TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024033528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137152
出願日2022-08-30
発明の名称圧電発振器
出願人株式会社大真空
代理人個人,個人,個人
主分類H03B 5/32 20060101AFI20240306BHJP(基本電子回路)
要約【課題】発振回路が形成されたICの配置自由度が高く、ICの配置が変わってもチップコンデンサの搭載が可能な圧電発振器を提供する。
【解決手段】圧電発振器1は、ICチップ20が搭載される搭載主面11a1に第1~第6の配線パターン71~76が設けられ、ICチップ20の搭載位置として第1のIC搭載部13aと第2のIC搭載部13bとが設定される。ここで、配線パターン71~76夫々には、搭載主面11a1上に、第1のIC搭載部13aに配置された搭載部71a~76aと、第2のIC搭載部13bに配置された搭載部71b~76bとが設けられる。また、搭載主面11a1には、第1のIC搭載部13aと重ならない領域にコンデンサ搭載部740d,730dが設けられるとともに、第2のIC搭載部13bと重ならない領域にコンデンサ搭載部730c,740cが設けられる。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
圧電素子と、
搭載主面に搭載される発振回路用の集積回路と、
チップコンデンサと、
を具備し、
前記搭載主面に形成された前記集積回路の搭載部を有する配線パターンが形成されている
圧電発振器であって、
前記配線パターンは、複数の連続配線パターンと、複数の離隔配線パターンとを有し、
前記複数の連続配線パターンの各々は、離隔した2か所に搭載部を有し、当該2か所の搭載部を前記搭載主面上で接続し、
前記複数の離隔配線パターンの各々は、離隔した少なくとも2か所に搭載部を有し、当該2か所の搭載部を前記搭載主面とは異なる他の面を介して接続し、
前記搭載主面には、
当該搭載主面の一の端部の特定領域内に、前記複数の連続配線パターンの各々の一方の搭載部と、前記複数の離隔配線パターンの各々の一方の搭載部が配置された一の集積回路搭載部と、
当該搭載主面の他の端部の所定領域内に、前記複数の連続配線パターンの各々の他方の搭載部と、前記複数の離隔配線パターンの各々の他方の搭載部が配置された他の集積回路搭載部とが設けられ、
前記複数の離隔配線パターンの中には、電源配線パターンと、グランド配線パターンとがあり、
前記電源配線パターンには、前記搭載主面上の前記特定領域とは異なる領域に配置された前記チップコンデンサ用の第1のコンデンサ搭載部と、前記搭載主面上の前記所定領域とは異なる領域に配置された前記チップコンデンサ用の第2のコンデンサ搭載部とがさらに設けられ、
前記グランド配線パターンには、前記搭載主面上の前記特定領域とは異なる領域において前記第1のコンデンサ搭載部と近接して配置された第3のコンデンサ搭載部と、前記搭載主面上の前記所定領域とは異なる領域において前記第2のコンデンサ搭載部と近接して配置された第4のコンデンサ搭載部とがさらに設けられている
ことを特徴とする圧電発振器。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記搭載主面は当該搭載主面に対して垂直方向から見た平面視において略矩形状を有しており、
前記複数の連続配線パターンには、
前記一方の搭載部である第1の搭載部と前記他方の搭載部である第2の搭載部とを有する第1の連続配線パターンと、
前記一方の搭載部である第3の搭載部と前記他方の搭載部である第4の搭載部とを有する第2の連続配線パターンと
が含まれており、
前記第1の連続配線パターンの少なくとも一部、および、前記第2の連続配線パターンの少なくとも一部を、互いに前記搭載主面上の当該搭載主面の一の対角の位置関係にある一方の領域、および、他方の領域に配置し、
前記複数の離隔配線パターンには、
前記一方の搭載部である第5の搭載部と前記他方の搭載部である第6の搭載部とを有する第1の離隔配線パターン
が含まれており、
前記第1の離隔配線パターンのうちの前記第5の搭載部側の少なくとも一部、および、前記第6の搭載部側の少なくとも一部を、互いに前記搭載主面上の当該搭載主面の他の対角の位置関係にある一方の領域、および、他方の領域に配置する
ことを特徴とする請求項1に記載の圧電発振器。
【請求項3】
前記複数の連続配線パターンの各々の一方の搭載部、および、前記1以上の離隔配線パターンの各々の一方の搭載部のうち、隣り合う搭載部の配置間隔と、前記複数の連続配線パターンの各々の他方の搭載部、および、前記1以上の離隔配線パターンの各々の他方の搭載部のうち、隣り合う搭載部の配置間隔とを異ならせる、もしくは、前記複数の連続配線パターンの各々の一方の搭載部、および、前記複数の離隔配線パターンの各々の一方の搭載部の機能の並びと、前記複数の連続配線パターンの各々の他方の搭載部、および、前記複数の離隔配線パターンの各々の他方の搭載部の機能の並びとを異ならせる
ことを特徴とする請求項1に記載の圧電発振器。
【請求項4】
前記搭載主面は当該搭載主面に対して垂直方向から見た平面視において略矩形状を有しており、
