TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024033792
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137621
出願日2022-08-31
発明の名称振動デバイス
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03H 9/19 20060101AFI20240306BHJP(基本電子回路)
要約【課題】支持応力による振動への影響を低減し、主振動の漏洩を抑制する振動デバイスを提供する。
【解決手段】振動デバイス1は、振動片20と、振動片20を収容する容器10と、振動片20と容器10とを接合する接着部材50と、を備え、振動片20は、第1励振電極31が設けられた第1主面21aと、第2励振電極32が設けられ第1主面21aと表裏関係にある第2主面21bと、第1励振電極31及び第2励振電極32によって励振される厚み滑り振動の変位方向に沿う第1方向に延在する側面25と、を含み、第1方向と交差する方向である第2方向を長手方向とする振動部21と、振動部21の側面25から第2方向に延出する連結腕22と、連結腕22から第1方向に延出する第1支持腕23を含み、第1方向に沿って延在し、接着部材50を介して容器10に接合される支持部24と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
振動片と、前記振動片を収容する容器と、前記振動片と前記容器とを接合する接着部材と、を備え、
前記振動片は、
第1励振電極が設けられた第1主面と、第2励振電極が設けられ前記第1主面と表裏関係にある第2主面と、前記第1励振電極及び前記第2励振電極によって励振される厚み滑り振動の変位方向に沿う第1方向に延在する側面と、を含み、前記第1方向と交差する方向である第2方向を長手方向とする振動部と、
前記振動部の前記側面から前記第2方向に延出する連結腕と、
前記連結腕から前記第1方向に延出する第1支持腕を含み、前記第1方向に沿って延在し、前記接着部材を介して前記容器に接合される支持部と、を有する、
振動デバイス。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
平面視において、前記接着部材が前記支持部と接合されている領域の接着面積が、前記支持部の面積の20%以上である、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項3】
前記連結腕は、前記側面における前記第1方向と反対方向側のコーナー部から延出している、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項4】
平面視において、前記接着部材は、前記連結腕より前記第1方向側に位置している、
請求項3に記載の振動デバイス。
【請求項5】
前記支持部は、前記連結腕から前記第1方向とは反対方向の第3方向に延出する第2支持腕を含む、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項6】
前記支持部は、前記接着部材を介して前記容器に接着される第1支持主面と、前記第1支持主面と表裏関係にある第2支持主面と、前記第1励振電極と電気的に接続された第1支持電極と、前記第2励振電極と電気的に接続されて前記第1支持電極より前記第1方向側に位置する第2支持電極と、を含み、
前記第1支持電極及び前記第2支持電極は、前記第1支持主面に設けられており、
前記接着部材は、第1接着剤と、前記第1接着剤から離間して配置された第2接着剤と、を含み、
前記第1接着剤及び前記第2接着剤は、導電性接着剤であり、
前記第1支持電極は、前記第1接着剤を介して前記容器と接着され、
前記第2支持電極は、前記第2接着剤を介して前記容器と接着される、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項7】
前記支持部は、第1支持主面と、前記第1支持主面と表裏関係にあり、前記接着部材を介して前記容器に接着される第2支持主面と、前記第1励振電極と電気的に接続された第1支持電極と、前記第2励振電極と電気的に接続されて前記第1支持電極より前記第1方向側に位置する第2支持電極と、を含み、
前記第1支持電極及び前記第2支持電極は、前記第1支持主面に設けられており、
前記第1支持電極及び前記第2支持電極は、ボンディングワイヤーを介して前記容器に電気的に接続されている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項8】
前記接着部材は、非導電性接着剤である、
請求項7に記載の振動デバイス。
【請求項9】
前記支持部は、前記接着部材を介して前記容器に接着される第1支持主面と、前記第1支持主面と表裏関係にある第2支持主面と、前記第1励振電極と電気的に接続された第1支持電極と、前記第2励振電極と電気的に接続されて前記第1支持電極より前記第1方向側に位置する第2支持電極と、を含み、
前記第1支持電極は、前記第1支持主面に設けられており、
前記第2支持電極は、前記第2支持主面に設けられており、
前記接着部材は、導電性接着剤であり、
前記第1支持電極は、前記接着部材を介して前記容器に電気的に接続されており、
前記第2支持電極は、ボンディングワイヤーを介して前記容器に電気的に接続されている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項10】
前記接着部材は、第1接着剤と、前記第1接着剤から離間して配置された第2接着剤と、前記第1接着剤及び前記第2接着剤から離間して配置された第3接着剤と、を含む、
請求項1に記載の振動デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動デバイスに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、一対の励振電極が設けられた振動部と、振動部から離間して伸びる支持部と、支持部の一端と振動部の端部とを連結するように伸びる連結部を備え、一対の励振電極から支持部の接合面までそれぞれ引出電極が引き出された構成とする圧電振動片を搭載することで、支持応力による振動への影響が抑制された振動デバイスである圧電デバイスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-186196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の圧電デバイスは、支持応力による主振動である厚み滑り振動への影響を抑制することはできるが、圧電振動片の連結部が厚み滑り振動する方向である水晶結晶のX軸に沿って振動部から延出しているため、振動漏れが大きくなり易く、振動特性が劣化するという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
