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公開番号2024041934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2024004564,2022074741
出願日2024-01-16,2015-01-23
発明の名称CAS9ターゲッティングをガイドする配列に関する方法および組成物
出願人ノースカロライナ ステート ユニバーシティー,NORTH CAROLINA STATE UNIVERSITY
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/09 20060101AFI20240319BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】タンパク質のDNAターゲッティング及びゲノム編成のための方法及び組成物を提供する。
【解決手段】合成トランスコード化CRISPR(tracr)核酸(例えば、tracrRNA/DNA)構築物は、5’から3’の方向に、少なくとも3個のヌクレオチドを含む随意的な抗-ジッパー配列;少なくとも3個のヌクレオチドを含むバルジ配列;NNANNのヌクレオチド配列を含む抗-ステッチ配列;TNANNC、T(A/C)A(A/G)(G/A)C、などのヌクレオチド配列を含むネクサス配列;及び、少なくとも1つのヘアピンを有するヌクレオチド配列を含むヘアピン配列を含み、ヘアピン配列は少なくとも3個の一致する塩基対を含み、抗-ジッパー配列はバルジ配列のすぐ上流に位置し、バルジ配列は抗-ステッチ配列のすぐ上流に位置し、抗-ステッチ配列はネクサス配列のすぐ上流に位置し、ネクサス配列はヘアピン配列のすぐ上流に位置する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
合成トランスコード化CRISPR(tracr)核酸(例えば、tracrRNA、tracrDNA)構築物であって、
5’から3’の方向に、
少なくとも約3個のヌクレオチドを含む随意的な抗-ジッパー配列;少なくとも約3個のヌクレオチドを含むバルジ配列;NNANNのヌクレオチド配列を含む抗-ステッチ配列;TNANNC、T(A/C)A(A/G)(G/A)C、TCAAAC、TAAGGC、GATAAGG、GATAAGGCTT、TCAAG、TCAAGCAA、T(C/A)AA(A/C)(C/A)(A/G)(A/T)、GATAAGGCCATGCC、TAAGGCTAGTCC、TCAAGCAAAGC、またはTCAAACAAAGCTTCAGCのヌクレオチド配列を含むネクサス配列;および、少なくとも1つのヘアピンを有するヌクレオチド配列を含むヘアピン配列を含み、
前記ヘアピンは、少なくとも3個の一致する塩基対を含み、
ここで、前記抗-ジッパー配列は、存在する場合は、前記バルジ配列のすぐ上流に位置し、前記バルジ配列は、前記抗-ステッチ配列のすぐ上流に位置し、前記抗-ステッチ配列は、前記ネクサス配列のすぐ上流に位置し、および、前記ネクサス配列は、前記ヘアピン配列のすぐ上流に位置する、
合成トランスコード化CRISPR(tracr)核酸(例えば、tracrRNA、tracrDNA)構築物。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
合成CRISPR核酸(例えば、crRNA、crDNA)構築物であって、
3’から5’の方向に、
少なくとも約3個のヌクレオチドを含む随意的なジッパー配列、少なくとも2個のヌクレオチドを有するヌクレオチド配列を含むバルジ配列、NNTNNのヌクレオチド配列を含むステッチ配列、ヌクレオチドGまたはGTTを含むG
R1
、および、5’末端および3’末端を有するスペーサー配列であって、その3’末端に標的DNAと100%の相補性を有する少なくとも7個のヌクレオチドを含むスペーサー配列、を含み、
前記ジッパー配列は、存在する場合は、前記バルジ配列のすぐ上流に位置し、前記バルジ配列は、前記ステッチ配列のすぐ上流に位置し、前記ステッチ配列は、前記G
R1
のすぐ上流に位置し、および、前記G
R1
は、前記スペーサー配列のすぐ上流に位置する、
合成CRISPR核酸構築物。
【請求項3】
合成CRISPR核酸アレイであって、
請求項2の2以上のCRISPR核酸構築物をコードするヌクレオチド配列を含み、
ここで、前記の2以上のCRISPR核酸構築物は、前記ヌクレオチド配列上で互いにすぐ隣に位置し、および、
前記の2以上のCRISPR核酸構築物の前記ステッチ配列は同一であり、および、
