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公開番号2024041482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-27
出願番号2022146322
出願日2022-09-14
発明の名称センサ付軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16C 41/00 20060101AFI20240319BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】転がり軸受の内輪の外周部に磁気式回転センサの磁気リングを連結しても内輪の内径面の収縮を避けることができ、かつ内輪の幅が小さい場合でも内輪の外周部と磁気リングを連結することができるようにしつつ、内輪を交換する場合の磁気リングの再使用性を向上させる。
【解決手段】樹脂によって環状に形成されたフック部材20を備える。内輪3の外周部12には、周方向に延びる外周溝12aが形成されている。フック部材20が、内輪3の外周溝12aに係止された突部25を有する。芯金18が、フック部材20に保持されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内輪、外輪及び複数の転動体を有する転がり軸受と、前記内輪と前記外輪の相対的な回転運動を検知する磁気式回転センサとを備え、
前記内輪が、軌道面と、当該内輪の幅の一端に位置する幅面と、前記幅面から前記軌道面まで連続する外周部とを有し、
前記磁気式回転センサが、前記内輪の外周部に連結された磁気リングと、前記外輪に連結された磁気センサユニットとを有し、
前記磁気リングが、環状に形成された芯金と、当該芯金に固定された磁性ゴムとを有するセンサ付軸受において、
樹脂によって環状に形成されたフック部材をさらに備え、
前記内輪の外周部に周方向に延びる外周溝が形成されており、
前記フック部材が、前記内輪の外周溝に係止された突部を有し、
前記芯金が、前記フック部材に保持されていることを特徴とするセンサ付軸受。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記フック部材が、周方向に延びる溝部を有し、
前記芯金が、前記溝部に係止されている請求項1に記載のセンサ付軸受。
【請求項3】
前記フック部材が、前記溝部を含む内周を有し、
前記芯金が、互いに軸方向に対向する第一の板面と第二の板面を有し、
前記溝部が、前記内輪の幅面よりも径方向外方へ寄った位置にあり、
前記第一の板面が、前記内輪の幅面に接触しており、
前記溝部が、前記第二の板面に掛かっている請求項2に記載のセンサ付軸受。
【請求項4】
前記磁性ゴムが、前記第二の板面に固定されている請求項3に記載のセンサ付軸受。
【請求項5】
前記芯金が、径方向に沿った金属板からなる請求項3又は4に記載のセンサ付軸受。
【請求項6】
前記磁気センサユニットが、前記磁性ゴムと軸方向に対向する位置に磁気センサを有する請求項3又は4に記載のセンサ付軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、転がり軸受と、その転がり軸受の内輪と外輪の相対的な回転運動を検知する磁気式回転センサとを備えるセンサ付軸受に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
この種のセンサ付軸受として、転がり軸受の内輪の外周部に磁気リングを連結し、転がり軸受の外輪に磁気センサユニットを連結したものがある。
【0003】
その磁気リングとして、着磁された磁性ゴムを有するものが使用されている。磁性ゴムは、N極とS極を周方向に交互に有する。磁性ゴムの変形を防止するため、磁性ゴムは芯金に固定されている。芯金を内輪の外周部に圧入することにより、磁気リングが内輪に固定されている。内輪と外輪の相対回転に伴い、磁気リングと磁気センサユニットも同じく相対回転するため、磁気センサユニットの磁気センサで検知される磁界が変化する。磁気センサユニットは、その磁界の変化を電気信号に変換して出力する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-256892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、磁気リングの芯金を内輪の外周部に圧入する連結構造の場合、その圧入された嵌め合い部における摩擦により磁気リングが固定されるので、その嵌め合い部の幅や径方向締め代を相応に確保しなければならない。このため、内輪の厚さが小さく、転がり軸受の内径と外径間の径方向の厚さ(内輪の内径面から外輪の外径面までの軸受断面高さ)が小さい場合、内輪の外周部に対する芯金の圧入によって内輪の内径面が収縮する懸念がある。また、内輪の幅が小さい場合、内輪の外周部において圧入用の嵌め合い部の幅を十分に確保できない懸念がある。これらの懸念がある転がり軸受の場合、その内輪の外周部への磁気リングの固定が実現できない。
【0006】
また、磁気リングの芯金が内輪の外周部に圧入されているので、磁気リングを損傷させることなく内輪から取り外すことが困難である。このため、転がり軸受や内輪の損傷によって転がり軸受や内輪の交換が必要になった場合、その内輪から磁気リングを取り外し、これを新しい内輪に付け替えて再使用することができない。
【0007】
そこで、この発明が解決しようとする課題は、転がり軸受の内輪の外周部に磁気式回転センサの磁気リングを連結しても内輪の内径面の収縮を避けることができ、かつ内輪の幅が小さい場合でも内輪の外周部と磁気リングを連結することができるようにしつつ、内輪を交換する場合の磁気リングの再使用性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、この発明は、内輪、外輪及び複数の転動体を有する転がり軸受と、前記内輪と前記外輪の相対的な回転運動を検知する磁気式回転センサとを備え、前記内輪が、軌道面と、当該内輪の幅の一端に位置する幅面と、前記幅面から前記軌道面まで連続する外周部とを有し、前記磁気式回転センサが、前記内輪の外周部に連結された磁気リングと、前記外輪に連結された磁気センサユニットとを有し、前記磁気リングが、環状に形成された芯金と、当該芯金に固定された磁性ゴムとを有するセンサ付軸受において、樹脂によって環状に形成されたフック部材をさらに備え、前記内輪の外周部に周方向に延びる外周溝が形成されており、前記フック部材が、前記内輪の外周溝に係止された突部を有し、前記磁気リングが、前記フック部材に保持されていることを特徴とするセンサ付軸受、という構成1を採用した。
【0009】
上記構成1によると、樹脂製のフック部材の突部は、フック部材側の弾性変形を利用して突部を内輪の外周溝に押し込み、外周溝に係止された状態にすることが可能である。このため、フック部材と内輪の外周部間においては、圧入に頼る連結構造のように径方向の締め代及び嵌め合い幅を大きく確保する必要がない。したがって、内輪の内径面の収縮を避けつつフック部材を内輪の外周部に固定することが可能であると共に、内輪の幅が小さい場合でもフック部材を内輪の外周部に固定することが可能である。そのフック部材に磁気リングが保持されているので、フック部材によって磁気リングを内輪の外周部に連結し、内輪に対する磁気リングの位置を固定することも可能である。また、フック部材の弾性変形を利用して内輪の外周溝から突部を出すことも容易であるから、フック部材及び磁気リングを内輪から取り外す際に損傷させにくい。したがって、内輪を交換する場合の磁気リングの再使用性を向上させることが可能である。
【0010】
上記構成1において、前記フック部材が、周方向に延びる溝部を有し、前記芯金が、前記溝部に係止されている、という構成2を採用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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