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公開番号2024039126
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143439
出願日2022-09-09
発明の名称斃死鶏検出装置およびそれを備える養鶏システム
出願人ヨシダエルシス株式会社
代理人個人,個人
主分類A01K 31/22 20060101AFI20240314BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】養鶏施設で、斃死鶏を正確かつ容易に見付けられるようにする。
【解決手段】ケージ内の斃死鶏43を検出するにあたって、給餌装置に搭載した撮像装置で、給餌の度に同じ場所を撮像する。図3では、6つのフレームF1~F6を得ている。そして、各フレームF1~F6で斃死鶏43の有無を判定し、その判定結果を積算し、閾値と比較する。図3(a)では、フレームF1,F2,F3,F4,F6の5回、斃死鶏43が判定されているので、フレームF5では判定されなかったが、判定し損なった可能性もあるので、閾値の5以上で、斃死鶏43が居ると判定する。一方、図3(b)では、フレームF2,F4の疎らに判定されており、前後のフレームでも判定されなかったので、閾値5未満で、誤判定の可能性もあり、斃死鶏43は居ないと判定する。こうして、比較的速やかに、斃死鶏43を正確に検出することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
鶏を収容したケージ内の斃死鶏を検出する装置において、
前記ケージは、少なくとも横方向に複数並べられており、その横方向に移動しつつ、前記ケージ内部を連続画像で撮像する撮像装置と、
前記撮像装置の撮像画像を解析し、前記斃死鶏であるか否かを仮判定する第1の判定手段と、
予め定める複数回分の前記第1の判定手段の判定結果を、前記撮像装置の移動位置基準を一致させて積算し、予め定める閾値以上で実際の斃死鶏と本判定する第2の判定手段とを含むことを特徴とする斃死鶏検出装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記撮像装置は、給餌装置、またはその給餌装置に追走する台車に設けられることを特徴とする請求項1記載の斃死鶏検出装置。
【請求項3】
前記撮像装置は、相対的に上方に配置される餌受けと、下方に配置される卵受けとの間の隙間から、前記ケージ内部を観察することを特徴とする請求項2記載の斃死鶏検出装置。
【請求項4】
前記撮像装置は前記給餌装置に設けられ、該給餌装置には前記撮像装置による撮像画像を記録する記録装置をさらに備え、該給餌装置への餌の補充基点において、前記記録装置の撮像画像を前記第1の判定手段に転送することを特徴とする請求項2または3記載の斃死鶏検出装置。
【請求項5】
前記第1の判定手段は、前記仮判定を、前記撮像装置の連続画像を解析し、フレーム毎に、前記斃死鶏であるか否かの2値判定で行うとともに、前記移動位置基準を通過中であるか否かの2値判定を行い、
前記第2の判定手段は、前記移動位置基準が一致するように、前記斃死鶏であるか否かの2値判定結果の時間軸をずらして前記予め定める複数回分積算を行うことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の斃死鶏検出装置。
【請求項6】
前記第2の判定手段は、前記斃死鶏であるか否かの2値の判定結果を、予め定めるビット数に整合して前記予め定める複数回分積算を行うことを特徴とする請求項5記載の斃死鶏検出装置。
【請求項7】
前記第2の判定手段は、前記積算の結果を基準データとして、前後に1フレームずつずらしたデータを作成し、それら3つのデータを相互に加算した結果を、前記予め定める閾値と比較することを特徴とする請求項6記載の斃死鶏検出装置。
【請求項8】
前記請求項1~7の何れか1項に記載の斃死鶏検出装置を備えることを特徴とする養鶏システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、養鶏施設において、ケージ内を観察することで、斃死鶏を検出する装置およびそれを備える養鶏システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
卵の生産効率の向上、すなわち生産者の労力軽減や、周辺環境への配慮、さらには鶏の感染症などに対応するために、近年、鶏舎は、大規模化し、給餌などの飼育作業は機械化されてきている。しかしながら、前記感染症などのために外部と隔絶されていても、飼育羽数が多くなると、また鶏の寿命が短いことから、一定割合で斃死鶏は発生する。たとえば、10万羽を飼育する大規模な鶏舎では、1日に20羽死ぬこともあり、特に夏場は高温による熱死も加わり、死鶏が多くなる。
【0003】
この斃死鶏は、それ自体が腐敗してゆくだけでなく、場合によっては、集卵ベルト内やケージの奥で他の鶏が産卵した卵が、床面の傾斜に沿って転がってゆくのを堰き止めてしまい、産卵から実際に採卵される迄に時間が掛ってしまうことがある。また、自動化した集卵ベルトでは、斃死鶏が障害になると集卵できない。そのため、斃死鶏は、出来るだけ速く、取除かれる必要がある。
【0004】
一方、現在の特に大規模な鶏舎では、飼育作業は自動化されていて、給餌、給水、採卵、糞の処理(床の交換)等は、人手を介さずに行う鶏舎(養鶏システム)が実現されている。したがって、昔の農家が飼育していた場合のように、給餌や採卵を行いつつ、鶏の様子を観察するような機会は無くなってきているが、斃死鶏の調査は毎日行う必要がある。しかしながら、前記の大規模化で、1棟の鶏舎には、ケージは、たとえば全長が100m、高さが3m、それが10列、2階建てで設けられており、調査には1.5~2時間を要し、重労働になる。
【0005】
また、ケージの正面には、餌受け(給餌トレイ)や卵受けが、樋のように横(水平)方向に連続して形成されているので、ケージの中を見難いという問題もがある。現在では、或る程度の広さを有するケージに、10羽から数羽程度が一緒に飼育されることが多く、斃死鶏は、床面の傾斜に沿って、他の鶏に押出されて来て発見されるようなこともある。そのため、死んでから発見されるまでに、或る程度の時間を要することも多い。特に、ケージの最上階は目視できないので、飼育員の勘や経験値が必要となり、見落としが多くなる。
【0006】
そこで、そのような不具合を解消するために、特許文献1の死鶏検出システムが提案されている。特許文献1は、移動撮影車で、鶏舎内の同一箇所について可視画像および赤外画像を得て、可視画像データからは所定の登録鶏色(斃死鶏の色)と一致する画素を割出し、赤外画像デーダからは温度が低い画素を割出し、それらが一致する画素付近に同様の画素が存在する場合、すなわち塊が存在する場合に、斃死鶏が存在すると判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6678898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の従来技術では、鶏の色と体温との2つのパラメータで判定するので、1回の撮像画像でも、斃死鶏は比較的正確に検出することができる。しかしながら、死んでから、変色や温度が低下する迄なので、判定にかなりの時間を要するとともに、斃死までは至らずとも、その手前の弱った鶏までは見付ることはできない。弱った鶏は、産卵せず、餌を無駄食いするだけでなく、特に集卵の邪魔になってしまう。
【0009】
また、東西産業貿易株式会社の斃死鶏ナビゲーションシステムでは、早朝にケージ内を撮影し、その撮影画像から、AIで動きの無いのを斃死鶏と判定している。しかしながら、この従来技術でも、1回の撮像画像から判断しているので、たとえば撮影が、産卵している早朝、休んでいる夕方、或いは餌と餌の活動の弱い時になってしまえば、正確な判定が困難である。
【0010】
本発明の目的は、斃死鶏や弱った鶏を正確、かつ速やかに検出することができる斃死鶏検出装置およびそれを備える養鶏システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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