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公開番号2024043092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-29
出願番号2022148087
出願日2022-09-16
発明の名称音声伝送システムおよびスレーブ装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H04B 3/50 20060101AFI20240322BHJP(電気通信技術)
要約【課題】大音量の音声の出力を防止する。
【解決手段】音声伝送システムは、予め定められた基準周期毎に、設定されたモードに応じて定められるチャネル数であるNチャネル(Nは1以上の整数)の音声データを時分割多重化して伝送する音声伝送システムであって、マスター回路と、マスター回路から1または複数の伝送線を介してデイジーチェーン方式で接続される1または複数のスレーブ回路と、信号処理回路と、を備える。スレーブ回路は、音声送信部として機能し、マスター回路は、音声受信部として機能する。信号処理回路は、マスター回路により受信された音声データのレベルが予め設定された閾値より大きい場合、Nチャネルの音声データのレベルを所定値以下に制限する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
予め定められた基準周期毎に、設定されたモードに応じて定められるチャネル数であるNチャネル(Nは1以上の整数)の音声データを時分割多重化して伝送する音声伝送システムであって、
マスター回路と、
前記マスター回路から1または複数の伝送線を介してデイジーチェーン方式で接続される1または複数のスレーブ回路と、
信号処理回路と、
を備え、
前記Nチャネルの音声データのそれぞれは、前記1または複数のスレーブ回路の何れか1つに対応し、前記基準周期を時分割したN個の送受信期間の何れかに割り当てられ、
前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記モードを表すモード値を記憶するレジスタを含み、
前記マスター回路は、前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれに含まれる前記レジスタに、前記モード値を書き込み、
前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、
前記レジスタに記憶された前記モード値に応じて、前記1または複数の伝送線を介して送信または受信するデータのクロックに同期するビットクロックを生成し、
前記Nチャネルの音声データのうちの対応する音声データを、前記音声データに割り当てられた前記送受信期間において、前記マスター回路との間でシリアルで送信または受信し、
前記マスター回路、または、前記1または複数のスレーブ回路のうちの一方は、前記音声データを送信する音声送信部として機能し、他方は、前記音声データを受信する音声受信部として機能し、
前記信号処理回路は、前記音声受信部により受信された前記音声データのレベルが予め設定された閾値より大きい場合、前記Nチャネルの音声データのレベルを所定値以下に制限する
音声伝送システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記マスター回路は、前記基準周期に同期した同期信号を、前記1または複数の伝送線を介して前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれに送信し、
前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記レジスタに記憶された前記モード値および前記同期信号に応じて、前記ビットクロックを生成する
請求項1に記載の音声伝送システム。
【請求項3】
前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記レジスタに記憶された前記モード値に応じて前記ビットクロックの周波数を変更する
請求項2に記載の音声伝送システム。
【請求項4】
前記マスター回路は、前記音声受信部として機能し、
前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記音声送信部として機能し、
前記信号処理回路は、前記マスター回路により受信された前記Nチャネルの音声データのうちの何れかの音声データのレベルが前記閾値より大きい場合、前記Nチャネルの音声データのレベルを所定値以下に制限する
請求項3に記載の音声伝送システム。
【請求項5】
出力回路をさらに備え、
前記信号処理回路は、前記マスター回路により受信された前記Nチャネルの音声データのそれぞれに対して音声信号処理を行い、
前記出力回路は、前記Nチャネルの音声データのそれぞれを前記信号処理回路から受け取り、前記Nチャネルの音声データのそれぞれをデジタルアナログ変換してNチャネルの音声信号を生成し、生成した前記Nチャネルの音声信号のそれぞれをスピーカから出力させる
請求項4に記載の音声伝送システム。
【請求項6】
情報処理装置と通信バスを介してデータを送受信する通信回路をさらに備え、
前記通信回路は、前記Nチャネルの音声データのうちの少なくとも1チャネルの音声データを前記出力回路から取得し、取得した前記Nチャネルの音声データのうちの少なくとも1チャネルの音声データを前記通信バスを介して前記情報処理装置に送信する
請求項5に記載の音声伝送システム。
【請求項7】
複数のマイクロホンをさらに備え、
前記Nチャネルの音声データのそれぞれは、前記複数のマイクロホンのうちの何れか1つのマイクロホンにより集音された音声を表す
請求項4に記載の音声伝送システム。
【請求項8】
1または複数のアナログデジタルコンバータをさらに備え、
前記1または複数のアナログデジタルコンバータのそれぞれは、前記複数のマイクロホンのうちの1以上のマイクロホンに対応し、対応する1以上のマイクロホンのそれぞれから出力された音声信号をサンプリングタイミング毎にアナログデジタル変換して、サンプリングタイミング毎に前記ビットクロックに同期した1以上の音声データを生成し、生成した前記1以上の音声データを前記1または複数のスレーブ回路のうちの対応するスレーブ回路に与える
請求項7に記載の音声伝送システム。
【請求項9】
前記マスター回路は、前記音声送信部として機能し、
前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記音声受信部として機能し、
前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれに対応して設けられた、1または複数の前記信号処理回路をさらに備え、
前記1または複数の信号処理回路のそれぞれは、前記1または複数のスレーブ回路のうちの対応するスレーブ回路により受信された前記音声データのレベルが前記閾値より大きい場合、対応するスレーブ回路により受信された音声データのレベルを所定値以下に制限する
請求項3に記載の音声伝送システム。
【請求項10】
前記1または複数のスレーブ回路に対応して設けられた、1または複数の出力回路をさらに備え、
