TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024048706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154774
出願日2022-09-28
発明の名称発振器の製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03B 5/32 20060101AFI20240402BHJP(基本電子回路)
要約【課題】低コストで効率的に複数の発振器を製造することのできる発振器の製造方法を提供すること。
【解決手段】第1発振器および第2発振器を含む複数種類の発振器の製造方法であって、第1容器に第1振動素子および第1振動素子を発振させて第1発振信号を生成する第1回路素子を実装する第1発振器第1工程と、第1容器に第1発振信号に基づいて発振周波数が制御される第2振動素子を実装する第1発振器第2工程と、を含んで第1発振器を製造し、第1容器と同一種類の第2容器に、第1振動素子と同一種類の第3振動素子および第3振動素子を発振させて第2発振信号を生成する第1回路素子と同一種類の第2回路素子を実装する第2発振器第1工程と、第2容器に第2発振信号に基づいて発振周波数が制御され、第2振動素子と周波数が異なる第4振動素子を実装する第2発振器第2工程と、を含んで第2発振器を製造する。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
第1発振器および第2発振器を含む複数種類の発振器の製造方法であって、
第1容器に第1振動素子および前記第1振動素子を発振させて第1発振信号を生成する第1回路素子を実装する第1発振器第1工程と、前記第1容器に前記第1発振信号に基づいて発振周波数が制御される第2振動素子を実装する第1発振器第2工程と、を含んで前記第1発振器を製造し、
前記第1容器と同一種類の第2容器に、前記第1振動素子と同一種類の第3振動素子および前記第3振動素子を発振させて第2発振信号を生成する前記第1回路素子と同一種類の第2回路素子を実装する第2発振器第1工程と、前記第2容器に前記第2発振信号に基づいて発振周波数が制御され、前記第2振動素子と周波数が異なる第4振動素子を実装する第2発振器第2工程と、を含んで前記第2発振器を製造することを特徴とする発振器の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1容器は、一方の主面に開口する第1凹部と、他方の主面に開口する第2凹部と、を有し、前記第1発振器第1工程では、前記第1凹部に前記第1振動素子および前記第1回路素子を実装し、前記第1発振器第2工程では、前記第2凹部に前記第2振動素子を実装し、
前記第2容器は、一方の主面に開口する第3凹部と、他方の主面に開口する第4凹部と、を有し、前記第2発振器第1工程では、前記第3凹部に前記第3振動素子および前記第2回路素子を実装し、前記第2発振器第2工程では、前記第4凹部に前記第4振動素子を実装する請求項1に記載の複数種類の発振器の製造方法。
【請求項3】
前記第1発振器第1工程では、さらに、前記第1容器に前記第1振動素子を加熱する第1ヒーター回路を実装し、
前記第2発振器第1工程では、さらに、前記第2容器に前記第3振動素子を加熱する前記第1ヒーター回路と同一種類の第2ヒーター回路を実装する請求項1に記載の複数種類の発振器の製造方法。
【請求項4】
前記第1回路素子が前記第1ヒーター回路を備え、
前記第2回路素子が前記第2ヒーター回路を備えている請求項3に記載の複数種類の発振器の製造方法。
【請求項5】
前記第1振動素子および前記第3振動素子は、それぞれ、SCカット水晶振動素子である請求項1に記載の複数種類の発振器の製造方法。
【請求項6】
前記第1振動素子および前記第3振動素子は、それぞれ、ATカット水晶振動素子である請求項1に記載の複数種類の発振器の製造方法。
【請求項7】
前記第2振動素子および前記第4振動素子は、それぞれ、ATカット水晶振動素子である請求項1、5および6のいずれか1項に記載の複数種類の発振器の製造方法。
【請求項8】
前記第1発振器第2工程では、さらに、前記第1容器に、前記第2振動素子を発振させて前記第1発振信号に基づいて周波数が制御された第3発振信号を生成する第3回路素子を実装し、
前記第2発振器第2工程では、さらに、前記第2容器に、前記第4振動素子を発振させて前記第2発振信号に基づいて周波数が制御された第4発振信号を生成する第4回路素子を実装する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の複数種類の発振器の製造方法。
【請求項9】
前記第1発振器第2工程では、前記第2振動素子および前記第3回路素子を第3容器に収容した状態で前記第1容器に実装し、
前記第2発振器第2工程では、前記第4振動素子および前記第4回路素子を第4容器に収容した状態で前記第2容器に実装する請求項8に記載の複数種類の発振器の製造方法。
【請求項10】
さらに、前記第1容器と同一種類の第5容器に、前記第1振動素子と同一種類の第5振動素子および前記第5振動素子を発振させて第5発振信号を生成する前記第1回路素子と同一種類の第5回路素子を実装する第3発振器第1工程を含んで第3発振器を製造する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の複数種類の発振器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発振器の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されている恒温槽付水晶発振器(OCXO)は、第1振動素子および第1振動素子を発振させて第1発振信号を生成する第1回路素子を収容する第1容器を有し、この第1容器の下面には、第1発振信号に基づいて発振周波数が制御される第2振動素子が収容された第2容器が実装されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-120159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような恒温槽付水晶発振器においては、互いに特性の異なる第2振動素子が実装された複数種類の発振器を低コストで効率よく製造することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の発振器の製造方法は、第1発振器および第2発振器を含む複数種類の発振器の製造方法であって、
第1容器に第1振動素子および前記第1振動素子を発振させて第1発振信号を生成する第1回路素子を実装する第1発振器第1工程と、前記第1容器に前記第1発振信号に基づいて発振周波数が制御される第2振動素子を実装する第1発振器第2工程と、を含んで前記第1発振器を製造し、
