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公開番号2024041656
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146580
出願日2022-09-14
発明の名称クロロゲン酸類吸収量の予測方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C12Q 1/04 20060101AFI20240319BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】クロロゲン酸類含有製品摂取者におけるクロロゲン酸類の吸収量を予測する方法を提供する。
【解決手段】下記の1)~2)の工程を含むクロロゲン酸類吸収量の予測方法:
1)被験者の腸内細菌叢の情報に基づき、メガモナス属、ラクノスピラ属、ルミノコッカス1属、セルロモナス属及びエガセラ属から選ばれる5属のうちの1種類以上の細菌の腸内細菌叢に対する占有率を取得する工程、
2)前記占有率に基づいて、前記被験者がクロロゲン酸類含有製品を摂取した場合のクロロゲン酸類吸収量を算出する工程。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記の1)~2)の工程を含むクロロゲン酸類吸収量の予測方法:
1)被験者の腸内細菌叢の情報に基づき、メガモナス属、ラクノスピラ属、ルミノコッカス1属、セルロモナス属及びエガセラ属から選ばれる5属のうちの1種類以上の細菌の腸内細菌叢に対する占有率を取得する工程、
2)前記占有率に基づいて、前記被験者がクロロゲン酸類含有製品を摂取した場合のクロロゲン酸類吸収量を算出する工程。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
腸内細菌叢の情報が、被験者から採取された腸内細菌を含む試料を用いて解析された細菌系統組成の情報である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記クロロゲン酸類含有製品が3-カフェオイルキナ酸、4-カフェオイルキナ酸、5-カフェオイルキナ酸、3-フェルロイルキナ酸、4-フェルロイルキナ酸、5-フェルロイルキナ酸、3,4-ジカフェオイルキナ酸、4,5-ジカフェオイルキナ酸及び3,5-ジカフェオイルキナ酸から選択される1種以上を含む組成物である、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
前記クロロゲン酸類吸収量がモノカフェオイルキナ酸、5-カフェオイルキナ酸又はモノフェルロイルキナ酸の吸収量である、請求項1又は2記載の方法。
【請求項5】
前記クロロゲン酸類吸収量が5-カフェオイルキナ酸の吸収量である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記クロロゲン酸類吸収量がクロロゲン酸類含有製品摂取後0~8時間又は3~8時間におけるモノカフェオイルキナ酸、5-カフェオイルキナ酸又はモノフェルロイルキナ酸の血中濃度-時間曲線下面積から測定される血中濃度である、請求項1~5のいずれか1項記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被験者がクロロゲン酸類を摂取した場合のクロロゲン酸類の吸収量を予測する方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
クロロゲン酸類は、植物においてはコーヒー豆やヒマワリ種子等に見出され、抗酸化作用、血圧降下作用、脂質燃焼促進作用等の生理機能を有することが報告されている(例えば、特許文献1)。
クロロゲン酸類を含む飲料は、より多くのクロロゲン酸類を継続して摂取し、その生理機能を効果的に得るのに適した形態であり、近年、クロロゲン酸類を高濃度で配合したコーヒー飲料が提案されている。
【0003】
クロロゲン酸類は、経口摂取すると腸管吸収され、全身循環を受けることによって標的部位でその効果を発揮する。しかしながら、ヒトによって全身循環量、すなわちクロロゲン酸類の吸収量はかなり異なり、有効性或いは安全性は個人差が大きいことが知られている。
【0004】
一方、腸管は食品や医薬品の吸収・排泄部位として、体内動態において重要な役割を担っている。とりわけ腸内細菌は化合物を異化することにより、吸収を調節する役割を果たす。昨今のメタゲノム解析と相俟って腸内細菌叢を始めとするマイクロバイオームの解析が進み、多くの薬剤の薬効や副作用の発現に腸内細菌が関与していることが明らかとなっている(非特許文献1、2)。
【0005】
クロロゲン酸類も、腸内細菌により異化されることは明らかとなっている(非特許文献3)。しかしながら、クロロゲン酸類の吸収量や効果発現の調節因子として腸内細菌が役割を果たすか否かは知られておらず、その調節に関わる腸内細菌属もこれまでに知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-241800号公報
【非特許文献】
【0007】
Alolga RA. Sci. Rep. 2016 6:27671
Javdan B. Cell. 2020, 181, 1661-1679
Barberan FT. Mol. Nutr. Food Res. 2014, 58:1122-1131
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、クロロゲン酸類含有製品摂取者におけるクロロゲン酸類の吸収量を予測する方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、クロロゲン酸類の吸収が大腸吸収に依存することを発見し、腸内細菌叢とクロロゲン酸類吸収量との関係を検討したところ、腸内細菌叢における特定の腸内細菌の占有率がクロロゲン酸類吸収量と相関し、当該占有率からクロロゲン酸類の吸収量を予測できることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は以下に係るものである。
下記の1)~2)の工程を含むクロロゲン酸類吸収量の予測方法:
1)被験者の腸内細菌叢の情報に基づき、メガモナス属、ラクノスピラ属、ルミノコッカス1属、セルロモナス属及びエガセラ属から選ばれる5属のうちの1種類以上の細菌の腸内細菌叢に対する占有率を取得する工程、
2)前記占有率に基づいて、前記被験者がクロロゲン酸類含有製品を摂取した場合のクロロゲン酸類吸収量を算出する工程。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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