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公開番号2024048601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154608
出願日2022-09-28
発明の名称工作機械及び保護部材
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類B23Q 11/08 20060101AFI20240402BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】コラム内の移動機構が露出する部分を覆って保護できる安価な工作機械及び保護部材を提供する。
【解決手段】保護カバー25は主軸ヘッドの下部に固定し、コラム前面の開口部を覆って保護する。保護カバー25は固定カバー30と移動カバー40を含む。移動カバー40には一対の案内穴41を形成する。案内穴41は長円状で、上下方向に延びる。案内螺子35は後方から押え板26の貫通穴を介して案内穴41内を挿通する。案内螺子35の外周には環状の弾性部材28が設けられる。案内螺子35は、弾性部材28を案内穴41内に配置した状態で、固定カバー30の固定穴36に締結される。移動カバー40が自重により固定カバー30に対して相対的に下方に移動した場合に、弾性部材28は、案内穴41の上端部と案内螺子35との間で弾性変形し、衝突時の衝撃を緩和する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基台と、
前記基台の上に設けたコラムと、
工具を着脱可能に装着する主軸と、
前記コラムの一側面に設け、前記主軸を支持する支持体と、
前記コラムの内部に設け、前記支持体を前記主軸の軸方向に移動する第一移動機構と、
前記コラムの前記一側面において前記支持体の移動に伴い前記第一移動機構が露出する部分を覆って保護する保護部材と
を備えた工作機械において、
前記保護部材は、
前記支持体に固定し、前記第一移動機構によって前記支持体と共に前記軸方向へ移動する第一保護部と、
前記第一保護部に対し相対的に移動する第二保護部と
から構成され、
前記第一保護部及び前記第二保護部のうちの一方の保護部は、
前記軸方向に延びる開口を有し、
前記第一保護部又は前記第二保護部のうちの他方の保護部は、
前記開口内に突出し、前記開口に対して相対的に前記軸方向に移動する突出部を備え、
前記突出部又は前記開口に弾性を有する弾性部材を配置すること
を特徴とする工作機械。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記弾性部材は前記突出部の周囲を取り囲む環状に形成されたこと
を特徴とする請求項1に記載の工作機械。
【請求項3】
前記保護部材は、前記突出部と前記弾性部材との間に間座を配置し、
前記弾性部材は、前記突出部に対し、周方向に回転可能であること
を特徴とする請求項2に記載の工作機械。
【請求項4】
前記保護部材よりも前記基台側において前記コラムに固定した第三保護部と、
前記第三保護部に設け、弾性を有し、前記支持体が前記軸方向において前記第三保護部に近接する方向へ移動した場合に、前記第二保護部に係合する係合部と
を備えること
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の工作機械。
【請求項5】
前記第二保護部の前記軸方向における前記基台側の端部には、前記基台から離れる側に切り欠かれ、切欠き部分に前記軸方向に対して傾斜する傾斜辺を有する切欠部が形成され、
前記係合部は、前記支持体が前記軸方向において前記第三保護部に近接する方向へ移動した場合に、前記切欠部の前記傾斜辺に当接すること
を特徴とする請求項4に記載の工作機械。
【請求項6】
前記第一保護部又は前記第二保護部は、前記第一保護部が前記第二保護部に対向する第一面、又は前記第二保護部が前記第二保護部に対向する第二面のうちのいずれか一方の面に、他方の面へ向けて突出し、且つ突出先端が前記他方の面に接触する突起部を有すること
を特徴とする請求項5に記載の工作機械。
【請求項7】
基台と、前記基台の上に設けたコラムと、工具を着脱可能に装着する主軸と、前記コラムの一側面に設け、前記主軸を支持する支持体と、前記コラムの内部に設け、前記支持体を前記主軸の軸方向に移動する第一移動機構とを備えた工作機械の前記コラムの前記一側面において前記支持体の移動に伴い前記第一移動機構が露出する部分を覆って保護する保護部材であって、
前記支持体に固定し、前記第一移動機構によって前記支持体と共に前記軸方向へ移動する第一保護部と、
前記第一保護部に対し相対的に移動する第二保護部と
から構成され、
前記第一保護部及び前記第二保護部のうちの一方の保護部は、
前記軸方向に延びる開口を有し、
前記第一保護部又は前記第二保護部のうちの他方の保護部は、
前記開口内に突出し、前記開口に対して相対的に前記軸方向に移動する突出部を備え、
