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公開番号2024034807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139302
出願日2022-09-01
発明の名称コネクタ
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人個人
主分類H01R 12/61 20110101AFI20240306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】フレキシブル導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物のフレキシブル導体に電気的に接続することができるコネクタを提供する。
【解決手段】導電層により覆われた外周面を有する突起からなるインナーコンタクト18は、プラグコンタクトに接触する接点部P1と、接点部P1とは嵌合軸Cの回りの異なる回転位置に位置する押し付け部P2を有し、シート状導電部材の一部が、嵌合軸Cに直交する方向において押し付け部P2とプラグコンタクトの凹部の内面との間に挟まれ、凹部の内面がシート状導電部材の表面に接触し、押し付け部P2がシート状導電部材の裏面に接触する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
嵌合軸に沿って延びる凹部を有する筒状の導電性のプラグコンタクトと、
前記凹部内に挿入され且つ導電層により覆われた外周面を有する突起からなるインナーコンタクトと
を備え、
前記インナーコンタクトは、前記凹部内で前記プラグコンタクトに接触する接点部と、前記接点部とは前記嵌合軸回りの異なる回転位置に位置する押し付け部とを有し、
少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物の一部が、前記嵌合軸に直交する方向において前記押し付け部と前記凹部の内面との間に挟まれ、前記凹部の内面が前記接続対象物の表面に接触し、前記押し付け部が前記接続対象物の裏面に接触することにより、前記フレキシブル導体が前記接続対象物の表面に露出する場合は、前記プラグコンタクトが直接前記フレキシブル導体に電気的に接続され、前記フレキシブル導体が前記接続対象物の裏面に露出する場合は、前記プラグコンタクトが前記インナーコンタクトを介して前記フレキシブル導体に電気的に接続されるコネクタ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記突起は、
前記嵌合軸に直交する方向に突出する少なくとも1つの第1の凸部と、
前記第1の凸部とは前記嵌合軸回りの異なる回転位置において前記嵌合軸に直交する方向に突出する少なくとも1つの第2の凸部を
有し、
前記第1の凸部の先端を覆う前記導電層により前記接点部が形成され、
前記第2の凸部の先端を覆う前記導電層により前記押し付け部が形成されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記嵌合軸に直交する方向において、前記嵌合軸から前記接点部までの第1の距離は、前記嵌合軸から前記押し付け部までの第2の距離よりも長い請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1の距離は、前記凹部の半径よりわずかに長く、
前記第2の距離は、前記凹部の半径から前記接続対象物の厚さを減じた値よりもわずかに長い請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記突起は、複数の前記第1の凸部と、複数の前記第2の凸部を有する請求項2~4のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記突起は、
互いに前記嵌合軸を挟んだ反対側に配置される2つの前記第1の凸部と、
互いに前記嵌合軸回りに90度の間隔で配置され且つ隣接する前記第1の凸部に対して前記嵌合軸回りに45度の間隔を隔てる4つの前記第2の凸部を
有する請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記突起は、
互いに前記嵌合軸回りに90度の間隔で配置される4つの前記第1の凸部と、
互いに前記嵌合軸回りに90度の間隔で配置され且つ隣接する前記第1の凸部に対して前記嵌合軸回りに45度の間隔を隔てる4つの前記第2の凸部を
有する請求項5に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記突起は、
互いに前記嵌合軸回りに120度の間隔で配置される3つの前記第1の凸部と、
互いに前記嵌合軸回りに120度の間隔で配置され且つ隣接する前記第1の凸部に対して前記嵌合軸回りに60度の間隔を隔てる3つの前記第2の凸部を
有する請求項5に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記プラグコンタクトは、筒状部と、前記筒状部の一端に形成されたフランジとを有し、
前記凹部は、前記筒状部の内部からなる請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記接続対象物と前記プラグコンタクトを保持するための絶縁性のハウジングを備え、
前記ハウジングは、
