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公開番号2024038882
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143219
出願日2022-09-08
発明の名称山留壁の補強構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E02D 17/04 20060101AFI20240313BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】山留壁を好適に補強できる補強構造等を提供する。
【解決手段】山留壁2の補強構造1は、頭繋ぎ梁11と反力杭12を有する。頭繋ぎ梁11は、山留壁2の平面の一辺の外側に配置され、山留壁2の当該一辺の頂部に連結され、且つ端部が山留壁2の当該一辺の端部から張り出すように設けられる。反力杭12は、頭繋ぎ梁11の端部の掘削範囲30側の地盤3に設けられ、頭繋ぎ梁11の端部に当接する。頭繋ぎ梁11は、現場打ちのコンクリートによって形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
山留壁の平面の一辺の側方に配置された梁材であって、前記山留壁の前記一辺の頂部に連結され、且つ端部が前記山留壁の前記一辺の端部から張り出すように設けられる梁材と、
前記梁材の前記端部の地盤に設けられ、前記山留壁の前記一辺に加わる土圧が前記梁材を介して伝達される杭体と、
を有することを特徴とする山留壁の補強構造。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記梁材がコンクリートによって形成されたことを特徴とする請求項1記載の山留壁の補強構造。
【請求項3】
前記杭体にH形鋼が用いられ、
前記杭体のフランジが前記梁材のコンクリートに当接することを特徴とする請求項2記載の山留壁の補強構造。
【請求項4】
前記梁材に、前記山留壁の前記一辺と直交する辺に沿って延伸する延伸部分が設けられ、
前記延伸部分が、前記山留壁の前記直交する辺の頂部に連結されたことを特徴とする請求項1記載の山留壁の補強構造。
【請求項5】
前記梁材は、矩形状の前記山留壁の短辺に沿って配置され、
前記山留壁の内側の矩形状の掘削範囲において、前記掘削範囲の短辺方向の切梁が設けられ、前記掘削範囲の長辺方向の切梁が省略されたことを特徴とする請求項1記載の山留壁の補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、山留壁の補強構造等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
地盤の掘削工事を行う際に生じる山留壁の変位を抑制するために、山留壁の頂部に頭繋ぎ梁を連結し、プレストレスをかける工法が存在している。
【0003】
例えば特許文献1、2には、山留壁の頂部に頭繋ぎ梁として固定梁や横架材を連結し、これらの頭繋ぎ梁に、梁軸方向のPC鋼材などを用いてプレストレスを導入することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-57750号公報
特開平6-57741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の頭繋ぎ梁による山留壁の補強構造は、矩形状の平面を有する山留壁の4つの辺の全てに頭繋ぎ梁を設け、頭繋ぎ梁全体としてみたときに、各辺の頭繋ぎ梁の反力を打ち消し合うものとして設計されている。そのため、山留壁が平面視で凹凸のある形状となる場合や、矩形状の山留壁の1つまたは2つの辺のみに頭繋ぎ梁を採用する場合への対応が出来なかった。
【0006】
また特許文献2では、山留壁と連結した反力柱を地盤に設けることも記載されているが、図7に示すように、山留壁200と連結した反力柱201が山留壁200の外側近傍に位置していると、掘削に伴い、山留壁200とその外側近傍の土塊(図中aで示す主働崩壊線の上方の土塊)が同時に変位する際に、当該土塊内に位置する反力柱201について地盤反力を見込むことが出来ず、十分な反力伝達効果を得られない恐れがある。なお図中bは、山留壁200について上記の変位を示したものである。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、山留壁を好適に補強できる補強構造等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための本発明は、山留壁の平面の一辺の側方に配置された梁材であって、前記山留壁の前記一辺の頂部に連結され、且つ端部が前記山留壁の前記一辺の端部から張り出すように設けられる梁材と、前記梁材の前記端部の地盤に設けられ、前記山留壁の前記一辺に加わる土圧が前記梁材を介して伝達される杭体と、を有することを特徴とする山留壁の補強構造である。
【0009】
本発明では、山留壁の一辺に設けた頭繋ぎ梁とその端部の反力杭により、山留壁の個々の辺に加わる土圧を独立して(他の辺とは関係無く)支持できるので、頭繋ぎ梁を矩形状に設ける必要が無く、より自由度の高い山留壁と頭繋ぎ梁の設計が可能となる。例えば、本発明の補強構造では、矩形状の山留壁の1つもしくは2つの辺のみに頭繋ぎ梁を設けることも可能であり、また山留壁が平面視で凹凸のある形状でも適用できる。さらに本発明では、山留壁に加わる土圧を、頭繋ぎ梁を介して反力杭に流し、山留壁に作用する力を効率的に地盤に伝えることが出来る。反力杭は山留壁の一辺の外側近傍ではなく、当該一辺の端部の隣に位置する地盤に設けられるので、地盤内の反力杭について、十分な地盤反力を見込むことができる。
【0010】
前記梁材がコンクリートによって形成されることが望ましい。
これにより、十分な耐力を有する梁材を容易に施工できる。
(【0011】以降は省略されています)

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