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公開番号2024039426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143968
出願日2022-09-09
発明の名称可動体移動装置
出願人株式会社椿本チエイン
代理人個人,個人
主分類B66F 7/12 20060101AFI20240314BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】大きな駆動力を要せずにチェーン部材を進退移動させることができる可動体移動装置を提供する。
【解決手段】可動体移動装置11は、直列に配置される複数のリンクプレート35が順次に連結されて長尺状をなすチェーン部材15,16が長さ方向に沿って進退移動可能とされたチェーン機構13と、チェーン機構におけるチェーン部材の進行方向Z1側の先端部に接続された状態でチェーン部材の進退移動時に進退移動可能とされたシャフト14と、チェーン部材の先端部が進退移動可能とされる空間領域に進退移動方向Zに沿って延びるように設けられたガイド部27と、チェーン部材の先端部とシャフトとの間に介在してチェーン部材の先端部とシャフトとを接続する接続部材39に設けられ、チェーン部材の先端部が進退移動するときにガイド部に対して摺接する摺接部50と、を備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
直列に配置される複数のチェーン要素を有し且つ直列方向で隣り合う前記チェーン要素同士が順次に連結されることで長尺状をなすように構成されたチェーン部材を有し、当該チェーン部材が長さ方向に沿って進退移動可能とされたチェーン機構と、
前記チェーン機構における前記チェーン部材の進行方向側の端部である先端部に接続され、前記チェーン部材の進退移動時に前記先端部が進退移動する進退移動方向に移動可能とされた可動体と、
前記チェーン部材の前記先端部が進退移動可能とされる空間領域に前記進退移動方向に沿って延びるように設けられたガイド部と、
前記チェーン部材の前記先端部、又は、当該先端部と前記可動体との間に介在する部材に設けられ、前記チェーン部材の前記先端部が進退移動するときに前記ガイド部に対して摺接する摺接部と、
を備えたことを特徴とする可動体移動装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記チェーン機構は、少なくとも一対の前記チェーン部材を有し、対をなす前記チェーン部材同士が前記進行方向への移動に伴い相互に噛み合うことで前記チェーン部材同士が棒状に一体化した噛合状態部分を形成する一方、前記チェーン部材同士が棒状に一体化した噛合状態から退行方向への移動に伴い噛み外れて分岐する構成であることを特徴とする請求項1に記載の可動体移動装置。
【請求項3】
前記チェーン機構の前記チェーン部材は、前記チェーン要素の前記直列方向と交差する方向の一方側には屈曲可能である一方、その逆の他方側には前記チェーン要素が前記直列方向で隣り合う他の前記チェーン要素と棒状をなすように当接することで屈曲不能とされる構成であることを特徴とする請求項1に記載の可動体移動装置。
【請求項4】
前記摺接部は、前記チェーン部材の前記先端部と前記可動体との間に介在した状態で前記チェーン部材の前記先端部と前記可動体とを接続する接続部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の可動体移動装置。
【請求項5】
前記ガイド部は、前記チェーン部材を進退移動方向に挿通可能とする筒面状の内面を有し、
前記接続部材は、前記チェーン部材の前記先端部と前記可動体とを接続した状態で前記ガイド部内を前記チェーン部材と共に移動可能な大きさに形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の可動体移動装置。
【請求項6】
前記チェーン部材に係合して回転可能な回転体を収納する回転体収納部と、当該回転体収納部が内側に配置される正面視U字形状をなす湾曲路と、を有し、前記回転体の回転時には前記チェーン部材の長さ方向の中間部が前記湾曲路に沿って進退移動する第1ケースと、
前記ガイド部と、当該ガイド部と平行な態様で前記進退移動方向に延びるチェーン収納部と、を有し、前記回転体の回転時には前記チェーン部材の前記進行方向側の端部に連なる部分が前記ガイド部に沿って進退移動すると共に前記チェーン部材の退行方向側の端部に連なる部分が前記チェーン収納部に沿って進退移動するように、前記第1ケースに接合される第2ケースと、を有することを特徴とする請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の可動体移動装置。
【請求項7】
前記第1ケースと、前記第2ケースと、前記第1ケースと前記第2ケースとの間に接合される中間ケースと、を備え、
