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公開番号2024045911
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151002
出願日2022-09-22
発明の名称樹脂組成物及び積層体
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 29/04 20060101AFI20240327BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明の一側面は、耐候試験後においても充分な抗ウイルス性を維持することが可能な樹脂組成物を提供する。本発明の他の一側面は、当該樹脂組成物を用いた積層体を提供する。
【解決手段】樹脂材料と、シリカ粒子と、アルコキシシリル基及びシラノール基からなる群より選ばれる少なくとも一種を有する第四級アンモニウムカチオンと、を含有する、樹脂組成物。当該樹脂組成物と、当該樹脂組成物を支持する基材と、を備える、積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂材料と、シリカ粒子と、アルコキシシリル基及びシラノール基からなる群より選ばれる少なくとも一種を有する第四級アンモニウムカチオンと、を含有する、樹脂組成物。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記樹脂材料がビニルアルコール系重合体を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記シリカ粒子の粒子径が20nm以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記シリカ粒子の含有量が当該樹脂組成物の固形分の全体積を基準として10~50体積%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記第四級アンモニウムカチオンが、アルコキシシリルアルキル基を有する第四級アンモニウムカチオン及びその加水分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記第四級アンモニウムカチオンが、トリメトキシシリルアルキル基を有する第四級アンモニウムカチオン及びその加水分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記第四級アンモニウムカチオンが、トリエトキシシリルアルキル基を有する第四級アンモニウムカチオン及びその加水分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記第四級アンモニウムカチオンが、オクタデシルジメチル[アルコキシシリルアルキル]アンモニウムカチオン及びその加水分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記第四級アンモニウムカチオンを含む第四級アンモニウム塩の含有量が当該樹脂組成物の固形分の全体積を基準として0.5~12体積%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記第四級アンモニウムカチオンを含む第四級アンモニウム塩の含有量が前記シリカ粒子100質量部に対して0.1~50質量部である、請求項1に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、積層体等に関し、特に、抗ウイルス分野において用いることが可能な樹脂組成物、積層体等に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、抗ウイルス分野において用いることが可能な抗ウイルス部材のニーズが急拡大している。例えば、自動車において抗ウイルスを達成することが試みられており、各種部材について検討されている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-076665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
抗ウイルス部材は様々な環境に保持されることがあり、抗ウイルス部材に対しては、充分な抗ウイルス性を維持することが求められる。このような観点から、抗ウイルス部材に対しては、例えば、耐候試験後においても充分な抗ウイルス性を維持することが求められる。
【0005】
本発明の一側面は、耐候試験後においても充分な抗ウイルス性を維持することが可能な樹脂組成物を提供することを目的とする。本発明の他の一側面は、当該樹脂組成物を用いた積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、いくつかの側面において、下記の[1]~[12]等に関する。
[1]樹脂材料と、シリカ粒子と、アルコキシシリル基及びシラノール基からなる群より選ばれる少なくとも一種を有する第四級アンモニウムカチオンと、を含有する、樹脂組成物。
[2]前記樹脂材料がビニルアルコール系重合体を含む、[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記シリカ粒子の粒子径が20nm以下である、[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]前記シリカ粒子の含有量が当該樹脂組成物の固形分の全体積を基準として10~50体積%である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
[5]前記第四級アンモニウムカチオンが、アルコキシシリルアルキル基を有する第四級アンモニウムカチオン及びその加水分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、[1]~[4]のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
[6]前記第四級アンモニウムカチオンが、トリメトキシシリルアルキル基を有する第四級アンモニウムカチオン及びその加水分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、[1]~[5]のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
[7]前記第四級アンモニウムカチオンが、トリエトキシシリルアルキル基を有する第四級アンモニウムカチオン及びその加水分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、[1]~[6]のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
[8]前記第四級アンモニウムカチオンが、オクタデシルジメチル[アルコキシシリルアルキル]アンモニウムカチオン及びその加水分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、[1]~[7]のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
[9]前記第四級アンモニウムカチオンを含む第四級アンモニウム塩の含有量が当該樹脂組成物の固形分の全体積を基準として0.5~12体積%である、[1]~[8]のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
[10]前記第四級アンモニウムカチオンを含む第四級アンモニウム塩の含有量が前記シリカ粒子100質量部に対して0.1~50質量部である、[1]~[9]のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
[11]フィルム状である、[1]~[10]のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
[12][1]~[11]のいずれか一つに記載の樹脂組成物と、当該樹脂組成物を支持する基材と、を備える、積層体。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一側面によれば、耐候試験後においても充分な抗ウイルス性を維持することが可能な樹脂組成物を提供することができる。本発明の他の一側面によれば、当該樹脂組成物を用いた積層体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
【0009】
本明細書において、数値範囲を示す「~」の記号は、「~」の直前に記された数値以上から、「~」の直後に記された数値以下であることを示す。例えば「数値x~数値y」と記載してある場合(但し、x及びyは数値)」、「x以上、y以下」の範囲を意味する。数値範囲の「x以上」とは、x、及び、xを超える範囲を意味する。数値範囲の「y以下」とは、y、及び、y未満の範囲を意味する。本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある段階の数値範囲の上限値又は下限値は、他の段階の数値範囲の上限値又は下限値と任意に組み合わせることができる。本明細書に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてよい。「A又はB」とは、A及びBのどちらか一方を含んでいればよく、両方とも含んでいてもよい。本明細書に例示する材料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本明細書において、組成物中の各成分の使用量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。樹脂組成物の固形分は、樹脂組成物において、揮発する成分(水、溶媒等)を除いた不揮発分を指す。すなわち、当該固形分は、樹脂組成物の乾燥において揮発せずに残る成分を指し、25℃で液状、水飴状又はワックス状の成分も含む。
【0010】
本実施形態に係る樹脂組成物は、樹脂材料と、シリカ粒子と、アルコキシシリル基及びシラノール基からなる群より選ばれる少なくとも一種を有する第四級アンモニウムカチオン(以下、「第四級アンモニウムカチオンA」という)と、を含有する。
(【0011】以降は省略されています)

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