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公開番号2024049223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155564
出願日2022-09-28
発明の名称バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H01M 50/591 20210101AFI20240402BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池の異常時における電池セルからの高温や火炎、更には破損物の衝突から保護できるバスバーを提供する。また、雲母シートのような巻き付け作業が不要で、巻きムラやシートの隙間を生じることや、シートの剥がれの問題もなく、複雑な形状にも容易に対応可能に製造できるバスバーの製造方法を提供する。
【解決手段】電池セル110を含む蓄電装置に用いられるバスバー1は、導電性材料を含むバスバー本体5が、絶縁材料と、有機質の繊維状材料及び無機質の繊維状材料のうち一方又は両方と、を含む絶縁被膜により被覆されてなる。また、バスバー1の製造方法は、導電性材料を含むバスバー本体5に、絶縁材料と、有機質の繊維状材料及び無機質の繊維状材料のうち一方又は両方と、を含む塗布液を塗布した後、乾燥させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電池セルを含む蓄電装置に用いられるバスバーであって、
導電性材料を含むバスバー本体が、絶縁材料と、有機質の繊維状材料及び無機質の繊維状材料のうち一方又は両方と、を含む絶縁被膜により被覆されてなることを特徴とする、バスバー。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記絶縁材料は、発泡剤及び結合剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載のバスバー。
【請求項3】
前記発泡剤は、アンモニウム塩、アミノ化合物及び塩素化パラフィンのうち少なくとも1つであることを特徴とする、請求項2に記載のバスバー。
【請求項4】
前記結合剤は、合成樹脂エマルジョン、アルキッド、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂及びエポキシ樹脂のうち少なくとも1つであることを特徴とする、請求項2に記載のバスバー。
【請求項5】
前記絶縁材料は、更に炭化剤を含むことを特徴とする、請求項2に記載のバスバー。
【請求項6】
前記炭化剤は、炭水化物及び多価アルコールのうち少なくとも1つであることを特徴とする、請求項5に記載のバスバー。
【請求項7】
前記発泡剤がポリリン酸アンモニウムであり、前記結合剤がウレタン樹脂であり、前記炭化剤が多価アルコールであることを特徴とする、請求項5に記載のバスバー。
【請求項8】
前記絶縁被膜の厚さが、0.3mm以上であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載のバスバー。
【請求項9】
前記絶縁材料は、250℃以上で膨張する材料であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載のバスバー。
【請求項10】
前記絶縁材料は、250℃以上で膨張する材料であることを特徴とする、請求項8に記載のバスバー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バスバー及びその製造方法、並びに複数の電池セル又は電池モジュールをバスバーで接続した蓄電装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
各種電子機器や、電動モータで駆動する電気自動車又はハイブリッド車、蓄電池などには、複数の電池セルを、バスバーにて直列又は並列に接続した蓄電装置が搭載されている。また、電池セルには、鉛蓄電池やニッケル水素電池などに比べて、高容量かつ高出力が可能なリチウムイオン二次電池が主に用いられている。
【0003】
しかし、充放電時に、電池セルに過電流が通電されると、接続に使用されているバスバーが発熱することがあり、場合によっては火炎を発することがある。このような電池の異常時には、バスバーも同様の高温や火炎に晒され、バスバー自体が損傷したり、バスバーを介して隣接する電池セルが高熱になる。そこで、特許文献1では、雲母シートでバスバーを被覆している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2020-528650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、バスバー自身の発熱を抑えるための対策であり、電池の異常時における電池セルからの高温や火炎に対してバスバーを保護することに着目していない。しかも、雲母は、結晶水を含むため、電池の異常時に高温や火炎に晒された場合に、膨張したり、結晶水を放出したりして、構造的に不安定になる。
【0006】
また、特許文献1では、雲母シートをバスバーに巻き付ける作業が必要になる。電池セルの設置個所の空間的制限などにより、バスバーが複雑な形状を呈することもあるが、バスバーが複雑な形状になると、雲母シートをバスバーの隅々まで巻き付けるのが困難である。雲母シートに、巻きムラや隙間があると、目的とする上記効果が十分に得られない。更には、高温時に雲母シートの粘着面が剥がれることも想定される。
【0007】
さらには、電池の異常時において、電池セルからは、火炎の他にも破損物が飛散し、バスバーに衝突して損傷を与えることがある。しかしながら、特許文献1のバスバーでは、表面が雲母シートのみであり、破損物の衝突に対する耐衝性が十分とはいえない。
【0008】
そこで本発明は、電池の異常時における電池セルからの高温や火炎、更には破損物の衝突から保護できるバスバーを提供することを目的とする。また、雲母シートのような巻き付け作業が不要で、巻きムラやシートの隙間を生じることや、シートの剥がれの問題もなく、複雑な形状にも容易に対応可能に製造できるバスバーの製造方法を提供することを目的とする。更には、このようなバスバーにより複数の電池セル又は電池モジュール同士を接続し、異常時においても高い安全性を示す蓄電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、バスバーに係る下記[1]の構成により達成される。
【0010】
[1] 電池セルを含む蓄電装置に用いられるバスバーであって、
導電性材料を含むバスバー本体が、絶縁材料と、有機質の繊維状材料及び無機質の繊維状材料のうち一方又は両方と、を含む絶縁被膜により被覆されてなることを特徴とする、バスバー。
(【0011】以降は省略されています)

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