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公開番号2024039960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144734
出願日2022-09-12
発明の名称仕切部材および構造物
出願人日之出水道機器株式会社
代理人個人
主分類E02D 29/05 20060101AFI20240315BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】構造体の内部空間に配置された通信機器からの電磁波を広い周波数帯域にわたって伝送しやすい仕切部材を提供する。
【解決手段】仕切部材1は、地下構造体2の内側の内部空間Pと外側の外部空間との境界を仕切りつつ、内部空間Pに配置される通信機器50から発される電磁波を外部空間に向けて伝送することができる。仕切部材1は、基準点Rを中心として回転した位置に形成される複数の貫通スリット20を含む。貫通スリット20のそれぞれは、始端部21から終端部22まで延びる内側曲面23と、始端部24から終端部25まで延びる外側曲面26と、内側曲面23の始端部21と外側曲面26の始端部24とを接続する始端接続面27と、内側曲面の終端部22と外側曲面26の終端部25とを接続する終端接続面28とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
構造体の内側の内部空間と前記構造体の外側の外部空間との境界を仕切りつつ、前記構造体の前記内部空間に配置される通信機器から発される電磁波を前記外部空間に向けて伝送可能な仕切部材であって、
基準点を中心として回転した位置に形成される複数の貫通スリットを含み、
前記複数の貫通スリットのそれぞれは、
第1の始端部から第1の終端部まで延びる第1の曲面と、
第2の始端部から第2の終端部まで延びる第2の曲面であって、前記基準点を中心として前記第1の曲面よりも半径方向外側に位置する第2の曲面と、
前記第1の曲面の前記第1の始端部と前記第2の曲面の前記第2の始端部とを接続する始端接続面と、
前記第1の曲面の前記第1の終端部と前記第2の曲面の前記第2の終端部とを接続する終端接続面と
を含む、
仕切部材。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記第1の曲面および前記第2の曲面のそれぞれは、前記基準点を中心に旋回するにつれて前記基準点からの距離が変化するように延びる、請求項1に記載の仕切部材。
【請求項3】
前記第1の曲面および前記第2の曲面のそれぞれは、前記基準点を中心に旋回するにつれて前記基準点から遠ざかるように延びる渦巻線に沿って延びる、請求項2に記載の仕切部材。
【請求項4】
前記始端接続面の長さと前記終端接続面の長さとが互いに異なる、請求項1に記載の仕切部材。
【請求項5】
前記複数の貫通スリットは、前記基準点を中心として180度回転した位置に形成される2つの貫通スリットを含む、請求項1に記載の仕切部材。
【請求項6】
前記通信機器は、前記複数の貫通スリットのそれぞれからの距離が等しい位置に配置される、請求項1に記載の仕切部材。
【請求項7】
前記構造体は地下構造体であり、
前記仕切部材は前記地下構造体に形成される開口部を閉塞する蓋である、
請求項1に記載の仕切部材。
【請求項8】
前記構造体と、
前記境界に取り付けられる請求項1から7のいずれか一項に記載された仕切部材と
を備える、
構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、仕切部材および構造物に係り、特に構造体の内部空間と外部空間との境界を仕切ることが可能な仕切部材に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、多くの構造物において、構造体の内側の内部空間とこの構造体の外側の外部空間との境界を壁、蓋、扉、カバーなどの仕切部材で仕切ることがなされている。近年では、IoTの発展に伴って、例えば無線通信が可能な通信機器を構造体の内部空間に配置し、この通信機器と外部空間に配置された相手先の通信機器との間で通信を行うことも多くなってきている。このような仕切部材として金属製のものを用いた場合には、構造体の内部空間に配置された通信機器から発された電磁波が仕切部材に吸収され、または反射して減衰しやすいため、電磁波が外部空間にある相手先の通信機器に届きにくくなる。例えば、仕切部材としての蓋にアンテナユニットを取り付け、このアンテナユニットを介して構造体内部の通信機器と外部空間にある相手方の通信機器との間で安定的に通信することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。通信機器から発される電磁波は周波数帯域幅を有しており、使用される通信機器によってその周波数帯域も異なっているため、広い周波数帯域で電磁波を伝送することは容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-12504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、構造体の内部空間に配置された通信機器からの電磁波を広い周波数帯域にわたって伝送しやすい仕切部材を提供することを第1の目的とする。
【0005】
また、本発明は、内部空間に配置された通信機器からの電磁波を広い周波数帯域にわたって伝送しやすい構造物を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、構造体の内部空間に配置された通信機器からの電磁波を広い周波数帯域にわたって伝送しやすい仕切部材が提供される。この仕切部材は、構造体の内側の内部空間と上記構造体の外側の外部空間との境界を仕切りつつ、上記構造体の上記内部空間に配置される通信機器から発される電磁波を上記外部空間に向けて伝送可能なものである。上記仕切部材は、基準点を中心として回転した位置に形成される複数の貫通スリットを含む。上記複数の貫通スリットのそれぞれは、第1の始端部から第1の終端部まで延びる第1の曲面と、第2の始端部から第2の終端部まで延びる第2の曲面であって、上記基準点を中心として上記第1の曲面よりも半径方向外側に位置する第2の曲面と、上記第1の曲面の上記第1の始端部と上記第2の曲面の上記第2の始端部とを接続する始端接続面と、上記第1の曲面の上記第1の終端部と上記第2の曲面の上記第2の終端部とを接続する終端接続面とを含む。
【0007】
このような構成によれば、仕切部材には複数の貫通スリットが基準点を中心として回転した位置に形成されているため、構造体の内部空間に配置される通信機器から発される電磁波が貫通スリットを通過する際のインピーダンスを抑制しやすい。このため、通信機器から発される電磁波を共振させやすくなり、広い周波数帯域において電磁波の減衰を抑制しやすい。したがって、通信機器からの電磁波を広い周波数帯域にわたって外部空間に伝送しやすい。
【0008】
上記第1の曲面および上記第2の曲面のそれぞれは、上記基準点を中心に旋回するにつれて上記基準点からの距離が変化するように延びることが好ましく、上記基準点を中心に旋回するにつれて上記基準点から遠ざかるように延びる渦巻線に沿って延びることがさらに好ましい。また、上記始端接続面の長さと上記終端接続面の長さとが互いに異なっていてもよい。このような構成によれば、通信機器から発される電磁波が貫通スリットを通過する際のインピーダンスを一層抑制しやすくなり、広い周波数帯域にわたって電磁波をより効果的に伝送しやすい。
【0009】
上記複数の貫通スリットは、上記基準点を中心に180度回転した位置に形成される2つの貫通スリットであってもよい。このように、最小限の数の貫通スリットとすることで、仕切部材の強度低下を抑えることができる。
【0010】
上記通信機器は、上記複数の貫通スリットのそれぞれからの距離が等しい位置に配置されることが好ましい。このような構成によれば、通信装置とそれぞれの貫通スリットとの距離が等しいため、通信機器から発される電磁波が貫通スリットを通過する際のインピーダンスを抑制しやすくなり、広い周波数帯にわたって電磁波をより効果的に伝送しやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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