TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024051645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157922
出願日2022-09-30
発明の名称懸架装置
出願人日立Astemo株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/58 20060101AFI20240404BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】閉塞部材の密着部の外側に異物が堆積し続けないようにすることができる技術を提供する。
【解決手段】ロッド20と外シリンダ11との隙間を塞ぐオイルシール80と、ロッド20とともに移動するバンプラバー100と、ロッド20が挿入される貫通孔917及び貫通孔921が形成されているとともに、オイルシール80とバンプラバー100との間に設けられて、外シリンダ11からのロッド20の突出量が少なくなったときにバンプラバー100のオイルシール80側への移動を規制するバンプストッパキャップ90と、を備え、バンプラバー100は、バンプストッパキャップ90と接触する先端部110からロッド20の軸方向に予め定められた間隔を開けた部位に、バンプストッパキャップ90と接触して圧縮したときにロッド20の外周面211と接触するように、外周面211と対向する内周面105からロッド20側に突出した凸部120を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
棒状のロッドと、
前記ロッドの一方の端部が挿入される第1挿入孔が形成されたシリンダと、
前記第1挿入孔と前記ロッドとの隙間を塞ぐ閉塞部材と、
前記ロッドの他方の端部側に設けられて前記ロッドとともに移動する弾性部材と、
前記ロッドが挿入される第2挿入孔が形成されているとともに、前記閉塞部材と前記弾性部材との間に設けられて、前記シリンダからの前記ロッドの突出量が少なくなったときに前記弾性部材の前記閉塞部材側への移動を規制する規制部材と、
を備え、
前記弾性部材は、前記規制部材と接触する先端部から前記ロッドの軸方向に予め定められた間隔を開けた部位に、前記規制部材と接触して圧縮したときに前記ロッドの外周面と接触するように、前記外周面と対向する内周面から前記ロッド側に突出した凸部を有する、
懸架装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記先端部は、前記内周面から前記ロッド側に突出した第1突起を有し、
前記凸部における、前記内周面から前記ロッド側に最も突出した第2突起は、前記第1突起よりも前記ロッド側に突出している、
請求項1に記載の懸架装置。
【請求項3】
前記第2突起は、前記圧縮したときには前記第2突起よりも前記閉塞部材側の空気を前記第2突起よりも前記他方の端部側に漏れないように前記ロッドと接触する、
請求項2に記載の懸架装置。
【請求項4】
前記第2突起は、前記シリンダからの前記ロッドの突出量が多くなるときには前記第2突起よりも前記他方の端部側の空気が前記閉塞部材側に流入することを許容する
請求項3に記載の懸架装置。
【請求項5】
前記第2挿入孔における前記弾性部材側の径は、前記閉塞部材側の径よりも小さい、
請求項1に記載の懸架装置。
【請求項6】
前記規制部材は、前記シリンダの外周部を覆う筒状部と、前記閉塞部材と前記弾性部材との間に設けられるように前記筒状部から前記ロッド側に突出した突出部とを有し、
前記突出部には、前記閉塞部材及び前記ロッドとの間の空間と外部空間とを連通する連通孔が形成されている、
請求項1に記載の懸架装置。
【請求項7】
前記規制部材は、前記シリンダの外周部を覆う筒状部と、前記閉塞部材と前記弾性部材との間に設けられるように前記筒状部から前記ロッド側に突出した突出部とを有し、
前記閉塞部材、前記シリンダ、前記筒状部には、前記突出部、前記閉塞部材及び前記ロッドにて囲まれた空間と外部空間とを連通する連通路が形成されている、
請求項1に記載の懸架装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、懸架装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、異物の介在によってオイルシールのリップとピストンロッドとの間に損傷が生ずることを防止する技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載されたショックアブソーバにおいては、外筒とピストンロッドとはオイルシールによって密閉され、内筒内にオイル室、内筒と外筒との間にリザーバ室をそれぞれ形成する。オイル室とリザーバ室とはロッドガイドによって区画され、圧力開放孔によって連絡する一方、オイル室の内圧がある圧力を超えたときに開放されるチェックリップによって密閉されている。オイル室の油圧の高まりに応じてチェックリップが開放され、余剰オイルが圧力開放孔を介してリザーバ室に流れ込むと、オイルに含まれている異物がフィルタに捕捉される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-27547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
懸架装置においては、シリンダとロッドとの間を塞ぐ閉塞部材(特許文献1においてはオイルシール)におけるロッドとの密着部(例えばリップ)の外側に異物(例えばダスト)が堆積するおそれがある。異物が堆積し続けると、閉塞部材の密着部とロッドとの間に損傷が生じ、オイル漏れが生じるおそれがあるため、異物が堆積し続けないようにすることが望ましい。
本発明は、閉塞部材の密着部の外側に異物が堆積し続けないようにすることができる懸架装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、棒状のロッドと、前記ロッドの一方の端部が挿入される第1挿入孔が形成されたシリンダと、前記第1挿入孔と前記ロッドとの隙間を塞ぐ閉塞部材と、前記ロッドの他方の端部側に設けられて前記ロッドとともに移動する弾性部材と、前記ロッドが挿入される第2挿入孔が形成されているとともに、前記閉塞部材と前記弾性部材との間に設けられて、前記シリンダからの前記ロッドの突出量が少なくなったときに前記弾性部材の前記閉塞部材側への移動を規制する規制部材と、を備え、前記弾性部材は、前記規制部材と接触する先端部から前記ロッドの軸方向に予め定められた間隔を開けた部位に、前記規制部材と接触して圧縮したときに前記ロッドの外周面と接触するように、前記外周面と対向する内周面から前記ロッド側に突出した凸部を有する、懸架装置である。
