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公開番号2024047843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153566
出願日2022-09-27
発明の名称高周波電力増幅器
出願人国立大学法人東海国立大学機構
代理人個人
主分類H03F 1/22 20060101AFI20240401BHJP(基本電子回路)
要約【課題】マイクロ波帯およびミリ波帯における高利得かつ高出力な高周波電力増幅器を提供する。
【解決手段】高周波電力増幅器1において、第1のトランジスタ(第1のFET101)は、接地される第1端子と、高周波入力信号が入力される第1制御端子と、第2端子と、を有する。第2のトランジスタ(第2のFET102)は、第1のトランジスタの第2端子に接続された第3端子と、高周波出力信号を出力する第4端子と、第2制御端子と、を有する。第1のバイアス回路(ドレインバイアス回路15b)は、第1のトランジスタの第2端子に第1バイアス電圧を供給する。第1のリアクタンス素子(オープンスタブ10)は、高周波入力信号の周波数において第2制御端子と接地との間に接続された容量として機能する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
接地される第1端子と、高周波入力信号が入力される第1制御端子と、第2端子と、を有する第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの前記第2端子に接続された第3端子と、高周波出力信号を出力する第4端子と、第2制御端子と、を有する第2のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの前記第2端子に第1バイアス電圧を供給する第1のバイアス回路と、
前記高周波入力信号の周波数において前記第2制御端子と接地との間に接続された容量として機能する第1のリアクタンス素子と、
を備えることを特徴とする高周波電力増幅器。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1のリアクタンス素子は、オープンスタブである、
ことを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
【請求項3】
前記第1のリアクタンス素子は、前記第2制御端子と接地との間に直列接続された伝送線路と容量素子を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
【請求項4】
前記高周波入力信号の周波数において、前記第1のリアクタンス素子のリアクタンスは、10Ω以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
【請求項5】
前記第1のトランジスタの前記第2端子と前記第2のトランジスタの前記第3端子との間に接続された伝送線路と、
前記伝送線路上の所定位置に接続され、前記高周波入力信号の周波数において当該所定位置と接地との間に接続された容量として機能する第2のリアクタンス素子と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
【請求項6】
前記高周波電力増幅器は、半導体基板に構成され、
前記第1のバイアス回路は、前記第1のトランジスタの前記第2端子に接続された一端と、前記第1バイアス電圧が供給される他端とを有するバイアス線路を有し、
前記高周波電力増幅器の動作中心周波数に対応する前記半導体基板における実効波長をλgとして、前記バイアス線路の長さは、λg/4より短い、
ことを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
【請求項7】
前記第2のトランジスタは、当該第2のトランジスタの両端に配置された、前記第3端子を構成する第1電極と第2電極を有し、
前記第1のトランジスタの前記第2端子と前記第1電極との間に接続された第1伝送線路と、
前記第1のトランジスタの前記第2端子と前記第2電極との間に接続された第2伝送線路と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
【請求項8】
前記第1伝送線路は、前記第2端子と前記第1電極との間に、並列に複数設けられ、
前記第2伝送線路は、前記第2端子と前記第2電極との間に、並列に複数設けられている、
ことを特徴とする請求項7に記載の高周波電力増幅器。
【請求項9】
前記第2のトランジスタの前記第3端子に接続された第5端子と、前記第2のトランジスタの前記第4端子に接続された第6端子と、第3制御端子と、を有する第3のトランジスタと、
前記高周波入力信号の周波数において前記第3制御端子と接地との間に接続された容量として機能する第3のリアクタンス素子と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅器。
【請求項10】
前記第1のリアクタンス素子と前記第3のリアクタンス素子は、それぞれオープンスタブである、
ことを特徴とする請求項9に記載の高周波電力増幅器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、マイクロ波帯およびミリ波帯における高周波電力増幅器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、第5世代の携帯電話ではマイクロ波帯とミリ波帯の周波数帯が使用され、第5世代以降の携帯電話の研究開発では100GHz超の周波数帯での開発が進んでいる。これに伴い、ミリ波帯デバイスには高利得化と高出力化が要求されている。高周波増幅器として、カスコード増幅器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-55144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の高周波増幅器では、マイクロ波帯およびミリ波帯において十分な利得と出力電力を得ることが困難である。
【0005】
本開示の例示的な目的の一つは、マイクロ波帯およびミリ波帯における高利得かつ高出力な高周波電力増幅器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の高周波電力増幅器は、接地される第1端子と、高周波入力信号が入力される第1制御端子と、第2端子と、を有する第1のトランジスタと、第1のトランジスタの第2端子に接続された第3端子と、高周波出力信号を出力する第4端子と、第2制御端子と、を有する第2のトランジスタと、第1のトランジスタの第2端子に第1バイアス電圧を供給する第1のバイアス回路と、高周波入力信号の周波数において第2制御端子と接地との間に接続された容量として機能する第1のリアクタンス素子と、を備える。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本開示の構成要素や表現を方法、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、マイクロ波帯およびミリ波帯における高利得かつ高出力な高周波電力増幅器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施の形態の高周波電力増幅器を示す回路図である。
小信号領域における高周波電力増幅器の高周波利得と入出力のリターンロスの周波数依存性を示す図である。
大信号特性の入力電力依存性を示す図である。
第1の実施の形態の第1の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
インピーダンスZsとインピーダンスZgを示す図である。
第1の実施の形態の第1の変形例の高周波特性を示す図である。
第1の実施の形態の第2の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第1の実施の形態の第3の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第2の実施の形態の高周波電力増幅器を示す回路図である。
図9の高周波電力増幅器の一部のレイアウト図である。
図9の高周波電力増幅器の高周波特性を示す図である。
第2の実施の形態の第1の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第2の実施の形態の第2の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第3の実施の形態の高周波電力増幅器を示す回路図である。
図14の高周波電力増幅器の一部のレイアウト図である。
図14の高周波電力増幅器の高周波特性を示す図である。
第3の実施の形態の第1の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第3の実施の形態の第2の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第3の実施の形態の第3の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第4の実施の形態の高周波電力増幅器を示す回路図である。
小信号領域における高周波電力増幅器の高周波利得と入出力のリターンロスの周波数依存性を示す図である。
大信号特性の入力電力依存性を示す図である。
第4の実施の形態の第1の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第5の実施の形態の高周波電力増幅器を示す回路図である。
図24の高周波電力増幅器の高周波特性を示す図である。
第5の実施の形態の第1の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第6の実施の形態の高周波電力増幅器を示す回路図である。
図27の高周波電力増幅器の一部のレイアウト図である。
図27の高周波電力増幅器の高周波特性を示す図である。
第6の実施の形態の第1の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
第6の実施の形態の第2の変形例の高周波電力増幅器を示す回路図である。
図31の高周波電力増幅器の一部のレイアウト図である。
比較例の高周波増幅器の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明者らは、高周波電力増幅器について研究し、以下の知見を得た。図33は、比較例の高周波増幅器1Xの回路図である。比較例の高周波増幅器1Xは、特許文献1に記載の技術に基づく。
(【0011】以降は省略されています)

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