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公開番号2024047755
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153419
出願日2022-09-27
発明の名称マルチプレクサ
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H03H 7/46 20060101AFI20240401BHJP(基本電子回路)
要約【課題】共通接続された各弾性波フィルタの通過帯域内の挿入損失が低減されたマルチプレクサを提供する。
【解決手段】マルチプレクサ1は、共通端子100と、第一端および第二端を有し、第一端が共通端子100に接続されたインダクタ31と、第二端に接続され第1通過帯域を有するフィルタ11と、共通端子100に接続され、第1通過帯域よりも高周波側に位置する第2通過帯域を有するフィルタ21と、第二端およびフィルタ11を結ぶ経路とグランドとの間に接続されたインダクタ41と、上記経路とグランドとの間に接続されたキャパシタ42と、を備え、インダクタ41とキャパシタ42とで構成されるLC並列共振回路40の共振周波数は、第1通過帯域と第2通過帯域との間に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
共通端子と、
第一端および第二端を有し、前記第一端が前記共通端子に接続された第1インダクタンス素子と、
前記第二端に接続され、第1通過帯域を有する第1弾性波フィルタと、
前記共通端子に接続され、前記第1通過帯域よりも高周波側に位置する第2通過帯域を有する第2弾性波フィルタと、
前記第二端および前記第1弾性波フィルタを結ぶ経路とグランドとの間に接続された第2インダクタンス素子と、
前記経路とグランドとの間に接続されたキャパシタンス素子と、を備え、
前記第2インダクタンス素子と前記キャパシタンス素子とで構成される共振回路の共振周波数は、前記第1通過帯域と前記第2通過帯域との間に位置する、
マルチプレクサ。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
さらに、
前記第二端に接続され、前記第2通過帯域よりも低周波側に位置する第3通過帯域を有する第3弾性波フィルタを備え、
前記共振回路の共振周波数は、前記第1通過帯域と前記第2通過帯域との間に位置し、かつ、前記第3通過帯域と前記第2通過帯域との間に位置する、
請求項1に記載のマルチプレクサ。
【請求項3】
前記第2インダクタンス素子と前記キャパシタンス素子とは、前記経路とグランドとの間で並列接続されている、
請求項1に記載のマルチプレクサ。
【請求項4】
前記キャパシタンス素子は、前記第1弾性波フィルタおよび前記第3弾性波フィルタの接続点と前記第1弾性波フィルタとを結ぶ経路と、グランドとの間に接続されている、
請求項2に記載のマルチプレクサ。
【請求項5】
前記キャパシタンス素子は、弾性波共振子である、
請求項1~4のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
【請求項6】
前記第2インダクタンス素子と前記弾性波共振子とで構成される共振回路は、第1共振周波数および第2共振周波数を有し、
前記第1共振周波数は、前記弾性波共振子の反共振周波数に対応し、
前記第2共振周波数は、前記弾性波共振子の共振周波数に対応し、
前記第1共振周波数は、前記第1通過帯域と前記第2通過帯域との間に位置し、
前記第2共振周波数は、前記第1通過帯域よりも低周波側に位置する、
請求項5に記載のマルチプレクサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性波フィルタを備えるマルチプレクサに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、一端が第1共通端子に接続され他端が第2共通端子に接続されたインダクタンス素子と、第1共通端子にインダクタンス素子を介さずに接続され、第1通過帯域を有する第1弾性波フィルタ(第1通過帯域)と、第2共通端子に接続され、第1通過帯域よりも低周波側の第2通過帯域を有する第2弾性波フィルタとを備えたマルチプレクサが開示されている。これによれば、インダクタンス素子が接続された第2弾性波フィルタの第2通過帯域における誘導性のインピーダンスと、第1弾性波フィルタの第2通過帯域における容量性のインピーダンスとを複素共役の関係とし、マルチプレクサの第2通過帯域におけるインピーダンスを基準インピーダンスに整合できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-220877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたマルチプレクサでは、第2弾性波フィルタ単体の第2通過帯域におけるインピーダンスが容量成分の大きな領域に位置する場合には、インダクタンス素子が付加された後の第2弾性波フィルタの第2通過帯域におけるインピーダンスが、基準インピーダンスから遠い誘導性領域に位置することとなる。このため、インダクタンス素子が接続された第2弾性波フィルタの第2通過帯域における上記誘導性インピーダンスと、第1弾性波フィルタの第2通過帯域における容量性インピーダンスとでアンバランスが生じ、マルチプレクサの第2通過帯域におけるインピーダンスを精度よく基準インピーダンスに整合できないという問題が生じる。その結果、第2通過帯域における整合損が発生し、マルチプレクサの挿入損失が増大する。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、共通接続された各弾性波フィルタの通過帯域内の挿入損失が低減されたマルチプレクサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、共通端子と、第一端および第二端を有し、第一端が共通端子に接続された第1インダクタンス素子と、第二端に接続され、第1通過帯域を有する第1弾性波フィルタと、共通端子に接続され、第1通過帯域よりも高周波側に位置する第2通過帯域を有する第2弾性波フィルタと、第二端および第1弾性波フィルタを結ぶ経路とグランドとの間に接続された第2インダクタンス素子と、上記経路とグランドとの間に接続されたキャパシタンス素子と、を備え、第2インダクタンス素子とキャパシタンス素子とで構成される共振回路の共振周波数は、第1通過帯域と第2通過帯域との間に位置する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、共通接続された各弾性波フィルタの通過帯域内の挿入損失が低減されたマルチプレクサを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例に係るマルチプレクサの回路構成図である。
実施例に係る各フィルタの周波数関係を示す図である。
実施例に係るLC並列共振回路の共振特性およびインピーダンス特性を示す図である。
実施例に係る各フィルタを構成する弾性波共振子の第1例を模式的に表す平面図および断面図である。
実施例に係る各フィルタを構成する弾性波共振子の第2例を模式的に表す断面図である。
実施例に係る各フィルタを構成する弾性波共振子の第3例を模式的に表す断面図である。
比較例に係るマルチプレクサの回路構成図である。
実施例および比較例に係る第1フィルタ群をノードp1から見た場合のインピーダンスを比較したスミスチャートである。
実施例および比較例に係る第1フィルタ群をノードp2から見た場合のインピーダンスを比較したスミスチャートである。
実施例および比較例に係る第1フィルタ群をノードp2から見た場合のインピーダンスを比較したスミスチャートおよびコンダクタンスを比較したグラフである。
実施例および比較例に係るマルチプレクサをノードp3から見た場合のインピーダンスを比較したスミスチャート、および、第1フィルタ群の通過特性を示すグラフである。
実施例および比較例に係るマルチプレクサをノードp3から見た場合のインピーダンスを比較したスミスチャート、および、第2フィルタ群の通過特性を示すグラフである。
変形例1に係るマルチプレクサの回路構成図である。
変形例1に係る各フィルタおよびLC並列共振回路の周波数関係を示す図である。
変形例2に係るマルチプレクサの回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、実施例、変形例および図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施例および変形例は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施例および変形例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施例および変形例における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。
【0010】
なお、各図は、本発明を示すために適宜強調、省略、または比率の調整を行った模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではなく、実際の形状、位置関係、および比率とは異なる場合がある。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡素化される場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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