ここで、前記先端部は、前記内周面から前記ロッド側に突出した第1突起を有し、前記凸部における、前記内周面から前記ロッド側に最も突出した第2突起は、前記第1突起よりも前記ロッド側に突出していても良い。
また、前記第2突起は、前記圧縮したときには前記第2突起よりも前記閉塞部材側の空気を前記第2突起よりも前記他方の端部側に漏れないように前記ロッドと接触しても良い。
また、前記第2突起は、前記シリンダからの前記ロッドの突出量が多くなるときには前記第2突起よりも前記他方の端部側の空気が前記閉塞部材側に流入することを許容しても良い。
また、前記第2挿入孔における前記弾性部材側の径は、前記閉塞部材側の径よりも小さくても良い。
また、前記規制部材は、前記シリンダの外周部を覆う筒状部と、前記閉塞部材と前記弾性部材との間に設けられるように前記筒状部から前記ロッド側に突出した突出部とを有し、前記突出部には、前記閉塞部材及び前記ロッドとの間の空間と外部空間とを連通する連通孔が形成されていても良い。
あるいは、前記規制部材は、前記シリンダの外周部を覆う筒状部と、前記閉塞部材と前記弾性部材との間に設けられるように前記筒状部から前記ロッド側に突出した突出部とを有し、前記閉塞部材、前記シリンダ、前記筒状部には、前記突出部、前記閉塞部材及び前記ロッドにて囲まれた空間と外部空間とを連通する連通路が形成されていても良い。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、閉塞部材の密着部の外側に異物が堆積し続けないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
懸架装置の概略構成を示す図である。
図1のII部の拡大図の一例である。
バンプラバーが圧縮した状態の一例を示す図である。
第2実施形態に係る懸架装置の断面図の一例である。
第3実施形態に係る懸架装置の断面図の一例である。
第4実施形態に係る懸架装置の断面図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、懸架装置1の概略構成の一例を示す図である。
図2は、図1のII部の拡大図の一例である。
懸架装置1は、ストラット式サスペンションであり、図1に示すように、シリンダ装置の一例としての油圧緩衝装置2と、油圧緩衝装置2の外側に配置されたコイルスプリング3とを備えている。また、懸架装置1は、コイルスプリング3における、後述するロッド20の軸方向の一方の端部側(図1では下側)を支持する下スプリングシート4を備えている。以下では、後述するロッド20の軸方向を、単に「軸方向」と称する場合がある。さらに、懸架装置1は、コイルスプリング3における、軸方向の他方の端部側(図1では上側)の端部を支持する上スプリングシート5を備えている。以下では、「軸方向の一方の端部側」を単に「下側」、「軸方向の他方の端部側」を単に「上側」と称する場合がある。
【0009】
また、懸架装置1は、上側の端部に取り付けられて、この懸架装置1を車両に取り付けるための車体側取付ブラケット6と、後述するシリンダ部10における下側の端部に固定されて、懸架装置1を車輪に取り付けるための車輪側取付ブラケット7とを備えている。また、懸架装置1は、車体側取付ブラケット6に取り付けられて後述するロッド20が縮む際の衝撃を緩和するバンプラバー100を備えている。
【0010】
(油圧緩衝装置2)
以下、油圧緩衝装置2について詳述する。
油圧緩衝装置2は、図1に示すように、複筒型式油圧緩衝装置であり、シリンダ部10と、ロッド20と、ピストン部30と、ボトム部40と、を備えている。また、油圧緩衝装置2は、ロッド20が伸びる際の衝撃を緩和するために、ロッド20に固定されたリバウンドシート50と、リバウンドシート50の上側に配置された環状の弾性部材であるリバウンドラバー51とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
脚装置
3か月前
個人
配管固定金具
3か月前
個人
チェーン
4か月前
個人
ポール制振装置
4か月前
個人
家具
1か月前
個人
締結具
4か月前
個人
管と容器の断熱装置
5か月前
個人
ジャイロの軸受装置
1か月前
個人
アンカーボルト
1か月前
マフレン株式会社
自動給脂器
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社ジェイテクト
玉軸受
4か月前
株式会社フジキン
開度固定器
5か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
1か月前
カヤバ株式会社
バルブ
1か月前
株式会社ミクニ
弁装置
3か月前
日東精工株式会社
シールねじ
3か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社フジキン
バルブ装置
1か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
1か月前
個人
圧入成形物の製造法
1か月前
日星電気株式会社
多層チューブ
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
2か月前
株式会社ナジコ
自在継手
1か月前
株式会社不二工機
電磁弁
3か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
コクヨ株式会社
固定部材
5か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
イワブチ株式会社
締結具
3か月前
株式会社テイエルブイ
熱応動弁
3か月前
株式会社TOK
着脱装置
2日前
株式会社ジェイテクト
転がり軸受
4か月前
株式会社エステック
減速機
1か月前
日東工器株式会社
防振構造
1か月前
株式会社トヨックス
可撓管
4か月前
続きを見る