TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024027958
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022131189
出願日2022-08-19
発明の名称検出装置及び検出方法
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03K 17/94 20060101AFI20240222BHJP(基本電子回路)
要約【課題】リリース判定を精度良く実施できる検出装置及び検出方法を提供する。
【解決手段】検出装置1は、押圧力に応じた起電力を発生する圧電素子3と、起電力に基づいてタップ及びリリースの判定を行う判定部7と、を備え、圧電素子3は、タップに対応する正のタップ電圧Vtを発生させた後、リリースに対応する負のリリース電圧Vrを発生させ、判定部7は、タップ電圧Vtの発生後の所定期間をリリース判定除外期間Tとし、当該リリース判定除外期間Tが経過した後に、リリース電圧Vrとリリース判定閾値との比較に基づいてリリース判定を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
押圧力に応じた起電力を発生する圧電素子と、
前記起電力に基づいてタップ及びリリースの判定を行う判定部と、を備え、
前記圧電素子は、タップに対応する正のタップ電圧を発生させた後、リリースに対応する負のリリース電圧を発生させ、
前記判定部は、前記タップ電圧の発生後の所定期間をリリース判定除外期間とし、当該リリース判定除外期間が経過した後に、前記リリース電圧とリリース判定閾値との比較に基づいてリリース判定を行う検出装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記リリース判定除外期間は、前記タップ電圧のピーク時刻からの所定期間である請求項1記載の検出装置。
【請求項3】
前記リリース判定除外期間は、20msec~100msecである請求項1記載の検出装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記タップ電圧の電圧値とタップ判定閾値との比較に基づいてタップ判定を行う請求項1~3のいずれか一項記載の検出装置。
【請求項5】
前記判定部は、前記タップ電圧のピーク電圧値に基づいて前記タップの強さを判定する請求項1~3のいずれか一項記載の検出装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記リリース電圧の時間積分値を算出し、当該時間積分値とリリース判定閾値との比較に基づいてリリース判定を行う請求項1~3のいずれか一項記載の検出装置。
【請求項7】
前記リリース電圧の正負を反転させる電圧反転回路を更に備え、
前記判定部は、前記電圧反転回路によって正負を反転させた後の正のリリース電圧の時間積分値を算出し、当該時間積分値とリリース判定閾値との比較に基づいてリリース判定を行う請求項6記載の検出装置。
【請求項8】
押圧力に応じた起電力を圧電素子によって発生させる発生ステップと、
前記起電力に基づいてタップ及びリリースの判定を行う判定ステップと、を備え、
前記発生ステップでは、タップに対応する正のタップ電圧を発生させた後、リリースに対応する負のリリース電圧を発生させ、
前記判定ステップでは、前記タップ電圧の発生後の所定期間をリリース判定除外期間とし、当該リリース判定除外期間が経過した後に、前記リリース電圧とリリース判定閾値との比較に基づいてリリース判定を行う検出方法。
【請求項9】
前記リリース判定除外期間は、前記タップ電圧のピーク時刻からの所定期間である請求項8記載の検出方法。
【請求項10】
前記リリース判定除外期間は、20msec~100msecである請求項8記載の検出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、検出装置及び検出方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の検出装置として、例えば特許文献1に記載の電子機器がある。この電子機器は、操作者からの入力を受け付ける操作部と、操作部に対する接触を検出する接触検出部と、操作部に対する押圧荷重の変化を検出する圧電素子と、圧電素子が第1押圧荷重の変化を検出したときに第1処理を実行する制御部とを備えている。制御部は、圧電素子が第2押圧荷重の変化を検出し、且つ、第1押圧荷重が検出されてから第2押圧荷重が検出されるまでの間に接触検出部が接触を検出し続けたとき、第2処理を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第WO2017/122466号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような検出装置は、圧電素子に押圧力が加わることによる歪みに応じて起電力が生じる、いわゆる圧電効果現象を利用している。すなわち、検出装置は、圧電素子が押圧力に応じた起電力を発生させ、発生した起電力と閾値とに基づいて、操作部に対する操作者の指などのタップ及びリリースを判定する。圧電素子を用いた検出装置では、タップの有無の判定に加え、タップの強さの判定が可能である。