前記突出部又は前記開口に弾性を有する弾性部材を配置すること
を特徴とする保護部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械及び保護部材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の工作機械は、主軸ヘッドの下部にZ軸カバーを固定する。コラムはベッド上に設け、主軸ヘッドを移動するヘッド移動機構を内側に収容する。Z軸カバーは主軸ヘッドの移動と共に、コラムの前面をZ軸方向に移動する。Z軸カバーはコラムの内側と外部とを遮断して、切り屑からヘッド移動機構を保護する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-123045号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
主軸ヘッドの移動範囲を広げた場合、コラム内を保護するZ軸カバーをZ軸方向に延ばす必要がある。この場合、主軸ヘッドをZ軸方向の最下位置に移動したとき、Z軸カバーがベッド上の他の構造物に干渉する可能性がある。Z軸カバーに蛇腹状やテレスコピック式のカバーを用いた場合、部品点数が増え、コスト高を招く問題がある。
【0005】
本発明の目的は、コラム内の移動機構が露出する部分を覆って保護できる安価な工作機械及び保護部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係る工作機械は、基台と、前記基台の上に設けたコラムと、工具を着脱可能に装着する主軸と、前記コラムの一側面に設け、前記主軸を支持する支持体と、前記コラムの内部に設け、前記支持体を前記主軸の軸方向に移動する第一移動機構と、前記コラムの前記一側面において前記支持体の移動に伴い前記第一移動機構が露出する部分を覆って保護する保護部材とを備えた工作機械において、前記保護部材は、前記支持体に固定し、前記第一移動機構によって前記支持体と共に前記軸方向へ移動する第一保護部と、前記第一保護部に対し相対的に移動する第二保護部とから構成され、前記第一保護部及び前記第二保護部のうちの一方の保護部は、前記軸方向に延びる開口を有し、前記第一保護部又は前記第二保護部のうちの他方の保護部は、前記開口内に突出し、前記開口に対して相対的に前記軸方向に移動する突出部を備え、前記突出部又は前記開口に弾性を有する弾性部材を配置することを特徴とする。
【0007】
支持体が上方に移動し、保護部材が基台から離れる場合、第二保護部は、自重により、第一保護部に対して下方に移動する。すると、一方の保護部に形成された開口と、他方の保護部に設けられた突出部は、一方が他方に対して相対的に下方へ移動する。突出部が開口の軸方向端部に近接すると、突出部又は開口に配置された弾性部材は、突出部と開口の端部との間に挟まれ、弾性変形することによって、突出部及び開口の端部との接触面積が大きくなる。その結果、第二保護部が自重により下方に移動したときに第一保護部にかかる応力を小さくでき、第二保護部の耐久性を高めることができる。仮に弾性部材がない場合に突出部と開口の端部とが衝突して生じうる衝撃を、弾性部材を配置することによって、緩和できる。
【0008】
第一態様の前記弾性部材は前記突出部の周囲を取り囲む環状に形成されてもよい。弾性部材は環状であるので、突出部と開口の端部との間に挟まれる場合に、開口と突出部との相対位置のずれや、開口の端部の形状に因ることなく、端部に対して確実に接触して弾性変形できる。よって弾性部材は、第一保護部と第二保護部の衝突時の衝撃を、より確実に緩和できる。
【0009】
第一態様の前記保護部材は、前記突出部と前記弾性部材との間に間座を配置し、前記弾性部材は、前記突出部に対し、周方向に回転可能であってもよい。弾性部材と突出部との間に間座を配置することで、弾性部材は突出部に対して回転できる。故に、弾性部材は、突出部と開口の端部との間に挟まれる場合に、特定の部位ばかりに衝撃が加わるのではなく、回転によって周方向全体に衝撃が加わるようになる。故に弾性部材は耐久寿命を延ばし、第一保護部と第二保護部の衝突時の衝撃を、長期に亘って緩和できる。
【0010】
第一態様は、前記保護部材よりも前記基台側において前記コラムに固定した第三保護部と、前記第三保護部に設け、弾性を有し、前記支持体が前記軸方向において前記第三保護部に近接する方向へ移動した場合に、前記第二保護部に係合する係合部とを備えてもよい。支持体が下降したとき、第二保護部は基台に近づく。保護部材よりも基台側にてコラムに固定した第三保護部は、第二保護部に係合する係合部を備える。故に第二保護部は、他の構造物に接触することなく、係合部に係合する。係合部は、第二保護部に接触して弾性変形することで、衝突時に生じうる衝撃を緩和できる。
(【0011】以降は省略されています)

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