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公開番号2024038764
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143026
出願日2022-09-08
発明の名称増幅回路および通信装置
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H03F 1/32 20060101AFI20240313BHJP(基本電子回路)
要約【課題】高周波信号の出力特性の歪みが抑制された増幅回路を提供する。
【解決手段】増幅回路1は、信号入力端子110に接続された増幅トランジスタ11と、増幅トランジスタ11にバイアス電圧vg1aを供給するよう構成された電源回路22と、電源回路22および増幅トランジスタ11を結ぶバイアス経路に直列配置された抵抗32と、上記バイアス経路および電源回路22に接続された、増幅トランジスタ11の模擬用であるトランジスタ21と、抵抗32および増幅トランジスタ11のゲートの間のバイアス経路、ならびに信号入力端子110に接続された検波ダイオード31と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
高周波入力端子に接続された電界効果型の第1トランジスタと、
前記第1トランジスタにバイアス電圧を供給するよう構成された電源回路と、
前記電源回路および前記第1トランジスタを結ぶバイアス経路に直列配置された第1抵抗と、
前記バイアス経路および前記電源回路に接続された、前記第1トランジスタの模擬用である第2トランジスタと、
前記第1抵抗および前記第1トランジスタのゲートの間の前記バイアス経路、ならびに前記高周波入力端子に接続された第1ダイオードと、を備える、
増幅回路。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
さらに、
前記第1ダイオードの模擬用である第2ダイオードを備え、
前記第2ダイオードは、前記第1抵抗および前記電源回路の間の前記バイアス経路に接続されている、
請求項1に記載の増幅回路。
【請求項3】
前記電源回路は、前記第1ダイオードを流れる第1電流と前記第2ダイオードを流れる第2電流との合計値が一定値となるよう構成されている、
請求項2に記載の増幅回路。
【請求項4】
前記電源回路は、前記第1ダイオードを流れる第1電流と前記第2ダイオードを流れる第2電流との合計値が、前記増幅回路の温度、前記第1トランジスタに印加される電源電圧、前記第1トランジスタの出力電力、前記第1トランジスタの負荷インピーダンス、高周波信号の周波数およびプロセスばらつきの少なくとも1つのパラメータに応じて可変するように構成されている、
請求項2に記載の増幅回路。
【請求項5】
前記第1ダイオードのカソードは、前記第1トランジスタのゲートに接続され、
前記第1抵抗の一方の端子は、前記高周波入力端子と前記第1トランジスタのゲートとを結ぶ信号経路上の第1ノードに接続され、
前記第1抵抗の他方の端子は、前記第2ダイオードのカソードおよび前記第2トランジスタのゲートに接続され、
前記バイアス経路は、前記第2トランジスタのゲート、前記第1抵抗、前記第1ノード、および前記第1トランジスタのゲートを含み、
前記電源回路は、
ゲートが第1電流源回路および前記第2トランジスタのドレインおよびソースの一方に接続され、ドレインおよびソースの一方が電圧源に接続され、ドレインおよびソースの他方が前記第1ダイオードのアノードおよび前記第2ダイオードのアノードに接続された第3トランジスタと、
前記第2ダイオードのカソードおよび前記第1抵抗の他方の端子と、グランドとの間に接続された第2電流源回路と、を備える、
請求項2~4のいずれか1項に記載の増幅回路。
【請求項6】
前記第1ダイオードのカソードは、前記第1トランジスタのゲートに接続され、
前記第1抵抗の一方の端子は、前記高周波入力端子と前記第1トランジスタのゲートとを結ぶ信号経路上の第1ノードに接続され、
前記第1抵抗の他方の端子は、前記第2ダイオードのカソードおよび前記第2トランジスタのゲートに接続され、
前記バイアス経路は、前記第2トランジスタのゲート、前記第1抵抗、前記第1ノード、および前記第1トランジスタのゲートを含み、
前記増幅回路は、さらに、
第1バイアス検出回路と、誤差増幅回路と、第2バイアス検出回路と、を備え、