前記の2以上のCRISPR核酸構築物の前記スペーサー配列は、同一または非同一であり、および、
存在する場合は、前記の2以上のCRISPR核酸構築物の前記ジッパー配列は同一である、
CRISPR核酸アレイ。
【請求項4】
請求項1の合成tracr核酸構築物および請求項2の合成CRISPR核酸構築物を含む、キメラ核酸構築物であって、
前記合成CRISPR核酸構築物の前記ステッチ配列は、前記合成tracr核酸構築物の前記抗-ステッチ配列に100%相補であってハイブリダイズし、
前記合成CRISPR核酸構築物の前記バルジ配列および前記合成CRISPR核酸構築物の前記バルジ配列は、非相補であり、
存在する場合は、前記合成CRISPR核酸構築物の前記ジッパー配列は、前記合成tracr核酸構築物の前記抗-ジッパー配列に少なくとも約70%相補であってハイブリダイズする、
キメラ核酸構築物。
【請求項5】
請求項1の合成tracr核酸構築物、請求項2の合成CRISPR核酸構築物、請求項3のCRISPR核酸アレイ、または、請求項4のキメラ核酸構築物であって、
Cas9ヌクレアーゼをコードするアミノ酸配列と少なくとも70%の同一性を有するアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列をさらに含む、
合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、または、キメラ核酸構築物。
【請求項6】
請求項5の合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物であって、
前記Cas9ヌクレアーゼは、Cas9ヌクレアーゼのStreptococcus thermophilus CRISPR 1(Sth CR1)グループ由来のCas9である、
前記Cas9ヌクレアーゼは、Cas9ヌクレアーゼのStreptococcus thermophilus CRISPR 3(Sth CR3)グループ由来のCas9である、
前記Cas9ヌクレアーゼは、Cas9ヌクレアーゼのLactobacillus buchneri CD034(Lb)グループ由来のCas9ヌクレアーゼである、または、
前記Cas9ヌクレアーゼは、Cas9ヌクレアーゼのLactobacillus rhamnosus GG(Lrh)グループ由来のCas9ヌクレアーゼである、
合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物。
【請求項7】
請求項5の合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物であって、
Cas9ヌクレアーゼをコードする前記アミノ酸配列は、配列番号1~配列番号53のアミノ酸配列、または任意のそれらの組み合わせの群から選択される、
合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物。
【請求項8】
請求項5の合成tracr核酸構築物、合成CRISP核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物であって、
前記ネクサス配列は、GATAAGGCまたはGATAAGGCCATGCCであり、前記Cas9ヌクレアーゼは、Cas9ヌクレアーゼのStreptococcus thermophilus CRISPR 1(STh CR1)グループ由来である;
前記ネクサス配列は、TAAGGCまたはTAAGGCTAGTCCであり、前記Cas9ヌクレアーゼは、Cas9ヌクレアーゼのStreptococcus thermophilus CRISPR 3(Sth CR3)グループ由来である;
前記ネクサス配列は、TCAAGCまたはTCAAGCAAAGCであり、前記Cas9ヌクレアーゼは、Cas9ヌクレアーゼのLactobacillus buchneri CD034(Lb)グループ由来である;または、
前記ネクサス配列はTCAAACまたはTCAAACAAAGCTTCAGCであり、前記Cas9ヌクレアーゼは、Cas9ヌクレアーゼのLactobacillus rhamnosus GG(Lrh)グループ由来である、
合成tracr核酸構築物、合成CRISP核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物。
【請求項9】
請求項6から8のいずれか一項の合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物であって、
前記Cas9ヌクレアーゼは、RuvC活性部位モチーフ内に変異を含む、
