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公開番号2024043481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2023085514
出願日2023-05-24
発明の名称樹脂組成物、光学素子、光学機器、撮像装置及び光学素子の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08F 265/06 20060101AFI20240322BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 光学素子に適用した際に、透明基材との密着性に優れ、かつ、吸水膨張率が低い樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 樹脂組成物は、脂環骨格を有する1官能(メタ)アクリレートの第1の単量体の少なくとも1つを含む材料を重合させて得られる重合体と、脂環骨格を有する1官能(メタ)アクリレートの重合性官能基を有する第2の単量体、及び/又は、脂環骨格を有する2官能の(メタ)アクリレートの重合性官能基を有する第3の単量体と、重合開始剤と、を有する。重合体、第2の単量体及び第3の単量体の含有量の和が、70質量%以上99.5質量%以下の範囲である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)乃至(4)で示される脂環骨格を有する1官能(メタ)アクリレートの第1の単量体の少なくとも1つを含む材料を重合させて得られる重合体と、
前記一般式(1)乃至(4)で示される脂環骨格を有する1官能(メタ)アクリレートの重合性官能基を有する第2の単量体、及び/又は、前記一般式(1)乃至(4)で示される脂環骨格を有する2官能の(メタ)アクリレートの重合性官能基を有する第3の単量体と、
重合開始剤と、を有し、
前記重合体、前記第2の単量体及び前記第3の単量体の含有量の和が、70質量%以上99.5質量%以下の範囲であることを特徴とする樹脂組成物。
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(一般式(4)において、Rは、水素原子、アルキル基、置換あるいは無置換のアルキレン基である。)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記重合体の重量平均分子量が、35,000以上300,000以下の範囲である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記樹脂組成物における前記重合体の含有割合が、5質量%以上30質量%以下の範囲である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記重合体における前記第1の単量体が重合された部分の割合が、60質量%以上100質量%以下の範囲である請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記樹脂組成物における前記第2の単量体及び前記第3の単量体の含有量の和が、40質量%以上93質量%以下の範囲である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記樹脂組成物は、前記第2の単量体及び前記第3の単量体と、を有する請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記樹脂組成物が、チオール基を有する硫黄含有化合物を含有し、
前記樹脂組成物におけるチオール基を有する硫黄含有化合物の割合が、1質量%以上15質量%以下である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記チオール基を有する硫黄含有化合物のチオール基が、2官能のチオール基である請求項7の樹脂組成物。
【請求項9】
透明基材と、
前記透明基材の上に設けられた請求項1に記載の樹脂組成物の硬化物と、を備えることを特徴とする光学素子。
【請求項10】
透明基材と、
前記透明基材の上に設けられた、下記一般式(1)乃至(4)で示される脂環骨格を有する1官能及び/又は2官能の(メタ)アクリレート化合物を有する硬化物と、を有し、
前記硬化物における前記(メタ)アクリレート化合物の含有量が、70質量%以上99.5質量%以下の範囲であることを特徴とする光学素子。
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(一般式(4)において、Rは、水素原子、アルキル基、置換あるいは無置換のアルキレン基である。)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂組成物、光学素子、光学機器、撮像装置及び光学素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
光学素子の一つとして、ガラスのような透明基材に樹脂組成物の硬化物が設けられたレンズが知られている。このようなレンズは、成形型を用い、基材と成形型との間に樹脂組成物を設けて重合又は共重合させ、所望形状の硬化物を基材表面に形成することによって製造される。このような製造方法で製造されたレンズはレプリカ素子と呼ばれる。レプリカ素子は所望の表面形状を容易に形成できるので、非球面レンズやフレネルレンズとして用いるのに有効である。非球面レンズとは、レンズ中心から周辺にかけて曲率が連続的に変化しているレンズの総称である。特許文献1及び2には、レプリカ素子に用いることが可能な樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-298886号公報
特開平8-157546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1及び2に開示された樹脂組成物の硬化物は吸水膨張率が高いため、例えば、高湿の環境下では光学性能が変化しやすいという課題があった。また、吸水膨張率が低い材料は、透明基材との密着性が十分でないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための第一の態様は、下記一般式(1)乃至(4)で示される脂環骨格を有する1官能(メタ)アクリレートの第1の単量体の少なくとも1つを含む材料を重合させて得られる重合体と、前記一般式(1)乃至(4)で示される脂環骨格を有する1官能(メタ)アクリレートの重合性官能基を有する第2の単量体、及び/又は、前記一般式(1)乃至(4)で示される脂環骨格を有する2官能の(メタ)アクリレートの重合性官能基を有する第3の単量体と、重合開始剤と、を有し、前記重合体、前記第2の単量体及び前記第3の単量体の含有量の和が、70質量%以上99.5質量%以下の範囲であることを特徴とする樹脂組成物である。
【0006】
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【0007】
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【0008】
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【0009】
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【0010】
(一般式(4)において、Rは、水素原子、アルキル基、置換あるいは無置換のアルキレン基である。)
(【0011】以降は省略されています)

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