前記プラグコンタクトの前記筒状部が貫通し且つ前記フランジよりも小さいコンタクト用貫通孔が形成されたトップインシュレータと、
前記インナーコンタクトが形成されたボトムインシュレータと
を有し、
前記コンタクト用貫通孔に前記プラグコンタクトの前記筒状部を貫通させると共に前記接続対象物と前記フランジを前記トップインシュレータと前記ボトムインシュレータとの間に挟むように前記トップインシュレータが前記ボトムインシュレータに固定される請求項9に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、コネクタに係り、特に、少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物に接続されるコネクタに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、着用するだけで心拍数、体温等のユーザの生体情報を取得することができる、いわゆるスマート衣料が注目を浴びている。このスマート衣料は、計測箇所に配置された電極を備え、電極に計測機器としてのウエアラブルデバイスを電気的に接続することで、生体情報をウエアラブルデバイスに伝送することが可能となる。
電極とウエアラブルデバイスとの接続は、例えば、電極から引き出されたフレキシブル導体に接続されるコネクタを用いることにより行うことができる。
【0003】
この種のコネクタとして、例えば、特許文献1に、図21に示されるようなコネクタが開示されている。コネクタは、フレキシブル基板1を間に挟んでフレキシブル基板1の両側に配置されたハウジング2およびベース部材3を有し、コンタクト4の筒状部4Aがハウジング2のコンタクト用貫通孔2Aに通され、コンタクト4のフランジ4Bがハウジング2とフレキシブル基板1の表面に露出するフレキシブル導体1Aとの間に挟まれる。
【0004】
この状態で、ベース部材3をハウジング2に向けて押し込むことで、図22に示されるように、ベース部材3の突起3Aが、フレキシブル基板1を間に挟んでコンタクト4の突起収容部4Cに挿入され、突起収容部4Cの内面がフレキシブル導体1Aに所定の接触力で接触し、これによりコンタクト4がフレキシブル導体1Aに電気的に接続される。
また、図21に示されるように、ベース部材3に突出形成されたハウジング固定用ポスト3Bをハウジング2のポスト収容部2Bに圧入することで、ハウジング2とベース部材3が、互いに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-129244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたコネクタにウエアラブルデバイスを嵌合することにより、フレキシブル導体からなる電極にウエアラブルデバイスを接続することができる。
しかしながら、フレキシブル導体1Aがフレキシブル基板1の裏面上に露出している場合には、特許文献1のコネクタでは、フレキシブル導体1Aをコンタクト4に電気的に接続することができないという問題がある。
【0007】
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、フレキシブル導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物のフレキシブル導体に電気的に接続することができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るコネクタは、
嵌合軸に沿って延びる凹部を有する筒状の導電性のプラグコンタクトと、
凹部内に挿入され且つ導電層により覆われた外周面を有する突起からなるインナーコンタクトと
を備え、
インナーコンタクトは、凹部内でプラグコンタクトに接触する接点部と、接点部とは嵌合軸回りの異なる回転位置に位置する押し付け部とを有し、
少なくとも一方の面にフレキシブル導体が露出しているシート状の接続対象物の一部が、嵌合軸に直交する方向において押し付け部と凹部の内面との間に挟まれ、凹部の内面が接続対象物の表面に接触し、押し付け部が接続対象物の裏面に接触することにより、フレキシブル導体が接続対象物の表面に露出する場合は、プラグコンタクトが直接フレキシブル導体に電気的に接続され、フレキシブル導体が接続対象物の裏面に露出する場合は、プラグコンタクトがインナーコンタクトを介してフレキシブル導体に電気的に接続されるものである。
【0009】
突起は、
嵌合軸に直交する方向に突出する少なくとも1つの第1の凸部と、
第1の凸部とは嵌合軸回りの異なる回転位置において嵌合軸に直交する方向に突出する少なくとも1つの第2の凸部を
有し、
第1の凸部の先端を覆う導電層により接点部が形成され、
第2の凸部の先端を覆う導電層により押し付け部が形成されていることが好ましい。
【0010】
嵌合軸に直交する方向において、嵌合軸から接点部までの第1の距離は、嵌合軸から押し付け部までの第2の距離よりも長いことが好ましい。
第1の距離は、凹部の半径よりわずかに長く、第2の距離は、凹部の半径から接続対象物の厚さを減じた値よりもわずかに長いことが好ましい。
また、突起は、複数の第1の凸部と、複数の第2の凸部を有することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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