合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物。
【請求項10】
請求項6から8のいずれか一項の合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物であって、
前記Cas9ヌクレアーゼは、HNH活性部位モチーフ内に変異を含む、
合成tracr核酸構築物、合成CRISPR核酸構築物、CRISPR核酸アレイ、またはキメラ核酸構築物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[優先権の陳述]
本出願は、2014年1月24日に出願された米国仮出願第61/931,515号の、合衆国法典第35巻第119条(e)の下での利益を主張し、その内容全体は、参照により本明細書中に援用される。
[本発明の分野]
本発明は、合成CRISPR-casシステムおよびゲノム編成のためのその使用方法に関する。
続きを表示(約 5,600 文字)【背景技術】
【0002】
Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats(CRISPR)は、関連配列(cas)と組み合わせて、CRISPR-Casシステムを構成し、多くの細菌において適応免疫を与える。CRISPRが仲介する免疫付与は、プラスミドおよびファージなどの侵襲性遺伝因子由来のDNAの、新規の「スペーサー」としての取り込みを介して生じる。
【0003】
CRISPR-Casシステムは、超可変配列により隔てられた短いDNAリピートのアレイからなり、cas遺伝子が隣接し、配列特異的ターゲッティングおよび干渉を介して、ファージおよびプラスミドなどの侵襲性遺伝因子に対する適応免疫を提供する(Barrangou et al.2007.Science.315:1709-1712;Brouns et al.2008.Science 321:960-4;Horvath and Barrangou.2010.Science.327:167-70;Marraffini and Sontheimer.2008.Science.322:1843-1845;Bhaya et al.2011.Annu.Rev.Genet.45:273-297;Terns and Terns.2011.Curr.Opin.Microbiol.14:321-327;Westra et al.2012.Annu.Rev.Genet.46:311-339;Barrangou R.2013.RNA.4:267-278)。典型的に、侵襲性DNA配列は、新規の「スペーサー」として獲得され(Barrangou et al.2007.Science.315:1709-1712)、それぞれがCRISPRリピートと対になり、CRISPR座において新規のリピート-スペーサーユニットとして挿入される。続いて、リピート-スペーサーアレイは、長いpre-CRISPR RNA(pre-crRNA)として転写され(Brouns et al.2008.Science 321:960-4)、配列特異的認識を駆動する低分子干渉CRISPR RNA(crRNA)へ処理される。具体的には、crRNAは、Casエンドヌクレアーゼにより仲介される配列特異的核酸切断のために、ヌクレアーゼを相補標的に向かってガイドする(Garneau et al.2010.Nature.468:67-71;Haurwitz et al.2010.Science.329:1355-1358;Sapranauskas et al.2011.Nucleic Acid Res.39:9275-9282;Jinek et al.2012.Science.337:816-821;Gasiunas et al.2012.Proc.Natl.Acad.Sci.109:E2579-E2586;Magadan et al.2012.PLoS One.7:e40913;Karvelis et al.2013.RNA Biol.10:841-851)。これらの広範なシステムは、細菌のほぼ半数(約46%)および大多数の古細菌(約90%)で生じる。それらは、cas遺伝子含有量、crRNA生合成を駆動する生化学的プロセスにおける組織化および多様性、および、標的の認識および切断を仲介するCasタンパク質複合体に基づいて、3つの主なCRISPR-Casシステムのタイプ(Makarova et al.2011.Nature Rev.Microbiol.9:467-477;Makarova et al.2013.Nucleic Acid Res.41:4360-4377)に分類される。