前記複数の連続配線パターンの各々の一方の搭載部、および、前記1以上の離隔配線パターンの各々の一方の搭載部を含む搭載部を組み合わせた搭載部群のそれぞれにおいて、当該搭載部群の搭載部を結ぶ線は、他の搭載部群の搭載部を結ぶ線とは重ならず、前記搭載主面の一の辺と平行であり、
前記複数の連続配線パターンの各々の他方の搭載部、および、前記1以上の離隔配線パターンの各々の他方の搭載部を含む搭載部を組み合わせた搭載部群のそれぞれにおいて、当該搭載部群の搭載部を結ぶ線は、他の搭載部群の搭載部を結ぶ線とは重ならず、前記搭載主面の前記一の辺と平行である
ことを特徴とする請求項1に記載の圧電発振器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電素子と発振回路用の集積回路とを備えた圧電発振器に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、部品の共通化を図ることにより、生産性が高い圧電発振器を提供する技術がある。例えば、特許文献1に記載の水晶発振器では、底壁の部品搭載面の所定の領域にIC搭載用の6つの搭載電極がマトリクス状に配置される。このとき、各搭載電極は、一のICに必要なサイズよりも大きく形成されており、サイズの異なる4種類のICが実装できるように構成されている。これにより、ICのサイズに応じて底壁を変更する必要がなくなるため、水晶発振器の構成部材のうち、IC以外の部材を共通化することができ、水晶発振器の生産性を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-135562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された水晶発振器では、6つの搭載電極は、サイズの異なるICに対して共用されるため、各ICの搭載位置は、各搭載電極が形成されている前記所定の領域の範囲内に限られるため、ICの搭載位置の自由度が低い。また、発振回路が形成されたICの場合は、電圧のふらつきの影響を抑えるために、電源端子とグランド端子との間にバイパスコンデンサを設けることが一般的であるが、特許文献1に開示の水晶発振器では、当該コンデンサの搭載領域は設けられていない。このような場合は、水晶発振器を実装する基板などに別途バイパスコンデンサの搭載領域を確保する必要がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑み、発振回路用の集積回路が形成されたICが搭載される圧電発振器において、ICの配置自由度が高く、ICの配置が変わってもチップコンデンサの搭載が可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するため、本発明に係る圧電発振器は、圧電素子と、搭載主面に搭載される発振回路用の集積回路と、チップコンデンサとを具備し、前記搭載主面に形成された前記集積回路の搭載部を有する配線パターンが形成されている圧電発振器であって、前記配線パターンは、複数の連続配線パターンと、複数の離隔配線パターンとを有し、前記複数の連続配線パターンの各々は、離隔した2か所に搭載部を有し、当該2か所の搭載部を前記搭載主面上で接続し、前記複数の離隔配線パターンの各々は、離隔した少なくとも2か所に搭載部を有し、当該2か所の搭載部を前記搭載主面上では接続せずに、前記搭載主面とは異なる他の面を介して接続し、前記搭載主面には、当該搭載主面の一の端部の特定領域内に、前記複数の連続配線パターンの各々の一方の搭載部と、前記複数の離隔配線パターンの各々の一方の搭載部が配置された一の集積回路搭載部と、当該搭載主面の他の端部の所定領域内に、前記複数の連続配線パターンの各々の他方の搭載部と、前記複数の離隔配線パターンの各々の他方の搭載部が配置された他の集積回路搭載部とが設けられ、前記複数の離隔配線パターンの中には、電源配線パターンと、グランド配線パターンとがあり、前記電源配線パターンには、前記搭載主面上の前記特定領域とは異なる領域に配置された前記チップコンデンサ用の第1のコンデンサ搭載部と、前記搭載主面上の前記所定領域とは異なる領域に配置された前記チップコンデンサ用の第2のコンデンサ搭載部とがさらに設けられ、前記グランド配線パターンには、前記搭載主面上の前記特定領域とは異なる領域において前記第1のコンデンサ搭載部と近接して配置された第3のコンデンサ搭載部と、前記搭載主面上の前記所定領域とは異なる領域において前記第2のコンデンサ搭載部と近接して配置された第4のコンデンサ搭載部とがさらに設けられていることを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、集積回路の搭載位置を特定領域か所定領域のいずれかに選択できるため、特定領域に搭載する仕様と、所定領域に搭載する仕様のいずれにも対応でき、集積回路の配置の自由度が向上する。また、配線パターンの一部に離隔配線パターンを利用することで、搭載主面の面積をさらに小さくすることができるとともに、配線パターンの配置の設計自由度の向上を図ることができる。チップコンデンサを搭載可能な搭載部が搭載面に設けられているため、圧電発振器を実装する基板に別途コンデンサを設ける必要がない。また、特定領域に搭載する仕様と、所定領域に搭載する仕様の両方でチップコンデンサを搭載できる。また、同一パッケージ内にコンデンサを配置することができるので、配線の距離を短くすることができ、ノイズ除去特性も向上することができる。
