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公開番号2024050497
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2023166715
出願日2023-09-28
発明の名称ソフトカプセル剤
出願人かどや製油株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 5/00 20160101AFI20240403BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】カプセルサイズを増大させなくても、健康増進に寄与する機能性食品材料の含有量を、健康増進に寄与する内包油に対する溶解上限を超えて増量させることができ、しかもその際、内包油の量が減少しないようにするソフトカプセル剤を提供する。
【解決手段】当該ソフトカプセル剤1は、皮膜2が外部に対して内部空間3を区画し、該皮膜2の内部空間3内に、内包油として、健康増進に寄与する油が充填されている。その皮膜2中には、健康増進に寄与する機能性食品材料7が含有されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
皮膜が、外部に対して内部空間を区画し、該皮膜で区画した内部空間内に、内包油として、健康増進に寄与する油が充填されているソフトカプセル剤において、
前記皮膜中に、健康増進に寄与する機能性食品材料が含有されている、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記健康増進に寄与する機能性食品材料の配合割合が、前記皮膜100質量部に対して、2~10質量部である、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。
【請求項3】
請求項1において、
前記健康増進に寄与する機能性食品材料が、ゴマリグナンである、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。
【請求項4】
請求項1において、
前記健康増進に寄与する機能性食品材料が、乳酸菌及び麹菌からなる群より選ばれる少なくとも1種である、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。
【請求項5】
請求項2において、
前記健康増進に寄与する機能性食品材料が、固形状のゴマリグナンとされ、
前記皮膜の表面粗度が、該皮膜中に前記ゴマリグナンが含有されていることにより、2μm~100μmの深さをもって形成されている、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。
【請求項6】
請求項2において、
前記健康増進に寄与する機能性食品材料が、固形状のゴマリグナンとされ、
前記ゴマリグナンの粒子径が、2μm~500μmとされている、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。
【請求項7】
請求項1において、
前記内包油が、胡麻油、魚油、藻類油、米胚芽油、米油、荏胡麻油、亜麻仁油、オリーブ油、ターメリックオイル及びクリルオイルからなる群より選ばれる少なくとも1種を含むものである、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項において、
外形が15mm以下の最大直径とされ、長径DLと短径DSとの比DL/DSが1.8以下とされ、
全体重量が560mg以下である、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。
【請求項9】
請求項6において、
前記ゴマリグナンの粒度分布は、前記2μm~500μmの範囲において、2つの異なる粒子径の存在割合が他の粒子径の存在割合に比して突出したピーク値を示す、
ことを特徴とするソフトカプセル剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内容液として、健康増進に寄与する油が充填されているソフトカプセル剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一定量の健康増進に寄与する成分を含む内容液をユーザが容易に摂取できるようにすべく、ソフトカプセル剤が広く用いられている。そのソフトカプセル剤は、皮膜により一定容積の内部空間(密閉空間)を区画し、その内部空間に内容液を充填したものとなっており、その内容液は、一般に、健康増進に寄与する内包油に対して、同じく健康増進に寄与する機能性を有する機能性食品材料を溶解したものとなっている。これにより、体内での機能性食品材料の吸収性に関し、内包油が、弱い脂溶性の機能性食品材料を助ける。このようなソフトカプセル剤は、近時、改良が進み、特許文献1に示すように、ソフトカプセル剤同士の相互付着、容器への付着等を改善すべく、ソフトカプセル剤の皮膜中に常温で固体の疎水性物質を配合したものが提案されている。これにより、このソフトカプセル剤における皮膜中に均一に分散した疎水性物質のうち、皮膜表面に露出した微細な疎水性物質の粒子がその皮膜表面を被覆することになり(皮膜表面機能改善)、その疎水性物質の被覆層が、ソフトカプセル剤同士の相互付着、容器へのソフトカプセル剤の付着等を抑制することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3253948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ソフトカプセル剤については、ユーザの飲用時の負担を軽減する観点から、そのカプセルサイズを飲み易い大きさとすると共に、そのソフトカプセル剤の摂取粒数を極力少なくしたい要望がある。その一方で、ソフトカプセル剤の内包油中に溶解される機能性食品材料の含有量を増やし、1粒のソフトカプセル剤からの機能性食品材料の摂取量を高めたい要望もある。
【0005】
しかし、上記のように、ソフトカプセル剤の大きさを飲み易い大きさに維持することとした場合、皮膜が囲む内部空間(密閉空間)に収容できる内包油が一定量となり、その内包油に溶解できる機能性食品材料の量に上限があることから、その溶解上限を超えて機能性食品材料を内包油に溶解させること(増量化を図ること)はできない。
【0006】
他方で、ソフトカプセル剤内の内包油に乳化剤を添加して内包油の粘性を調整し、その内包油を、機能性食品材料が分散した懸濁液とすれば、ソフトカプセル剤のカプセルサイズ(内容積)を大きくしなくても、ソフトカプセル剤内に機能性食品材料を、内包油に対する溶解上限を超えて含有(分散)させることができる。しかし、このようにした場合には、乳化剤及び機能性食品材料(懸濁するもの)の添加により内包油の含有量の一部がそれら乳化剤等に置き換わることになり、ソフトカプセル剤内の内包油の収容量が減少することになる。このため、このようなソフトカプセル剤を用いた場合には、内包油が、健康寄与に関し、単独で有用な働きをするだけでなく、機能性食品材料の体内での吸収性を高める有用な働きをするにもかかわらず、その内包油のユーザ摂取量は減少することになる。
【0007】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、カプセルサイズを増大させなくても、健康増進に寄与する機能性食品材料の含有量を、健康増進に寄与する内包油に対する溶解上限を超えて増量させることができ、しかもその際、内包油の量が減少しないようにすることができるソフトカプセル剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため本発明にあっては、次の(1)~(9)の構成とされている。
【0009】
(1)皮膜が、外部に対して内部空間を区画し、該皮膜で区画した内部空間内に、内包油として、健康増進に寄与する油が充填されているソフトカプセル剤において、
前記皮膜中に、健康増進に寄与する機能性食品材料が含有されている構成とされている。
【0010】
この構成によれば、皮膜中に機能性食品材料が含有されていることから、ソフトカプセル剤の大きさ(カプセルサイズ)が維持されていても、そのソフトカプセル剤において、機能性食品材料を、内包油に対する溶解上限を超えて(無関係に)含有させることができ、機能性食品材料の含有量の増量化を図ることができる。しかもこの際、内包油を、乳化剤を用いることにより、機能性食品材料を分散させた懸濁液として、機能性食品材料の含有量の増量を図る必要もないことから、内包油の一部が乳化剤等に置き換わることもなくなり、皮膜が囲む内部空間に充填される内包油の量を、その本来の量(乳化剤を添加する前の量)よりも減少しないようにすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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