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公開番号2024047425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022153037
出願日2022-09-26
発明の名称火災監視システム
出願人能美防災株式会社
代理人弁理士法人瑛彩知的財産事務所
主分類G08B 17/12 20060101AFI20240329BHJP(信号)
要約【課題】火源が防火対象物の傾斜面に位置することで生じる、火源位置の計算誤差を低減する。
【解決手段】火災探査手段は、平坦面と、当該平坦面に隣接する傾斜面とを有する防火対象物を監視対象とし、旋回および俯仰可能なように電動雲台に取り付けられた赤外線カメラを備える。火源位置算出手段は、火災探査手段の設置位置と、火源を捉えている赤外線カメラの旋回角および俯仰角とに基づいて火源位置を算出する。この火災位置算出手段は、算出した火源位置が平面視で傾斜面と重なる場合には、火源位置が、火源を捉えている赤外線カメラの光軸と傾斜面の側面視での交点、または当該交点を含む区画となるように補正する。
【選択図】図17


特許請求の範囲【請求項1】
平坦面と、当該平坦面に隣接する傾斜面とを有する防火対象物を監視対象とする火災探査手段であって、旋回および俯仰可能なように電動雲台に取り付けられた赤外線カメラを備える火災探査手段と、
前記火災探査手段の設置位置と、火源を捉えている前記赤外線カメラの旋回角および俯仰角とに基づいて火源位置を算出する火源位置算出手段と
を備え、
前記火源位置算出手段は、前記算出した火源位置が平面視で前記傾斜面と重なる場合に、前記火源位置が、前記火源を捉えている前記赤外線カメラの光軸と前記傾斜面の側面視での交点、または当該交点を含む区画となるように補正する
ことを特徴とする火災監視システム。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記火災位置算出手段は、所定の補正テーブルを参照して、前記火源位置を、前記交点または前記交点を含む区画となるように補正することを特徴とする、請求項1に記載の火災監視システム。
【請求項3】
前記防火対象物は、観客を収容可能なすり鉢状の施設であり、
前記傾斜面には客席が設けられている
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の火災監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災監視システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アリーナやホール等の大きな利用空間をもつ施設における火災の監視と消火を行う火災検出消火システムとして、走査型火災検出装置と放水ノズル装置を組合わせたシステムが記載されている。このような火災検出消火システムにあっては、警戒区域を上部から見渡せる位置に、走査型の火災検出装置を設置し、光学的な水平走査と垂直走査によって警戒区域を二次元走査し、赤外線センサに対する入射光の受光信号が閾値レベルを越えたときに火源と判断する。制御装置は、火源を検出したときの火災検出装置の水平及び垂直走査角に基づき火源の座標位置を求め、放水ノズル装置の放水方向と放水距離を制御する。例えば放水ノズル装置は、俯仰角を固定した放水ノズルを水平回りに旋回自在に備えており、放水ノズルの旋回制御により火源に放水方向を設定し、放水距離は放水ノズルに供給する放水圧力によって設定する。
【0003】
この火災検出消火システムは、自動放水モードと手動放水モードを有する。自動放水モードは、放水銃の放水準備が完了した後に、監視員が手動放水操作スイッチを操作することなく、予め定めた自動放水条件を満足したときに自動的に放水を開始するモードである。一方、手動放水モードは、放水銃の放水準備が完了した後に、監視員が手動放水操作スイッチを操作して手動により放水を開始させるモードである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-258136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この火災検出システムを、すり鉢状の防火対象物(例えば、野球場)に設置する場合を想定する。
図18は、すり鉢状の防火対象物1800の側断面の例を示す。同図に示す防火対象物1800は、平坦面1801と傾斜面1802を有する。傾斜面1802の上縁には、走査型の火災検出装置1803が設置されている。
【0006】
この防火対象物1800の平坦面1801で火災(火源1804)が発生した場合を想定する。この場合、火災検出装置1803から火源1804までの平面視での距離d1は、下式(1)を用いて算出することができる。
d=h×tanθ・・・(1)
この(1)式において、dは、火災検出装置1803から火源までの平面視での距離を表し、hは、火災検出装置1803の設置高さを表し、θは、火源撮影時の火災検出装置1803の俯角を表す。
【0007】
次に、この防火対象物1800の傾斜面1802で火災(火源1805)が発生した場合を想定する。この場合、上記の式(1)を用いて火源1805までの距離を算出すると、算出される距離はd2となる。この距離d2は、実際の距離d3と異なる。この誤った距離d2に基づいて火源1805の位置座標を算出すると、誤った位置座標が算出されることになる。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、火源が防火対象物の傾斜面に位置することで生じる、火源位置の計算誤差を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明に係る火災監視システムは、平坦面と、当該平坦面に隣接する傾斜面とを有する防火対象物を監視対象とする火災探査手段であって、旋回および俯仰可能なように電動雲台に取り付けられた赤外線カメラを備える火災探査手段と、前記火災探査手段の設置位置と、火源を捉えている前記赤外線カメラの旋回角および俯仰角とに基づいて火源位置を算出する火源位置算出手段とを備え、前記火災位置算出手段は、前記算出した火源位置が平面視で前記傾斜面と重なる場合には、前記火源位置が、前記火源を捉えている前記赤外線カメラの光軸と前記傾斜面の側面視での交点、または当該交点を含む区画となるように補正することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、火源が防火対象物の傾斜面に位置することで生じる、火源位置の計算誤差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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