前記誤差増幅回路は、比較器を有し、
前記電源回路は、第3トランジスタと、第4トランジスタと、第2ノードと、第3ノードと、第2電流源回路と、を有し、
前記第3トランジスタは、ゲートが前記第2ノードに接続され、ドレインおよびソースの一方が電圧源に接続され、ドレインおよびソースの他方が前記第1ダイオードのアノードおよび前記第2ダイオードのアノードに接続され、
前記第4トランジスタは、前記比較器と前記第2ノードとの間に接続され、
前記第2ノードは、前記第4トランジスタと前記第3ノードとの間、および、前記第4トランジスタと前記第2バイアス検出回路との間に接続され、
前記第3ノードは、前記第2ダイオードのカソードおよび前記第2トランジスタのゲートに接続され、
前記第2電流源回路は、前記第3ノードとグランドとの間に接続され、
前記第1バイアス検出回路は、前記第2トランジスタのドレインおよびソースの一方と前記比較器との間に接続され、
前記第2バイアス検出回路は、前記第2ノードと前記第3ノードとの間に接続され、
前記第2トランジスタのゲートは、前記第1トランジスタのゲートと接続されている、
請求項2~4のいずれか1項に記載の増幅回路。
【請求項7】
さらに、前記第2ダイオードと前記第3ノードとの間に接続された第1可変抵抗回路を備える、
請求項6に記載の増幅回路。
【請求項8】
さらに、
ゲートが前記第2ノードに接続され、ドレインおよびソースの一方が電圧源に接続され、ドレインおよびソースの他方が前記第1ダイオードのアノードに接続された第5トランジスタ、を備える、
請求項6に記載の増幅回路。
【請求項9】
前記第2電流源回路は、
一定電流を生成する第1電流回路と、
温度に応じた変動電流を生成する第2電流回路と、
ゲートならびにドレインおよびソースの一方が前記第1電流回路に接続された第6トランジスタと、
ゲートならびにドレインおよびソースの他方が前記第2電流回路に接続された第7トランジスタと、
ゲートが前記第6トランジスタのゲートに接続され、ドレインおよびソースの一方が前記第2ダイオードのカソードおよび前記第1抵抗の他方の端子に接続され、ドレインおよびソースの他方がグランドに接続された第8トランジスタと、
ゲートが前記第7トランジスタのゲートに接続され、ドレインおよびソースの一方が前記第2ダイオードのカソードおよび前記第1抵抗の他方の端子に接続され、ドレインおよびソースの他方がグランドに接続された第9トランジスタと、を備える、
請求項5に記載の増幅回路。
【請求項10】
前記第2電流源回路は、
一定電流を生成する第1電流回路と、
ゲートならびにドレインおよびソースの一方が前記第1電流回路に接続された第6トランジスタと、
ゲートが第2スイッチを介して前記第6トランジスタのゲートに接続され、ドレインおよびソースの一方が前記第2ダイオードのカソードおよび前記第1抵抗の他方の端子に接続され、ドレインおよびソースの他方がグランドに接続された第7トランジスタと、
ゲートが第3スイッチを介して前記第6トランジスタのゲートに接続され、ドレインおよびソースの一方が前記第2ダイオードのカソードおよび前記第1抵抗の他方の端子に接続され、ドレインおよびソースの他方がグランドに接続された第8トランジスタと、を備える、
請求項5に記載の増幅回路。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、増幅回路および通信装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、高周波信号を増幅する電界効果型の増幅トランジスタ、当該増幅トランジスタと同じ構造を有する模擬用トランジスタ、基準バイアス回路、バイアス補正回路、および電流模擬回路を備えた高周波電力増幅回路が開示されている。これによれば、模擬用トランジスタは増幅トランジスタと同じ温度変動およびプロセスばらつきを有するため、増幅トランジスタのバイアス点のずれを補正して高周波電力増幅回路の増幅特性のばらつきを減らすことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-123861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された電力増幅回路において、増幅トランジスタの非線形性に起因した高周波信号の出力特性の歪みを抑制することは困難である。