前記第1容器と同一種類の第2容器に、前記第1振動素子と同一種類の第3振動素子および前記第3振動素子を発振させて第2発振信号を生成する前記第1回路素子と同一種類の第2回路素子を実装する第2発振器第1工程と、前記第2容器に前記第2発振信号に基づいて発振周波数が制御され、前記第2振動素子と周波数が異なる第4振動素子を実装する第2発振器第2工程と、を含んで前記第2発振器を製造する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係る共通パッケージを示す断面図である。
共通パッケージを上面側から見た平面図である。
共通パッケージが有する内側パッケージおよびその内部を示す断面図である。
内側パッケージを下面側から見た平面図である。
共通パッケージが有する回路素子に含まれるPLL回路を示す回路図である。
PLL回路の第1ルートを示す回路図である。
PLL回路の第2ルートを示す回路図である。
PLL回路の第3ルートを示す回路図である。
第1発振器を示す断面図である。
第1発振器が有する電圧制御型水晶発振器を示す断面図である。
電圧制御型水晶発振器を下面側から見た平面図である。
第2発振器を示す断面図である。
第3発振器を示す断面図である。
第4発振器を示す断面図である。
発振器の製造方法を示すフローチャートである。
発振器の製造方法を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る共通パッケージを示す断面図である。
第3実施形態に係る共通パッケージを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の発振器の製造方法の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図には互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を図示している。また、以下では、X軸に沿う方向を「X軸方向」とも言い、Y軸に沿う方向を「Y軸方向」とも言い、Z軸に沿う方向を「Z軸方向」とも言う。また、各軸の矢印側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。また、Z軸方向プラス側を「上」とも言い、Z軸方向マイナス側を「下」とも言う。また、Z軸方向からの平面視を単に「平面視」とも言う。
【0008】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る共通パッケージを示す断面図である。図2は、共通パッケージを上面側から見た平面図である。図3は、共通パッケージが有する内側パッケージおよびその内部を示す断面図である。図4は、内側パッケージを下面側から見た平面図である。図5は、共通パッケージが有する回路素子に含まれるPLL回路を示す回路図である。図6は、PLL回路の第1ルートを示す回路図である。図7は、PLL回路の第2ルートを示す回路図である。図8は、PLL回路の第3ルートを示す回路図である。図9は、第1発振器を示す断面図である。図10は、第1発振器が有する電圧制御型水晶発振器を示す断面図である。図11は、電圧制御型水晶発振器を下面側から見た平面図である。図12は、第2発振器を示す断面図である。図13は、第3発振器を示す断面図である。図14は、第4発振器を示す断面図である。図15および図16は、それぞれ、発振器の製造方法を示すフローチャートである。
【0009】
本実施形態の発振器1の製造方法では、共通パッケージ100を用いて複数種類の発振器1を製造する。以下では、その一例として、恒温槽付水晶発振器(OCXO)である第1発振器1A、第2発振器1B、第3発振器1C、第4発振器1D、計4種類の発振器1を製造する場合を例に挙げて説明する。このように、共通パッケージ100を用いることにより、複数種類の発振器1を低コストでかつ効率よく製造することができる。そのため、まずは、共通パッケージ100について説明する。
【0010】
図1ないし図4に示す共通パッケージ100は、恒温槽付水晶発振器(OCXO)に好適に利用され、振動素子6と、回路素子8と、温度制御素子7と、振動素子6、回路素子8および温度制御素子7を収容する内側パッケージ3と、回路素子4と、内側パッケージ3および回路素子4を収容する外側パッケージ2と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
D型フリップフロップ
13日前
オンキヨー株式会社
電子機器
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電発振器
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電デバイス
1か月前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
アズビル株式会社
AD変換回路
1か月前
ローム株式会社
差動増幅回路
17日前
JRCモビリティ株式会社
PLL回路
26日前
台灣晶技股ふん有限公司
懸垂型共振器
17日前
株式会社大真空
圧電発振器
1か月前
株式会社大真空
圧電発振器
1か月前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
1か月前
富士電機株式会社
半導体モジュール
1か月前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
27日前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
24日前
株式会社京三製作所
高周波電源装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
24日前
ニチコン株式会社
信号入出力装置
26日前
国立大学法人東海国立大学機構
高周波電力増幅器
27日前
株式会社村田製作所
高周波回路及び通信装置
26日前
株式会社村田製作所
増幅回路および通信装置
1か月前
ローム株式会社
差動増幅器
1か月前
日本放送協会
送信装置及びプログラム
1か月前
ローム株式会社
逐次比較型A/Dコンバータ
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動デバイス
1か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
17日前
TDK株式会社
分波器
4日前
惠州億緯り能股ふん有限公司
信号調整回路及び測定装置
10日前
セイコーエプソン株式会社
発振器の製造方法
26日前
株式会社村田製作所
センサ増幅回路
26日前
株式会社村田製作所
高周波回路
24日前
株式会社村田製作所
増幅モジュールおよび通信装置
25日前
ローム株式会社
アナログスイッチ回路、半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置およびスイッチング回路
1か月前
アズビル株式会社
非反転増幅回路
1か月前
続きを見る