振動デバイスは、振動片と、前記振動片を収容する容器と、前記振動片と前記容器とを接合する接着部材と、を備え、前記振動片は、第1励振電極が設けられた第1主面と、第2励振電極が設けられ前記第1主面と表裏関係にある第2主面と、前記第1励振電極及び前記第2励振電極によって励振される厚み滑り振動の変位方向に沿う第1方向に延在する側面と、を含み、前記第1方向と交差する方向である第2方向を長手方向とする振動部と、前記振動部の前記側面から前記第2方向に延出する連結腕と、前記連結腕から前記第1方向に延出する第1支持腕を含み、前記第1方向に沿って延在し、前記接着部材を介して前記容器に接合される支持部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
図1中のA-A線断面図。
図1中のB-B線断面図。
振動片の支持部の面積と接着部材の接着面積とを説明する平面図。
支持腕の面積と接着部材の接着面積との面積比に対するスプリアス振動のQ値の関係を示す図。
第2実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
第3実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
第4実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
第5実施形態に係る振動デバイスの構成を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
1.第1実施形態
先ず、第1実施形態に係る振動デバイス1について、図1~図4を参照して説明する。本実施形態の振動デバイス1では、振動片20としてATカットの水晶片を一例として挙げ説明する。
【0008】
尚、図1において、振動デバイス1の内部構成を説明する便宜上、リッド13を取り外した状態を図示している。また、振動片20としてのATカット水晶振動片は、XZ面の主面がX、Y、Zの結晶軸のX軸を中心としてZ軸からY軸方向に約35度15分傾斜されている。以下の説明では、ATカット水晶振動片の軸方向を基準とし、傾斜された新たな軸をY’軸及びZ’軸として用い、以降の各図には、互いに直交するX軸、Y’軸、及びZ’軸を図示している。また、振動片20の長手方向をZ’軸に沿った方向として「Z’方向」、振動片20の厚み方向をY’軸に沿った方向として「Y’方向」、Y’軸及びZ’軸に垂直な方向をX軸に沿った方向として「X方向」と言う。また、各軸の矢印側を「プラス側」、矢印と反対側を「マイナス側」とも言う。また、Y’方向のプラス側を「上」、Y’方向のマイナス側を「下」とも言う。また、本明細書では、第1方向がX方向又はプラスX方向であり、第1方向と交差する第2方向がZ’方向であり、第1方向とは反対方向の第3方向がX方向又はマイナスX方向である。
【0009】
本実施形態の振動デバイス1は、図1、図2、及び図3に示すように、振動片20と、振動片20を収容する容器10と、振動片20と容器10とを接合する接着部材50と、を有する。
【0010】
振動片20は、厚み滑り振動の変位方向に沿う第1方向であるX方向に延在する側面25を含み、X方向と交差する第2方向であるZ’方向を長手方向とする振動部21と、振動部21の側面25からプラスZ’方向に延出する連結腕22と、連結腕22からプラスX方向に延出する第1支持腕23を含み、プラスX方向に沿って延在し、接着部材50を介して容器10に接合される支持部24と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
D型フリップフロップ
1か月前
オンキヨー株式会社
電子機器
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電発振器
1か月前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電デバイス
1か月前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
住友電気工業株式会社
増幅器
9日前
アズビル株式会社
AD変換回路
1か月前
沖電気工業株式会社
情報処理装置
2か月前
ローム株式会社
差動増幅回路
1か月前
株式会社大真空
モノリシック水晶フィルタ
2か月前
株式会社大真空
モノリシック水晶フィルタ
2か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
8日前
JRCモビリティ株式会社
PLL回路
1か月前
台灣晶技股ふん有限公司
懸垂型共振器
1か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
12日前
株式会社大真空
圧電発振器
2か月前
エイブリック株式会社
ボルテージフォロワ回路
8日前
個人
パワーデバイス制御用HVICの安全回路
5日前
株式会社大真空
圧電発振器
2か月前
富士電機株式会社
半導体モジュール
1か月前
TDK株式会社
積層フィルタ
2か月前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
1か月前
株式会社小野測器
センサ信号変換器
8日前
国立大学法人東海国立大学機構
電力増幅器
8日前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
1か月前
ミツミ電機株式会社
半導体集積回路装置
7日前
日本電気株式会社
原子発振器
15日前
国立大学法人東海国立大学機構
高周波電力増幅器
1か月前
株式会社京三製作所
高周波電源装置
2か月前
ニチコン株式会社
信号入出力装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
1か月前
富士フイルム株式会社
電子機器
9日前
株式会社NTTドコモ
リニアライザ
9日前
ローム株式会社
差動増幅器
1か月前
続きを見る