前記中間ケースは、前記第1ケースにおける前記湾曲路の前記進行方向側の端と前記第2ケースの前記ガイド部とを繋ぐガイド側中継路と、前記第1ケースにおける前記湾曲路の前記退行方向側の端と前記第2ケースの前記チェーン収納部とを繋ぐ収納側中継路と、を有することを特徴とする請求項6に記載の可動体移動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、進退移動するチェーン部材を用いて可動体を移動させる可動体移動装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
可動体移動装置の一例として、特許文献1に記載の噛合チェーン式搬送装置が知られている。この装置は、駆動スプロケットの回転に伴い進退移動する一対のチェーンからなる噛合チェーンユニットと、噛合チェーンユニットの先端に接続される可動体の一例である進退動ユニットと、を有している。噛合チェーンユニットの一対のチェーンは、進行方向への移動に伴い相互に噛み合うことでチェーン同士が棒状に一体化する一方、その棒状に一体化した噛合状態から退行方向への移動に伴い相互に噛み外れて分岐する。そして、噛合チェーンユニットは、進退移動するとき、チェーン同士が噛み合って棒状に一体化した噛合状態部分がチェーンガイドにおける四角筒面状の内面に摺接することにより進退移動方向をガイドされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-147303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の装置の場合、噛合チェーンユニットの進退移動時には、その時点でチェーン同士の噛合状態部分を形成している複数のリンクプレートがチェーンガイドの内面に摺接することになる。そして、この場合には、噛合チェーンユニットにおける噛合状態部分の長さがチェーン同士の進退移動に伴い刻々と変化する。そのため、噛合チェーンユニットにおいて進退移動時にチェーンガイドの内面に摺接するリンクプレートの数も噛合状態部分の長さの変化に合わせて刻々と変化することになる。
【0005】
特に噛合チェーンユニットを進行方向に移動させるときには、その移動に伴いチェーン同士の噛合状態部分の長さが次第に長くなるため、チェーンガイドの内面に摺接するリンクプレートの数も漸増する。すなわち、噛合チェーンユニットを進行方向に移動させるときには、チェーンガイドの内面に対するチェーンの摺動抵抗が漸増することになる。そのため、こうした摺動抵抗が次第に増加する条件下で噛合チェーンユニットを進行方向に移動させるためには大きな駆動力が必要になるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための可動体移動装置の各態様を記載する。
[態様1]
直列に配置される複数のチェーン要素を有し且つ直列方向で隣り合う前記チェーン要素同士が順次に連結されることで長尺状をなすように構成されたチェーン部材を有し、当該チェーン部材が長さ方向に沿って進退移動可能とされたチェーン機構と、
前記チェーン機構における前記チェーン部材の進行方向側の端部である先端部に接続され、前記チェーン部材の進退移動時に前記先端部が進退移動する進退移動方向に移動可能とされた可動体と、
前記チェーン部材の前記先端部が進退移動可能とされる空間領域に前記進退移動方向に沿って延びるように設けられたガイド部と、
前記チェーン部材の前記先端部、又は、当該先端部と前記可動体との間に介在する部材に設けられ、前記チェーン部材の前記先端部が進退移動するときに前記ガイド部に対して摺接する摺接部と、を備えた可動体移動装置。
【0007】
この構成によれば、チェーン部材の進退移動時には、ガイド部に対し、チェーン部材の複数のチェーン要素ではなく、チェーン部材の先端部又はそれよりも進行方向側の位置の何れかに設けられた摺接部が摺接する。そのため、ガイド部に対する摺動抵抗が漸増するようなこともないので、チェーン機構のチェーン部材を大きな駆動力を要せずに進退移動できる。
【0008】
[態様2]
前記チェーン機構は、少なくとも一対の前記チェーン部材を有し、対をなす前記チェーン部材同士が前記進行方向への移動に伴い相互に噛み合うことで前記チェーン部材同士が棒状に一体化した噛合状態部分を形成する一方、前記チェーン部材同士が棒状に一体化した噛合状態から退行方向への移動に伴い噛み外れて分岐する構成である[態様1]に記載の可動体移動装置。
【0009】
この構成によれば、進行方向への移動に伴いチェーン部材同士の噛合による噛合状態部分の長さが次第に長くなる場合でも、その噛合状態部分を構成する複数のチェーン構成要素がガイド部に摺接することはない。すなわち、対をなすチェーン部材が進行方向に移動する際にも、ガイド部に対する摺接部の摺動抵抗が漸増することはない。したがって、対をなすチェーン部材が進行方向への移動時に噛合して噛合状態部分を形成する所謂噛合チェーン態様のチェーン機構においてチェーン部材を大きな駆動力を要せずに進退移動できる。
【0010】
[態様3]
前記チェーン機構の前記チェーン部材は、前記チェーン要素の前記直列方向と交差する方向の一方側には屈曲可能である一方、その逆の他方側には前記チェーン要素が前記直列方向で隣り合う他の前記チェーン要素と棒状をなすように当接することで屈曲不能とされる構成である[態様1]に記載の可動体移動装置。
(【0011】以降は省略されています)

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