筆圧量を用いてアナログライクの書き味を再現したインクレンダリングが行われる。
【0003】
例えば、誤動作、摩擦、筆圧センサの摩耗などが原因で、電子ペンがホバー状態であっても筆圧センサにより正の筆圧量が検出されることがある。そこで、ホバー状態と整合しない筆圧量が検出された場合であっても、望まないインクレンダリングを防止する方法が様々提案されている。
【0004】
特許文献1には、タッチデバイスからの送信信号を第1アンテナ及び第2アンテナから受信し、この受信信号からタッチデバイスとの距離を決定し、当該距離に応じてインクレンダリングを実行させるための命令信号をタッチデバイスに送信する電子ペンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第11163396号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1に開示される方法では、電子ペン自身が距離の決定及び実行可否の判定を順次行うので、電子機器のソフトウェア仕様又はハードウェア仕様に応じて異なる判定処理を実装しなければならない場合がある。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクレンダリングを行う電子機器の仕様の影響を受けない態様で、ホバー状態における望まないインクレンダリングを抑制可能な電子ペン、入力システム、及び筆圧調整方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明における電子ペンは、面状センサを有する電子機器との間の通信によって前記面状センサ上の位置を指示するペンであって、前記電子機器から送信された信号を受信する受信回路と、ペン先に作用する筆圧量に相関する検出信号を出力する筆圧センサと、前記筆圧センサから出力された前記検出信号が示す検出値を、変換規則に従って前記筆圧量の大きさを示す変換値に変換する値変換部と、を備え、前記値変換部は、前記受信回路による受信信号の強度に応じて、前記変換規則により特定される変換特性曲線上において前記筆圧量がゼロから非ゼロに移行する立ち上がり感度を調整する。
【0009】
本発明における入力システムは、面状センサを有する電子機器と、前記電子機器との間の通信によって前記面状センサ上の位置を指示する電子ペンと、を備え、前記電子ペンは、前記電子機器から送信された信号を受信する受信回路と、ペン先に作用する筆圧量に相関する検出信号を出力する筆圧センサと、前記筆圧センサから出力された前記検出信号が示す検出値を、変換規則に従って前記筆圧量の大きさを示す変換値に変換する値変換部と、前記受信回路による受信信号の強度に応じて、前記変換規則により特定される変換特性曲線上において前記筆圧量がゼロから非ゼロに移行する立ち上がり感度を調整する感度調整部と、を備える。
【0010】
本発明における筆圧調整方法は、面状センサを有する電子機器との間の通信によって前記面状センサ上の位置を指示する電子ペンに関する方法であって、前記電子ペンが、前記電子機器から送信された信号を受信し、ペン先に作用する筆圧量に相関する検出値を出力し、出力された前記検出値を、変換規則に従って前記筆圧量の大きさを示す変換値に変換し、受信した受信信号の強度に応じて、前記変換規則により特定される変換特性曲線上において前記筆圧量がゼロから非ゼロに移行する立ち上がり感度を調整する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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