TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024049852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156336
出願日2022-09-29
発明の名称マイクロニードル構造体の製造方法
出願人リンテック株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人個人,個人
主分類A61M 37/00 20060101AFI20240403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】強度の高い針状部を有するマイクロニードル構造体を簡易に製造できる製造方法を提供する。
【解決手段】マイクロニードル構造体10は、その内部に孔部13が形成されている針状部12を備えるマイクロニードル構造体であって、そのマイクロニードル構造体10を製造する製造方法は、重量平均分子量40,000以上である樹脂及び融点が130℃を超える樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む微粒子と水溶性材料とを含む組成物を加熱し溶融せしめて混練し、凹部を有する型に充填する充填工程を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
その内部に孔部が形成されている針状部を備えるマイクロニードル構造体を製造するマイクロニードル構造体の製造方法であって、
重量平均分子量40,000以上である樹脂及び融点が130℃を超える樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む微粒子と水溶性材料とを含む組成物を加熱し溶融せしめて混練し、凹部を有する型に充填する充填工程を有することを特徴とするマイクロニードル構造体の製造方法。
続きを表示(約 68 文字)【請求項2】
前記微粒子の粒径は、1~500μmであることを特徴とする請求項1記載のマイクロニードル構造体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロニードル構造体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、マイクロニードルに形成された貫通孔を通して、体内への薬剤の供給や、体内からの体液の採取を行うものが提案されている。例えば、マイクロニードル状の生体適合性マトリックスと、前記生体適合性マトリックスの表面上に、または内部の少なくとも一部に提供された多孔性粒子とを含むマイクロニードルが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-094171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、マイクロニードルを構成する生体適合性材料は、皮膚への刺入時に数秒から数時間内に膨潤されたり、生体組織内に吸収されるものであることから、マイクロニードルは体内で吸収されることを前提としている。しかし、安全性の観点からは、刺入したマイクロニードルをなるべく皮膚内に残さないように除去することが望ましい。ここで、例えば、特許文献1に示されたような多孔性粒子を含むマイクロニードルを刺入した後に皮膚から除去しようとすると、強度が足りずマイクロニードルが欠損してしまうという問題がある。また、マイクロニードルの針状部の強度が低いと、皮膚への穿刺の際に破損し、薬剤の供給等の効率が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、強度の高い針状部を有するマイクロニードル構造体を簡易に製造できる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、第1に本発明は、その内部に孔部が形成されている針状部を備えるマイクロニードル構造体を製造するマイクロニードル構造体の製造方法であって、重量平均分子量40,000以上である樹脂及び融点が130℃を超える樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む微粒子と水溶性材料とを含む組成物を加熱し溶融せしめて混練し、凹部を有する型に充填する充填工程を有することを特徴とするマイクロニードル構造体の製造方法を提供する(発明1)。
【0007】
上記発明(発明1)においては、前記針状部は、重量平均分子量40,000以上である樹脂及び融点が130℃を超える樹脂を含むことから、十分な強度を維持することができる。即ち、針状部がその側面に複数の孔部が開口する構造である場合は、針状部の頂部にのみ孔部が開口する構造に比べて針状部から流体を吸収又は放出する速度を高めることが可能である反面、針状部は脆質になり強度が十分ではない場合も考えられる。しかし、本発明では重量平均分子量40,000以上である樹脂及び融点が130℃を超える樹脂を含むことから、強度を高めることができ、例えば針状部を皮膚に突き刺す際に針状部が破損してしまうことを抑制することが可能である。そして、このような重量平均分子量40,000以上である樹脂及び融点が130℃を超える樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂により針状部を形成する場合には、樹脂のハンドリング性が低いことが考えられるが、本実施形態では樹脂を微粒子状として、当該微粒子状の樹脂と水溶性材料とを含む組成物を加熱し溶融せしめて混練し、凹部を有する型に充填する充填工程によりマイクロニードル構造体を製造するので、ハンドリング性も高い。この結果、簡易に強度の高いマイクロニードル構造体を製造することが可能である。
【0008】
上記発明(発明1)において、前記微粒子の粒径は、1~500μmであることが好ましい(発明2)。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のマイクロニードル構造体の(1)模式的な断面図、(2)針状部の一部拡大図、である。
本発明のマイクロニードル構造体を用いた検査パッチの模式的な一部断面図である。
(a)~(c)実施形態にかかるマイクロニードル構造体の製造方法の手順を示す説明図である。
(a)~(c)実施形態にかかるマイクロニードル構造体の製造方法の手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔マイクロニードル構造体〕
図1に、本発明の一実施形態に係るマイクロニードル構造体10を示す。マイクロニードル構造体10は、基材11の一方面側に所定の間隔で互いに離間した複数の針状部12を備えている。また、針状部12には、それぞれ複数の孔部13が形成されている。基材11には、貫通孔15が形成されている。マイクロニードル構造体10は、針状部12の孔部13を介して皮膚内から体液を吸収し、基材11を介して得られた体液を用いて検査を行う検査パッチや、基材11及び針状部12の孔部13を介して皮膚から体内に薬剤を投与する薬剤投与パッチとして利用することができるものである。なお、本発明において体液とは、血液やリンパ液、間質液等を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
エアリフター
4か月前
個人
逆流防止用具
4か月前
個人
段差昇降装置
4か月前
個人
聴診器
1か月前
個人
蓋付きしびん
1か月前
個人
X線用貼付剤
5か月前
個人
入れ歯
1か月前
個人
肩甲骨下制器具
6か月前
個人
介護浴槽
1か月前
個人
シミ皮膚改善剤
4か月前
個人
鼻腔拡張具
3か月前
個人
入浴介護補助装置
1か月前
株式会社東亜産業
温熱具
3か月前
個人
スプレー式目薬容器
1か月前
個人
座椅子脱着式車椅子
1か月前
個人
電動式孫の手
3か月前
株式会社コーセー
組成物
3か月前
個人
透析装置の洗浄方法
5か月前
個人
透析装置の洗浄方法
3か月前
個人
アーシング青竹踏台
5か月前
株式会社ファンケル
洗浄料
6か月前
個人
医療用チューブ保護具
5か月前
個人
マッサージガン保持具
2か月前
株式会社いうら
介助リフト
2か月前
株式会社ニデック
検眼装置
3か月前
個人
弾性材一体コルセット
2か月前
株式会社コロナ
サウナ装置
5か月前
個人
根管治療用のファイル
3か月前
個人
光脱毛器
4か月前
株式会社ダリヤ
酸性染毛料
4か月前
株式会社ニデック
眼科装置
20日前
個人
座椅子型排泄介護装置
6か月前
オンキヨー株式会社
聴診器
3か月前
個人
口腔用器具
1か月前
住友精化株式会社
乳化組成物
2か月前
大正製薬株式会社
固形組成物
3か月前
続きを見る