前記1または複数の信号処理回路のそれぞれは、対応する前記スレーブ回路により受信された前記音声データに対して音声信号処理を行い、
前記1または複数の出力回路のそれぞれは、前記1または複数の信号処理回路のうちの対応する前記信号処理回路から前記音声データを受け取り、受け取った前記音声データをデジタルアナログ変換して音声信号を生成し、生成した前記音声信号をスピーカから出力させる
請求項9に記載の音声伝送システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、音声伝送システムおよびスレーブ装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1または特許文献2に記載されるようなA2B(Automotive Audio Bus)(登録商標)と呼ばれる車両内の通信ネットワークシステムが知られている。この通信ネットワークシステムは、音響機器に接続された複数のノードを2線式のシリアル配線で接続するので配線コストを下げることができる。
【0003】
この通信ネットワークシステムは、複数の音響機器のそれぞれから入力した音声データまたは複数の音響機器のそれぞれへと出力する音声データを、シリアル化するとともに、時分割多重化して伝送する。また、この通信ネットワークシステムは、同時伝送する音声データのチャネル数を切り替えることができる。例えば、この通信ネットワークシステムは、8チャネルの音声データを時分割多重化して伝送するモードまたは32チャネルの音声データを時分割多重化して伝送するモード等を設定することができる。
【0004】
この通信ネットワークシステムは、時分割多重化する音声データのチャネル数に応じて、シリアル伝送するデータのビットクロックを変更する。例えば、この通信ネットワークシステムでは、音声データのビット幅が同一である場合、32チャネルの音声データを時分割多重化して伝送するモードのビットクロックの周波数が、8チャネルの音声データを時分割多重化して伝送するモードの4倍に設定される。
【0005】
また、この通信ネットワークシステムは、マスター回路と、1または複数のスレーブ回路とを含む。マスター回路は、1または複数のスレーブ回路のそれぞれに含まれるレジスタの値を書き換えることにより、時分割多重化する音声データのチャネル数を設定する。
【0006】
ところで、レジスタに記憶された値が、例えば経年劣化等によりビット化けすることがある。また、マスター回路が、レジスタに誤った値を書き込む場合もある。このような場合、マスター回路の多重化数と、スレーブ回路の多重化数との間に不整合が生じ、例えば、スピーカから出力される音声が大音量となってしまう可能性があった。例えば、スレーブ回路が32チャネルの音声データを時分割多重化して送信するモードで動作し、マスター回路が8チャネルの音声データを受信するモードで動作した場合、マスター回路により受信された音声データをスピーカから出力した場合、爆音となってしまう可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2014-534686号公報
特開2020-150487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、大音量の音声の出力を防止することができる音声伝送システムおよびスレーブ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る第1形態の音声伝送システムは、予め定められた基準周期毎に、設定されたモードに応じて定められるチャネル数であるNチャネル(Nは1以上の整数)の音声データを時分割多重化して伝送する音声伝送システムであって、マスター回路と、前記マスター回路から1または複数の伝送線を介してデイジーチェーン方式で接続される1または複数のスレーブ回路と、信号処理回路と、を備え、前記Nチャネルの音声データのそれぞれは、前記1または複数のスレーブ回路の何れか1つに対応し、前記基準周期を時分割したN個の送受信期間の何れかに割り当てられ、前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記モードを表すモード値を記憶するレジスタを含み、前記マスター回路は、前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれに含まれる前記レジスタに、前記モード値を書き込み、前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記レジスタに記憶された前記モード値に応じて、前記1または複数の伝送線を介して送信または受信するデータのクロックに同期するビットクロックを生成し、前記Nチャネルの音声データのうちの対応する音声データを、前記音声データに割り当てられた前記送受信期間において、前記マスター回路との間でシリアルで送信または受信し、前記マスター回路、または、前記1または複数のスレーブ回路のうちの一方は、前記音声データを送信する音声送信部として機能し、他方は、前記音声データを受信する音声受信部として機能し、前記信号処理回路は、前記音声受信部により受信された前記音声データのレベルが予め設定された閾値より大きい場合、前記Nチャネルの音声データのレベルを所定値以下に制限する。
【0010】
本開示に係る第2形態の音声伝送システムは、予め定められた基準周期毎に、設定されたモードに応じて定められるチャネル数であるNチャネル(Nは1以上の整数)の音声データを時分割多重化して伝送する音声伝送システムであって、マスター回路と、前記マスター回路から1または複数の伝送線を介してデイジーチェーン方式で接続される1または複数のスレーブ回路と、前記1または複数のスレーブ回路に対応する1または複数の停止回路と、を備え、前記Nチャネルの音声データのそれぞれは、前記1または複数のスレーブ回路の何れか1つに対応し、前記基準周期を時分割したN個の送受信期間の何れかに割り当てられ、前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記モードを表すモード値を記憶するレジスタを含み、前記マスター回路は、前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれに含まれる前記レジスタに、前記モード値を書き込み、前記1または複数のスレーブ回路のそれぞれは、前記レジスタに記憶された前記モード値に応じて、前記1または複数の伝送線を介して送信または受信するデータのクロックに同期するビットクロックを生成し、前記Nチャネルの音声データのうちの対応する音声データを、前記音声データに割り当てられた前記送受信期間において、前記マスター回路にシリアルで送信し、前記1または複数の停止回路のそれぞれは、対応するスレーブ回路により生成された前記ビットクロックの周波数が、予め設定された周波数範囲ではない場合、対応する前記スレーブ回路による前記マスター回路への前記音声データの送信を停止させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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