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公開番号2024048453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154370
出願日2022-09-28
発明の名称PLL回路
出願人JRCモビリティ株式会社
代理人個人
主分類H03L 7/08 20060101AFI20240402BHJP(基本電子回路)
要約【課題】送信回路からの輻射の影響を削減可能なPLL回路を提供する。
【解決手段】入力される制御電圧に応じて所定の発振周波数の信号を発振する電圧制御発振器2と、制御電圧を生成して電圧制御発振器2に出力するPLL部1と、を備えたPLL回路であって、電圧制御発振器2から発振される発振周波数の信号に基づいて、発振周波数の整数倍の周波数の信号である整数倍信号を生成するバッファ3およびバンドパスフィルタ4と、整数倍信号の周波数を整数分に分周する変調器5と、を備え、変調器5から出力される周波数が所望の送信周波数で、発振周波数が送信周波数の整数倍にならないように、整数倍と整数分の整数値が設定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
入力される制御電圧に応じて所定の発振周波数の信号を発振する電圧制御発振器と、前記制御電圧を生成して前記電圧制御発振器に出力する位相同期手段と、を備えたPLL回路であって、
前記電圧制御発振器から発振される発振周波数の信号に基づいて、前記発振周波数の整数倍の周波数の信号である整数倍信号を生成する整数倍信号生成手段と、
前記整数倍信号の周波数を整数分に分周する分周手段と、
を備え、前記分周手段から出力される周波数が所望の送信周波数で、前記発振周波数が前記送信周波数の整数倍にならないように、前記整数倍と前記整数分の整数値が設定されている、ことを特徴とするPLL回路。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記発振周波数が前記送信周波数よりも低く設定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。
【請求項3】
前記電圧制御発振器は、容量が可変なダイオードを備え、
前記位相同期手段から出力される前記制御電圧を取得し、取得した前記制御電圧に応じて前記ダイオードの容量を制御することで、前記電圧制御発振器から前記発振周波数の信号が発振されるようにする容量制御手段を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のPLL回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、入力される制御電圧に応じて発振する電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を利用したPLL回路(Phase Locked Loop:位相同期回路)に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
PLL回路は、例えば、周波数の基準となる基準信号と、電圧制御発振器からのVCO出力信号との位相を比較し、基準信号に比べてVCO出力信号の位相が進んでいる場合に、進相信号をハイレベルにし、逆の場合には遅相信号をハイレベルにする。次に、チャージポンプから進相信号と遅相信号とを1つのCP出力信号として出力し、ループフィルタによってCP出力信号の高周波成分を遮断し、直流の制御電圧を生成して電圧制御発振器に出力する。そして、電圧制御発振器は、制御電圧に応じた周波数の信号を発振し、この信号を送信信号として送信回路から出力する。
【0003】
ところで、電圧制御発振器には、品質係数Qの高い共振器が使用されているため、無線機内にある送信回路からの送信信号の輻射の影響を受け易く、輻射の影響を受けると電圧制御発振器の性能が悪化する。このような問題を解決するために、送信回路の送信周波数と異なる周波数で電圧制御発振器を共振・発振させる必要がある。このため、例えば、図4に示すように、電圧制御発振器101を送信周波数(例えば、900MHz)の2倍の周波数(例えば、1800MHz)で発振させるとともに、PLL部102で位相を同期させ、変調器(分周器)103で周波数を1/2に分周して、送信回路104から送信周波数の信号を送信する手法が知られている(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-91931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、送信回路は、送信周波数の整数倍(2倍など)の高調波も発生させるため、電圧制御発振器が送信回路からの高調波の輻射の影響を受けてしまう。
【0006】
そこで本発明は、送信回路からの輻射の影響を削減可能なPLL回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、入力される制御電圧に応じて所定の発振周波数の信号を発振する電圧制御発振器と、前記制御電圧を生成して前記電圧制御発振器に出力する位相同期手段と、を備えたPLL回路であって、前記電圧制御発振器から発振される発振周波数の信号に基づいて、前記発振周波数の整数倍の周波数の信号である整数倍信号を生成する整数倍信号生成手段と、前記整数倍信号の周波数を整数分に分周する分周手段と、を備え、前記分周手段から出力される周波数が所望の送信周波数で、前記発振周波数が前記送信周波数の整数倍にならないように、前記整数倍と前記整数分の整数値が設定されている、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のPLL回路において、前記発振周波数が前記送信周波数よりも低く設定されている、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のPLL回路において、前記電圧制御発振器は、容量が可変なダイオードを備え、前記位相同期手段から出力される前記制御電圧を取得し、取得した前記制御電圧に応じて前記ダイオードの容量を制御することで、前記電圧制御発振器から前記発振周波数の信号が発振されるようにする容量制御手段を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、分周手段つまり送信回路から所望の送信周波数の信号が出力され、かつ、電圧制御発振器からの発振周波数が送信周波数の整数倍にならないため、送信回路から送信周波数の整数倍・逓倍の高調波が発生したとしても、電圧制御発振器がその高調波の輻射の影響を受けるのを削減することが可能となる。また、発振周波数の整数倍の周波数の整数倍信号を生成する整数倍信号生成手段は、簡易なフィルタ回路などで実現可能なため、低コスト化することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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