【0005】
一方、かかる検出装置では、指などのタップに付随して、検出装置が取り付けられる筐体の弾性や指先の弾性などに起因する付随起電力が圧電素子で生じてしまうことがある。この付随起電力がリリース判定閾値を超えると誤ったリリース判定がなされるため、リリース判定の精度が低下してしまうことが考えられる。
【0006】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、リリース判定を精度良く実施できる検出装置及び検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面に係る検出装置は、押圧力に応じた起電力を発生する圧電素子と、起電力に基づいてタップ及びリリースの判定を行う判定部と、を備え、圧電素子は、タップに対応する正のタップ電圧を発生させた後、リリースに対応する負のリリース電圧を発生させ、判定部は、タップ電圧の発生後の所定期間をリリース判定除外期間とし、当該リリース判定除外期間が経過した後に、リリース電圧とリリース判定閾値との比較に基づいてリリース判定を行う。
【0008】
この検出装置では、タップ電圧の発生後の所定期間をリリース判定除外期間とし、当該リリース判定除外期間が経過した後に、リリース電圧とリリース判定閾値との比較に基づいてリリース判定を行う。この検出装置では、タップ電圧の発生後の所定期間に圧電素子で生じた起電力は無視され、その強弱に関わらずリリース判定閾値との比較は行われない。これにより、筐体の弾性や指先の弾性などに起因する付随起電力がタップの後に生じたとしても、当該付随起電力によって誤ったリリース判定がなされることを防止できる。したがって、この検出装置では、リリース判定を精度良く実施できる。
【0009】
リリース判定除外期間は、タップ電圧のピーク時刻からの所定期間であってもよい。タップ電圧がピークとなる時刻は、圧電素子に加わる押圧力によって定まるが、ピーク後のタップ電圧の推移は、圧電素子によって個体差がある。したがって、タップ電圧のピーク時刻をリリース判定除外期間の開始時刻とすることで、圧電素子の個体差に依らずにリリース判定除外期間を設定できる。
【0010】
リリース判定除外期間は、20msec~100msecであってもよい。タップ電圧の発生後の付随起電力は、経験的にタップ電圧の発生後20msec未満に発生する傾向がある。したがって、リリース判定除外期間を20msec以上とすることで、付随起電力によって誤ったリリース判定がなされることを十分な確実性をもって防止できる。また、リリース判定除外期間を100msec以下とすることで、リリース判定除外期間が過剰に拡大せず、リリース判定除外期間にリリース電圧が発生してしまうことを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

TDK株式会社
分波器
1日前
TDK株式会社
ガスセンサ
今日
TDK株式会社
積層型電子部品
1日前
TDK株式会社
積層コイル部品
7日前
TDK株式会社
積層コイル部品
9日前
TDK株式会社
高周波コイル部品
7日前
TDK株式会社
光合波器及び可視光光源モジュール
7日前
TDK株式会社
積層コイル部品の製造方法、及び積層コイル部品
7日前
TDK株式会社
電子部品
1日前
個人
D型フリップフロップ
10日前
オンキヨー株式会社
電子機器
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電発振器
27日前
日本電波工業株式会社
圧電デバイス
1か月前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
日本無線株式会社
歪補償装置
1か月前
アズビル株式会社
AD変換回路
1か月前
ローム株式会社
差動増幅回路
14日前
JRCモビリティ株式会社
PLL回路
23日前
台灣晶技股ふん有限公司
懸垂型共振器
14日前
富士電機株式会社
半導体モジュール
1か月前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
1か月前
株式会社村田製作所
マルチプレクサ
24日前
ニチコン株式会社
信号入出力装置
23日前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
21日前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
21日前
国立大学法人東海国立大学機構
高周波電力増幅器
24日前
株式会社村田製作所
高周波回路及び通信装置
23日前
株式会社村田製作所
増幅回路および通信装置
1か月前
ローム株式会社
逐次比較型A/Dコンバータ
1か月前
ローム株式会社
差動増幅器
1か月前
TDK株式会社
分波器
1日前
ローム株式会社
半導体集積回路
14日前
惠州億緯り能股ふん有限公司
信号調整回路及び測定装置
7日前
ローム株式会社
半導体装置およびスイッチング回路
1か月前
株式会社村田製作所
センサ増幅回路
23日前
株式会社村田製作所
増幅モジュールおよび通信装置
22日前
続きを見る