【0008】
また、前記搭載主面は当該搭載主面に対して垂直方向から見た平面視において略矩形状を有しており、前記複数の連続配線パターンには、前記一方の搭載部である第1の搭載部と前記他方の搭載部である第2の搭載部とを有する第1の連続配線パターンと、前記一方の搭載部である第3の搭載部と前記他方の搭載部である第4の搭載部とを有する第2の連続配線パターンとが含まれており、前記第1の連続配線パターンの少なくとも一部、および、前記第2の連続配線パターンの少なくとも一部を、互いに前記搭載主面上の当該搭載主面の一の対角の位置関係にある一方の領域、および、他方の領域に配置し、前記複数の離隔配線パターンには、前記一方の搭載部である第5の搭載部と前記他方の搭載部である第6の搭載部とを有する第1の離隔配線パターンが含まれており、前記第1の離隔配線パターンのうちの前記第5の搭載部側の少なくとも一部、および、前記第6の搭載部側の少なくとも一部を、互いに前記搭載主面上の当該搭載主面の他の対角の位置関係にある一方の領域、および、他方の領域に配置するようにしてもよい。
【0009】
この構成によれば、第1の連続配線パターンの少なくとも一部、および、第2の連続配線パターンの少なくとも一部を、互いに搭載主面上の当該搭載主面の一の対角の位置関係にある一方の領域、および、他方の領域に配置することで、第1の連続配線パターンおよび第2の連続配線パターンを面積の小さい搭載主面に配置することができる。また、第1の離隔配線パターンのうちの第5の搭載部側の少なくとも一部、および、第6の搭載部側の少なくとも一部を、互いに搭載主面上の当該搭載主面の他の対角の位置関係にある一方の領域、および、他方の領域に配置することで、第1の連続配線パターンおよび第2の連続配線パターンとともに、第1の離隔配線パターンを、面積の小さい搭載主面に配置することができる。
【0010】
また、前記複数の連続配線パターンの各々の一方の搭載部、および、前記1以上の離隔配線パターンの各々の一方の搭載部のうち、隣り合う搭載部の配置間隔と、前記複数の連続配線パターンの各々の他方の搭載部、および、前記1以上の離隔配線パターンの各々の他方の搭載部のうち、隣り合う搭載部の配置間隔とを異ならせる、もしくは、前記複数の連続配線パターンの各々の一方の搭載部、および、前記複数の離隔配線パターンの各々の一方の搭載部の機能の並びと、前記複数の連続配線パターンの各々の他方の搭載部、および、前記複数の離隔配線パターンの各々の他方の搭載部の機能の並びとを異ならせるようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
D型フリップフロップ
10日前
オンキヨー株式会社
電子機器
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電発振器
27日前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電デバイス
1か月前
アズビル株式会社
AD変換回路
1か月前
ローム株式会社
差動増幅回路
14日前
台灣晶技股ふん有限公司
懸垂型共振器
14日前
JRCモビリティ株式会社
PLL回路
23日前
株式会社大真空
圧電発振器
1か月前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
1か月前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
24日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
1か月前
国立大学法人東海国立大学機構
高周波電力増幅器
24日前
ニチコン株式会社
信号入出力装置
23日前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
21日前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
21日前
株式会社京三製作所
高周波電源装置
1か月前
ローム株式会社
逐次比較型A/Dコンバータ
1か月前
株式会社村田製作所
高周波回路及び通信装置
23日前
日本放送協会
送信装置及びプログラム
1か月前
株式会社村田製作所
増幅回路および通信装置
1か月前
ローム株式会社
差動増幅器
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動デバイス
1か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
14日前
TDK株式会社
分波器
1日前
惠州億緯り能股ふん有限公司
信号調整回路及び測定装置
7日前
株式会社村田製作所
高周波回路
21日前
セイコーエプソン株式会社
発振器の製造方法
23日前
株式会社村田製作所
センサ増幅回路
23日前
ローム株式会社
半導体装置およびスイッチング回路
1か月前
株式会社村田製作所
増幅モジュールおよび通信装置
22日前
ローム株式会社
アナログスイッチ回路、半導体装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動素子の製造方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
デバイスの製造方法
27日前
続きを見る