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、高周波信号の出力特性の歪みが抑制された増幅回路およびそれを用いた通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る増幅回路は、高周波入力端子に接続された電界効果型の第1トランジスタと、第1トランジスタにバイアス電圧を供給するよう構成された電源回路と、電源回路および第1トランジスタを結ぶバイアス経路に直列配置された第1抵抗と、バイアス経路および電源回路に接続された、第1トランジスタの模擬用である第2トランジスタと、第1抵抗および第1トランジスタのゲートの間のバイアス経路、ならびに高周波入力端子に接続された第1ダイオードと、を備える。
【0007】
また、本発明の一態様に係る増幅回路は、高周波入力端子に接続された電界効果型の第1トランジスタと、第1トランジスタにバイアス電圧を供給するよう構成された電源回路と、電源回路に接続された、第1トランジスタの模擬用である第2トランジスタと、電源回路と高周波入力端子との間に接続された第1ダイオードと、第1ダイオードの模擬用である第2ダイオードと、第1ダイオードおよび第2ダイオードと、電源回路との間に接続され、第1ダイオードを流れる第1電流と第2ダイオードを流れる第2電流との差分電流を電源回路に出力するよう構成された差分検出回路と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高周波信号の出力特性の歪みが抑制された増幅回路および通信装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る増幅回路および通信装置の回路構成図である。
比較例に係る増幅トランジスタのゲート-ソース間電圧とゲート-ソース間容量との関係を示す図である。
比較例に係る増幅回路の出力電力とゲート-ソース間容量との関係を示す図である。
比較例に係る増幅回路の出力電力と振幅変調-位相変調変換(AM-PM)特性との関係を示す図である。
実施の形態1に係る増幅トランジスタのゲート-ソース間電圧とゲート-ソース間容量との関係を示す図である。
実施の形態1および比較例に係る増幅回路の出力電力とゲート-ソース間電圧との関係を示す図である。
実施の形態1および比較例に係る増幅回路の出力電力とゲート-ソース間容量との関係を示す図である。
実施の形態1および比較例に係る増幅回路の出力電力と振幅変調-位相変調変換(AM-PM)特性との関係を示す図である。
実施例1に係る増幅回路の回路構成図である。
実施例1に係る増幅回路の出力電力とダイオード電流との関係を示す図である。
ダイオードレプリカを用いずにダイオード電流が一定になるように制御した場合の増幅回路の出力電力とダイオード電流との関係を示す図である。
実施例1に係る増幅回路の出力電力とバイアス電圧との関係を示す図である。
実施例1および比較例に係る増幅回路の出力電力とゲート-ソース間容量との関係を示す図である。
実施例1および比較例に係る増幅回路の出力電力と振幅変調-位相変調変換(AM-PM)特性との関係を示す図である。
実施例2に係る増幅回路の回路構成図である。
実施例2に係る電流源回路の回路構成図である。
実施例2に係る電流源回路の変形例を示す回路構成図である。
実施例2に係るバイアス回路の変形例を示す回路構成図である。
実施例3に係る増幅回路の回路構成図である。
実施例3に係るバイアス回路の変形例を示す回路構成図である。
実施の形態2に係る増幅回路の回路構成図である。
実施の形態2に係る増幅回路の出力電力とバイアス電圧との関係を示す図である。
実施の形態2および比較例に係る増幅回路の出力電力とゲート-ソース間容量との関係を示す図である。
実施の形態2および比較例に係る増幅回路の出力電力と振幅変調-位相変調変換(AM-PM)特性との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施例および変形例における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさまたは大きさの比は、必ずしも厳密ではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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