I型およびII型では、特別なCasエンドヌクレアーゼがpre-crRNAを処理し、それから、crRNAに相補の核酸を認識および切断することのできる巨大な多重-Casタンパク質複合体にアセンブルする。異なるプロセスは、II型CRISPR-Casシステムに関する。ここで、pre-CRNAは、トランス活性化crRNA(tracrRNA)がcrRNAのリピート領域にハイブリダイズするメカニズムにより処理される。ハイブリダイズしたcrRNA-tracrRNAは、RNaseIIIにより切断され、各スペーサーの5’末端を除去する第二のイベントが続き、tracrRNAとCas9の両方と結合したままの成熟crRNAが生産される。成熟複合体は、それから、複合体内のスペーサー配列と相補の標的dsDNA配列(「プロトスペーサー」配列)を探して両鎖を切断する。II型システムでの複合体による標的の認識および切断は、crRNA-tracrRNA複合体上のスペーサー配列と標的「プロトスペーサー」配列との間で相補の配列を必要とするだけでなく、プロトスペーサー配列の3’末端に位置するプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)配列も必要とする。必要とされる正確なPAM配列は、異なるII型システム間で相違し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、合成II型CRISPR-Casシステムの効率および特異性を高め、ゲノム編成および他の用途の効率および特異性を改善する、方法および組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、5’から3’の方向に、少なくとも約3個のヌクレオチドを含む随意的な抗-ジッパー配列;少なくとも約3個のヌクレオチドを含むバルジ配列;NNANNのヌクレオチド配列を含む抗-ステッチ配列;T(A/C)A(A/G)(G/A)C(またはU(A/C)A(A/G)(G/A)C))、TCAAAC、(またはUCAAAC)、TAAGGC(またはUAAGGC)、GATAAGG(またはGAUAAGG)、GATAAGGCTT(またはGAUAAGGCUU)、TCAAG(またはUCAAG)、TCAAGCAA(またはUCAAGCAA)、T(C/A)AA(A/C)(C/A)(A/G)(A/T)(またはU(C/A)AA(A/C)(C/A)(A/G)(A/U))、GATAAGGCCATGCC、TAAGGCTAGTCC、TCAAGCAAAGC、またはTCAAACAAAGCTTCAGCのヌクレオチド配列を含むネクサス配列;および、少なくとも1つのヘアピンを有するヌクレオチド配列を含むヘアピン配列を含む、合成トランスコード化CRISPR(tracr)核酸(例えば、tracrRNA、tracrDNA)構築物を提供し、前記ヘアピンは、少なくとも3個の一致する塩基対を含み、
ここで、抗-ジッパー配列は、存在する場合は、バルジ配列のすぐ上流に位置し、バルジ配列は、抗-ステッチ配列のすぐ上流に位置し、抗-ステッチ配列は、ネクサス配列のすぐ上流に位置し、および、ネクサス配列は、ヘアピン配列のすぐ上流に位置する。
【0006】
本発明の第2の態様は、3’から5’の方向に、少なくとも約3個のヌクレオチドを含む随意的なジッパー配列(存在する場合はtracrRNAの抗-ジッパーにハイブリダイズする)、少なくとも2個のヌクレオチド(例えば、(-NN-)のヌクレオチド配列)を含むバルジ配列、tracrRNAの抗-ステッチにハイブリダイズするNNTNN(またはNNUNN)のヌクレオチド配列を含むステッチ配列、ヌクレオチドGまたはGTTを含むG
R1
、および、5’末端および3’末端を有するスペーサー配列であって、その3’末端に標的DNAと100%の同一性を有する少なくとも7個のヌクレオチドを含むスペーサー配列を含む、合成CRISPR核酸(例えば、crRNA、crDNA)構築物を提供し、ジッパー配列は、存在する場合は、バルジ配列のすぐ上流に位置し、バルジ配列は、ステッチ配列のすぐ上流に位置し、ステッチ配列は、G
R1
のすぐ上流に位置し、および、G
R1
は、スペーサー配列のすぐ上流に位置する。
【0007】
本発明の第3の態様は、本発明の2以上のCRISPR核酸構築物をコードするヌクレオチド配列を含む合成CRISPR核酸アレイを提供し、ここで、2以上のCRISPR核酸構築物は、前記ヌクレオチド配列上で互いにすぐ隣に位置し、前記2以上のCRISPR核酸構築物のジッパー配列は、存在する場合は同一であり、前記2以上のCRISPR核酸構築物のステッチ配列は同一であり、前記2以上のCRISPR核酸構築物のスペーサー配列は、同一または非同一である。
【0008】
