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公開番号2024037500
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142402
出願日2022-09-07
発明の名称薬液注入方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E02D 3/12 20060101AFI20240312BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】地盤に薬液を多く注入させる方向を設定する。
【解決手段】薬液の注入方法は、地盤Gを削孔してケーシングパイプ50を建て込むケーシングパイプ工程と、ケーシングパイプ50内にグラウト材54を充填する充填工程と、ケーシングパイプ50に注入管100を建て込む注入管工程と、グラウト材54を充填後ケーシングパイプ50を引き抜く引抜工程と、注入管100に注入パッカー150を挿入し注入管100における注入パッカー150の上下のパッカー材152の間の噴出孔112から薬液を噴出しグラウト材54が硬化して形成されたグラウト部180の一方側を破砕して薬液90を地盤Gに注入する注入工程と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地盤を削孔してケーシングパイプを建て込むケーシングパイプ工程と、
前記ケーシングパイプ内にグラウト材を充填する充填工程と、
前記ケーシングパイプに注入管を建て込む注入管工程と、
前記グラウト材を充填後、前記ケーシングパイプを引き抜く引抜工程と、
前記注入管に注入パッカーを挿入し、前記注入管における前記注入パッカーを構成する上下のパッカー材の間の噴出孔から薬液を噴出し、前記グラウト材が硬化して形成されたグラウト部の一方側を破砕して前記薬液を前記地盤に注入する注入工程と、
を備える薬液注入方法。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記注入工程では、前記注入管における上下の前記パッカー材の間の一方側にのみ設けられた前記噴出孔から前記薬液を噴出する、
請求項1に記載の薬液注入方法。
【請求項3】
地下外壁の壁面と平行に前記注入管を直列に建て込むと共に前記グラウト部の一方側を前記壁面側にして遮水壁を構築する、
請求項1又は請求項2に記載の薬液注入方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薬液注入方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
引用文献1には、敷設された軌道の下方に構造物を構築する際に、軌道の変状を防止するための地盤改良工法や、地盤改良工法を実施してから地下構造物を構築するアンダーパス工法に関する技術が開示されている。この先行技術では、上部に軌道が構築されている地盤を改良する。改良対象地盤が粘性土の場合、粘性土用鋼管を、改良対象地盤に所定間隔を隔てて略水平方向に挿入して地盤改良し、改良対象地盤が砂質土の場合、周方向における所定範囲に対して改良用薬液を注入可能な注入孔を備えた指向性注入用鋼管を、改良対象地盤に所定間隔を隔てて略水平方向に挿入し、注入孔が、所望の注入方向となるように指向性注入用鋼管の向きを調整し、指向性注入用鋼管内部から改良対象地盤に改良用薬液を注入する。
【0003】
引用文献2には、改良するべき地盤に地盤注入材料(注入薬液、セメントミルク等)を注入して地盤改良を行う技術が開示されている。この先行技術では、地盤注入装置は、注入管と、その外周部を被覆する弾性型材と、弾性型材の外周部に被覆された熱収縮性部材を備えている。注入管には貫通孔が設けられており、弾性型材は注入管の両端の各々から被せられており且つ貫通孔を被覆しており、弾性型材の外周部には長手方向に延在する溝が形成されており、熱収縮性部材にはスリットが形成されている。
【0004】
引用文献3には、薬液注入装置およびそれを用いた地盤強化方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、薬液注入装置は、軸方向に間隔をおいて削孔径よりも大きく膨出する複数の透水性の袋体を備えた注入外管と、この注入外管に挿入可能な注入内管とで構成され、この注入内管から固化材を袋体内に充填して袋体を膨張させ周辺地盤を圧密するとともにパッカーを形成し、このパッカー間に固化材を注入して所定領域を注入固化する。また、隣接袋体間で注入外管に形成した注入口を、縦状のスリットを設けた可撓性スリーブで被覆している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-256611号公報
特開2014-234671号公報
特開2005-314938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
薬液の地盤への注入は、地盤の不均質性等に左右され、均一に広がるとは限らない。よって、例えば、地盤改良したい所望の一方側とは反対の他方側の地盤に多く薬液が浸透した場合、一方側の薬液の注入量が少なくなり、同方向側の地盤が十分に地盤改良されない虞がある。したがって、例えば、一方向側への薬液の注入量を確実に確保するためには、薬液の注入量を必要以上に多くする等して対応する必要がある。
【0007】
本発明は、上記事実を鑑み、地盤に薬液を多く注入させる方向を設定することができる薬液注入方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第一態様は、地盤を削孔してケーシングパイプを建て込むケーシングパイプ工程と、前記ケーシングパイプ内にグラウト材を充填する充填工程と、前記ケーシングパイプに注入管を建て込む注入管工程と、前記グラウト材を充填後、前記ケーシングパイプを引き抜く引抜工程と、前記注入管に注入パッカーを挿入し、前記注入管における前記注入パッカーを構成する上下のパッカー材の間の噴出孔から薬液を噴出し、前記グラウト材が硬化して形成されたグラウト部の一方側を破砕して前記薬液を前記地盤に注入する注入工程と、を備える薬液注入方法である。
【0009】
第一態様の薬液注入方法では、グラウト材が硬化して形成されたグラウト部の一方側を破砕して薬液を地盤に注入するので、一方側に薬液が多く注入される。
【0010】
第二態様は、前記注入工程では、前記注入管における上下の前記パッカー材の間の一方側にのみ設けられた前記噴出孔から前記薬液を噴出する、第一態様に記載の地盤改良方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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