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公開番号2024035594
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022140162
出願日2022-09-02
発明の名称微細化改質セルロース繊維の製造方法
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C08B 15/02 20060101AFI20240307BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】有機溶媒の使用量を低減でき、かつ従来法に比べて微細化改質セルロース繊維の分散性に優れる新規の微細化改質セルロース繊維の製造方法を提供すること。
【解決手段】(a)改質セルロース繊維、水及び有機溶媒を含有する混合物から水を留去する工程、並びに(b)水が留去された前記混合物における前記改質セルロース繊維を微細化する工程、を含む、微細化改質セルロース繊維の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
改質セルロース繊維、水及び有機溶媒を含有する混合物から水を留去する工程、並びに
水が留去された前記混合物における前記改質セルロース繊維を微細化する工程、
を含む、微細化改質セルロース繊維の製造方法。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記有機溶媒の融点が0℃未満である、請求項1に記載の微細化改質セルロース繊維の製造方法。
【請求項3】
前記有機溶媒の沸点が150℃以下である、請求項1又は2に記載の微細化改質セルロース繊維の製造方法。
【請求項4】
改質セルロース繊維が、水及び有機溶媒の存在下でアニオン変性セルロース繊維のアニオン性基に修飾基を結合させて得られたものである、請求項1~3のいずれか1項に記載の微細化改質セルロース繊維の製造方法。
【請求項5】
改質セルロース繊維、水及び有機溶媒を含有する混合物から水を留去する工程、並びに
水が留去された前記混合物における前記改質セルロース繊維を微細化する工程、
を含む、微細化改質セルロース繊維及び有機溶媒を含有する組成物の製造方法。
【請求項6】
改質セルロース繊維が、水及び有機溶媒の存在下でアニオン変性セルロース繊維のアニオン性基に修飾基を結合させて得られたものである、請求項5に記載の組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は微細化改質セルロース繊維の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、樹脂等の材料に微細セルロース繊維を添加することにより、材料の種々の機械的特性が著しく向上することが注目されている。
通常、微細セルロース繊維表面は親水的であるために、有機溶媒等の非水系溶剤や疎水的な樹脂中では凝集してしまう。そのためにかかる疎水的な系で微細セルロース繊維を用いる際は、微細セルロース繊維を疎水的に改質してから対象の媒体に分散させる必要がある。
【0003】
一方、微細セルロース繊維の原料である天然のセルロース繊維には、通常、多くの水が付随する。そのため、微細セルロース繊維を種々の媒体に分散させる際に、この水をいかに除去するかが重要である。既存技術では、分散させる前にセルロース繊維を固液分離し、有機溶媒に置換することによって、セルロース繊維に付随する水を除去している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-188673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セルロース繊維を固液分離し、そして有機溶媒で置換するという処理は、複数回の操作を繰り返すという手間が生じ、有機溶媒の使用量も相応に多いものであった。
【0006】
本発明は、微細化改質セルロース繊維の製造方法、並びに該微細化改質セルロース繊維及び有機溶媒を含有する組成物の製造方法に関し、有機溶媒の使用量を低減でき、かつ従来法に比べて微細化改質セルロース繊維の分散性に優れる新規の方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明は、下記の〔1〕~〔4〕に関するものである。
〔1〕 改質セルロース繊維、水及び有機溶媒を含有する混合物から水を留去する工程、並びに
水が留去された前記混合物における前記改質セルロース繊維を微細化する工程、
を含む、微細化改質セルロース繊維の製造方法。
〔2〕 改質セルロース繊維が、水及び有機溶媒の存在下でアニオン変性セルロース繊維のアニオン性基に修飾基を結合させて得られたものである、前記〔1〕に記載の微細化改質セルロース繊維の製造方法。
〔3〕 改質セルロース繊維、水及び有機溶媒を含有する混合物から水を留去する工程、並びに
水が留去された前記混合物における前記改質セルロース繊維を微細化する工程、
を含む、微細化改質セルロース繊維及び有機溶媒を含有する組成物の製造方法。
〔4〕 改質セルロース繊維が、水及び有機溶媒の存在下でアニオン変性セルロース繊維のアニオン性基に修飾基を結合させて得られたものである、前記〔3〕に記載の組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、有機溶媒の使用量を低減でき、かつ従来法に比べて微細化改質セルロース繊維の分散性に優れる新規の方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の微細化改質セルロース繊維の製造方法は、
改質セルロース繊維、水及び有機溶媒を含有する混合物から水を留去する工程、並びに
水が留去された前記混合物における改質セルロース繊維を微細化する工程、
を含む。
更に、本発明の微細化改質セルロース繊維及び有機溶媒を含有する組成物の製造方法は、
改質セルロース繊維、水及び有機溶媒を含有する混合物から水を留去する工程、並びに
水が留去された前記混合物における改質セルロース繊維を微細化する工程、
を含む。
【0010】
本発明の方法によれば、改質セルロース繊維、水及び有機溶媒を含有する混合物から水を留去するという簡潔な処理により、有機溶媒の使用量を低減することができる。
加えて、本発明者らは、意外にも、本発明の方法によって製造された微細化改質セルロース繊維の分散性が、従来の固液分離及び溶媒置換を経て得られる微細化改質セルロース繊維の分散性よりも高いことを見出した。かかる効果が発揮されるメカニズムは定かではないが、従来の固液分離及び溶媒置換では親水的なセルロース繊維が有機溶媒中で水素結合を形成して凝集する一方で、本発明の方法では、疎水化等の改質や有機溶媒との混合を水存在下で行った後で水を留去することで、改質セルロース繊維の凝集が生じにくいためだと推定される。
(【0011】以降は省略されています)

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