本発明の第4の態様は、本発明の合成tracr核酸構築物および本発明の合成CRISPR核酸構築物を含む、キメラ核酸構築物を提供し、ここで、存在する場合は、合成CRISPR核酸構築物のジッパー配列は、前記合成tracr核酸構築物の抗-ジッパー配列と少なくとも約70%相補でありハイブリダイズし、合成CRISPR核酸構築物のステッチ配列は、前記合成tracr核酸構築物の抗-ステッチ配列と100%相補でありハイブリダイズし、および、合成CRISPR核酸構築物のバルジ配列および合成CRISPR核酸構築物のバルジ配列は、非相補である。
【0009】
本発明の第5の態様は、本開示のキメラ核酸構築物または前記キメラ核酸構築物を含む発現カセットを、Cas9ヌクレアーゼの存在下で標的DNAと接触させ、それにより、標的DNAに対するスペーサー配列のハイブリダイゼーションにより規定される領域内で、標的DNAの部位特異的切断を生じさせるステップを含む、二本鎖標的DNAの部位特異的切断のための方法を提供する。
【0010】
本発明の第6の態様は、トランスコード化CRISPR(tracr)核酸分子およびCRISPR核酸分子を、Cas9ヌクレアーゼの存在下で標的DNAと接触させるステップを含む、二本鎖標的DNAの部位特異的切断のための方法を提供し、
ここで、(a)tracr核酸分子は、5’から3’の方向に、少なくとも約3個のヌクレオチドを含む随意的な抗-ジッパー配列;少なくとも約3個のヌクレオチドを含むバルジ配列;NNANNのヌクレオチド配列を含む抗-ステッチ配列;TNANNC、T(A/C)A(A/G)(G/A)C、TCAAAC、TAAGGC、GATAAGG、GATAAGGCTT、TCAAG、TCAAGCAA、T(C/A)AA(A/C)(C/A)(A/G)(A/T)、GATAAGGCCATGCC、TAAGGCTAGTCC、TCAAGCAAAGC、またはTCAAACAAAGCTTCAGCのヌクレオチド配列を含むネクサス配列;および、少なくとも2つのヘアピンを有するヌクレオチド配列を含むヘアピン配列を含む、ヌクレオチド配列によりコードされ、各ヘアピンは、少なくとも3個の一致する塩基対を含み、抗-ジッパー配列は、バルジ配列のすぐ上流に位置し、バルジ配列は、抗-ステッチ配列のすぐ上流に位置し、抗-ステッチ配列は、ネクサス配列のすぐ上流に位置し、および、ネクサス配列は、ヘアピン配列のすぐ上流に位置する;および
(b)CRISPR核酸分子は、3’から5’の方向に、少なくとも約3個のヌクレオチドを含む随意的なジッパー配列、少なくとも2個のヌクレオチドを有するヌクレオチド配列(例えば(-NN-)のヌクレオチド配列)を含むバルジ配列、NNTNN(またはNNUNN)のヌクレオチド配列を含むステッチ配列、ヌクレオチドGまたはGTTを含むG
R1
、および、5’末端および3’末端を有するスペーサー配列であって、その3’末端に標的DNAと100%の同一性を有する少なくとも7個のヌクレオチドを含むスペーサー配列を含む、ヌクレオチド配列によりコードされ、ジッパー配列は、バルジ配列のすぐ上流に位置し、バルジ配列は、ステッチ配列のすぐ上流に位置し、ステッチ配列は、G
R1
のすぐ上流に位置し、および、G
R1
は、スペーサー配列のすぐ上流に位置する、および、
さらにここで、抗-ジッパー配列およびジッパー配列が存在する場合は、それらは互いにハイブリダイズし、抗-ステッチ配列およびステッチ配列は互いにハイブリダイズし、CRISPR核酸分子のスペーサー配列は、標的DNAの少なくとも一部(例えば、前記標的DNAの少なくとも約7個の連続したヌクレオチド(例えば、約7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個など、および、その中の任意の範囲または変動)(標的DNA上のプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)に隣接する)と、少なくとも約80%相補でありハイブリダイズし、それにより、標的DNAに対するCRISPR核酸分子のスペーサー配列の相補結合により規定される領域内で、標的DNAの部位特異的切断を生じさせる。したがって、代表的な実施態様では、CRISPR核酸分子のスペーサー配列は、PAMに隣接する標的DNA配列の一部にハイブリダイズし、標的配列は、標的DNA配列の約7個~約20個の連続したヌクレオチドを含む、から本質的になる、またはからなることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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