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公開番号2024058855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166229
出願日2022-10-17
発明の名称消火設備
出願人能美防災株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A62C 37/50 20060101AFI20240422BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】流水系統、ポンプ、およびアラーム弁を含む設備において、点検作業のさらなる効率化を実現する。
【解決手段】消火水を送水するポンプと、火災の熱によりスプリンクラヘッドが開放することで2次側配管に充水されていた水を散水するスプリンクラと、2次側配管内の圧力低下により弁が開放されることで、1次側配管から2次側配管に消火水を流水させるとともに流水検知信号を出力するアラーム弁と、消火水を所望の配管経路に流水させるための開閉制御が可能な電動弁と、点検情報を検知するセンサと、制御部とを備え、制御部は、点検モードにおいて、電動弁の開閉制御およびポンプの駆動制御を行うことで所望の流水経路に消火水を流水させ、センサによる検知結果から流水系統、ポンプ、およびアラーム弁の少なくともいずれか1つの自動点検を実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
消火水を送水するポンプと、
火災の熱によりスプリンクラヘッドが開放することで2次側配管に充水されていた水を散水するスプリンクラと、
前記2次側配管内の圧力低下により弁が開放されることで、1次側配管から前記2次側配管に前記消火水を流水させるとともに、前記消火水の流水を検知することで流水検知信号を出力するアラーム弁と、
前記消火水を所望の配管経路に流水させるための開閉制御が可能な電動弁と、
点検情報を検知するセンサと、
制御部と
を備え、
前記制御部は、
火災監視時において、前記アラーム弁から出力された前記流水検知信号を受信することで前記ポンプを駆動させ、
点検モードにおいて、前記電動弁の開閉制御および前記ポンプの駆動制御を行うことで前記所望の流水経路に前記消火水を流水させ、前記センサによる検知結果から流水系統、前記ポンプ、および前記アラーム弁の少なくともいずれか1つの自動点検を実行する
消火設備。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記所望の流水経路は、前記点検モードにおいて前記制御部によって前記ポンプが駆動制御されることで水源から前記消火水を吸い上げ、吸い上げた前記消火水を前記水源に戻す配管経路であり、
前記センサは、前記所望の流水経路に設けられた流量計、および前記ポンプの動作性能を測定するための各種計器で構成され、
前記電動弁は、前記所望の流水経路に消火水を供給し、アラーム弁側に前記消火水を供給しない経路に設けられた第1の電動弁群で構成され、
前記制御部は、
前記点検モードにおいて、前記第1の電動弁群の前記開閉制御を行うとともに前記ポンプを駆動制御することで、前記所望の流水経路に前記消火水を供給し、前記ポンプの駆動により前記水源の水を循環させる状態を形成し、
前記流量計による測定結果、前記各種計器による測定結果を前記点検情報として記憶することで、前記流水系統および前記ポンプの前記自動点検を実行する
請求項1に記載の消火設備。
【請求項3】
前記所望の流水経路は、呼水槽の水量を強制的に減らすために、前記呼水槽に貯まっている水を水源に流す配管経路であり、
前記センサは、前記呼水槽が減水状態になっていること、および満水状態になっていることを検知するレベルスイッチで構成され、
前記制御部は、
前記点検モードにおいて、所定時間にわたって前記電動弁を開状態とするように前記開閉制御を行い、前記所定時間の経過後に前記電動弁を閉状態とするように前記開閉制御を行うことで、前記呼水槽の水を強制的に減らした後に前記満水状態に復帰させる状態を形成し、
前記レベルスイッチにより、前記減水状態および前記満水状態が検知されたか否かを点検情報として記憶することで、前記流水系統の前記自動点検を実行する
請求項1に記載の消火設備。
【請求項4】
前記所望の流水経路は、前記1次側配管および前記2次側配管からなる配管経路であり、
前記センサは、前記アラーム弁に設けられ、前記流水検知信号を出力する流水検知器で構成され、
前記電動弁は、前記点検モードにおいて前記2次側配管に充水された消火水を強制的に排水するために設けられた第2の電動弁群で構成され、
前記制御部は、
前記点検モードにおいて、前記第2の電動弁群を開状態とするように前記開閉制御を行い、前記スプリンクラから散水される状態を模擬的に再現して前記2次側配管内の圧力が低下する状態を形成し、
前記流水検知器から前記流水検知信号が出力されるか否かを点検情報として記憶することで、前記アラーム弁および前記流水系統の前記自動点検を実行する
請求項1に記載の消火設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、流水系統、ポンプ、およびアラーム弁を備えた消火設備に関するものであり、特に自動点検機能を有する消火設備に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
スプリンクラヘッド、アラーム弁、およびポンプを備えた消火設備において、アラーム弁の1次側圧力値および2次側圧力値を遠隔で取得することができる従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
消火設備による監視エリアおいて、火災の熱によりスプリンクラヘッドが開放すると、アラーム弁よりスプリンクラヘッド側である2次側配管に充水されていた水が散水される。散水に伴って2次側配管内の圧力が低下することで、アラーム弁が開放され、アラーム弁より水源側の1次側配管から消火水が流れる。
【0004】
さらに、アラーム弁から流水検知信号が出力されることでポンプが始動され、消火水が水源から1次側配管、アラーム弁、2次側配管を介してスプリンクラヘッドに供給され、散水作業が継続される。
【0005】
特許文献1では、アラーム弁の1次側配管の圧力値および2次側配管の圧力値を、遠隔から取得できる技術が開示されている。この結果、点検員は、アラーム弁が設置されている場所まで行くことなしに圧力値を確認することができ、点検コストの低減を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-85914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術には以下のような課題がある。特許文献1によれば、アラーム弁関連の圧力値に関する機能点検を遠隔から可能としているが、ポンプ関連の機能点検を行うに当たっては、依然として点検員が設置現場まで行き、点検作業を実施する必要があった。
【0008】
ポンプの運転を伴う消火設備の点検作業は、休日作業となることが多い。また、点検対象のバルブ類は、手動で開閉を行い、都度、計器類の目視確認で各動作機能の良否を判定していた。従って、点検員の健全な労働環境の確保、および残業削減を図るために、夜間や休日の作業量を削減することが強く望まれる。
【0009】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、流水系統、ポンプ、およびアラーム弁を含む設備において、従来技術と比較して点検作業のさらなる効率化を実現する消火設備を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に係る消火設備は、消火水を送水するポンプと、火災の熱によりスプリンクラヘッドが開放することで2次側配管に充水されていた水を散水するスプリンクラと、2次側配管内の圧力低下により弁が開放されることで、1次側配管から2次側配管に消火水を流水させるとともに、消火水の流水を検知することで流水検知信号を出力するアラーム弁と、消火水を所望の配管経路に流水させるための開閉制御が可能な電動弁と、点検情報を検知するセンサと、制御部とを備え、制御部は、火災監視時において、アラーム弁から出力された流水検知信号を受信することでポンプを駆動させ、点検モードにおいて、電動弁の開閉制御およびポンプの駆動制御を行うことで所望の流水経路に消火水を流水させ、センサによる検知結果から流水系統、ポンプ、およびアラーム弁の少なくともいずれか1つの自動点検を実行するものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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