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公開番号2024033335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022136859
出願日2022-08-30
発明の名称除草剤
出願人アース製薬株式会社
代理人個人,個人
主分類A01N 37/02 20060101AFI20240306BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】天然由来成分を有効成分として、根から植物を枯死させることが出来て、短期間で除草効果が得られる除草剤を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)または下記一般式(2)で表される脂肪酸エステルから選択される1種以上を、有効成分として含有する除草剤。
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(式中、R1は炭素数1~20の炭化水素基を示し、R2は炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024033335000013.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">21</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">160</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式中、R3は炭素数1~18の2価の炭化水素基を示し、R2は各々独立して炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)または下記一般式(2)で表される脂肪酸エステルから選択される1種以上を、有効成分として含有する除草剤。
JPEG
2024033335000010.jpg
20
160
(式中、R

は炭素数1~20の炭化水素基を示し、R

は炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。)
JPEG
2024033335000011.jpg
21
160
(式中、R

は炭素数1~18の2価の炭化水素基を示し、R

は各々独立して炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。)
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記一般式(1)または前記一般式(2)で表される脂肪酸エステルから選択される1種以上を、固体担体に担持させた請求項1に記載の除草剤。
【請求項3】
請求項1または2に記載の除草剤を、土壌表面若しくは土壌中に施用することを特徴とする、根から植物を枯死させる方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天然成分である特定の化学構造を有する脂肪酸のエステル化合物を有効成分とする除草剤及び、この除草剤を土壌表面若しくは土壌中に施用する、根から植物を枯死させる方法に関する。
続きを表示(約 4,800 文字)【背景技術】
【0002】
雑草は、その生育を制御しないと繁茂し美観を損ねるばかりでなく、土壌中の養分を吸収してしまい、雑草以外の植物(例えば、農作物や園芸植物等)が生育障害や品質低下を引き起こし大きな損害を与える。また、雑草の繁茂は、農業害虫や不快害虫等の住処を提供することになり、生活環境が悪化するなどの悪影響が懸念される。これら雑草を制御する方法として、様々な除草剤が使用されてきた。グリホサート等のアミノ酸系やベンタゾン等のスルホニルウレア系に代表される、化学合成系除草成分を含有する製剤が汎用されているが、使用者の安全志向の向上により、天然成分由来の除草剤のニーズが高まってきている。天然成分由来の除草剤として、d-リモネン(特許文献1)、酢酸(特許文献2)などが利用されている。しかし、これら天然成分由来の除草活性成分は、散布した植物の接触部位にのみ枯死反応を起こすものが多く、付着が不十分な部位から再生を生じやすく、根部まで枯死させることが難しいという問題がある。また、除草効果を高めるために有効成分量を高くすると、特有の臭いや皮膚刺激といった問題が発生するものもある。
このような状況から、雑草に対して優れた除草効果を有する、天然成分由来の薬剤の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2008-531718号公報
特開平05-051302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、天然成分である特定の化学構造を有する脂肪酸のエステル化合物を有効成分として、根から植物を枯死させることが出来て、短期間で除草効果が得られる除草剤を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、天然成分である特定の化学構造を有する脂肪酸のエステル化合物が、根から植物を枯死させる効果を発揮し、短期間で優れた除草効果が得られることを新たに見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0006】
本発明は、具体的には次の事項を要旨とする。
1.下記一般式(1)または下記一般式(2)で表される脂肪酸エステルから選択される1種以上を、有効成分として含有する除草剤。
JPEG
2024033335000001.jpg
20
160
(式中、R

は炭素数1~20の炭化水素基を示し、R

は炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。)
JPEG
2024033335000002.jpg
21
160
(式中、R

は炭素数1~18の2価の炭化水素基を示し、R

は各々独立して炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。)
2.前記一般式(1)または前記一般式(2)で表される脂肪酸エステルから選択される1種以上を、固体担体に担持させた1.に記載の除草剤。
3.1.または2.に記載の除草剤を、土壌表面若しくは土壌中に施用することを特徴とする、根から植物を枯死させる方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の除草剤は、根から植物を枯死させる効果と即効的な除草効果、これら2つの優れた効果を発揮するものである。
本発明の除草剤は、有効成分を固体担体に担持させて固形製剤とすることにより、植物の根に本発明の有効成分を直接作用させることができ、より簡便に優れた除草効果を得ることができる。
また、本発明の除草剤は、除草を目的とする植物の根元周りの土壌表面や土壌中に施用することにより、ピンポイントな除草効果を得ることが出来、周囲の育成植物に対する薬害の心配がないという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例の「除草効果確認試験5」における、3つの試験区画の試験検体処理前、処理2週間後、処理3カ月後のそれぞれを示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
<一般式(1)で表される脂肪酸エステル>
本発明の除草剤の有効成分の1つは、下記一般式(1)で表される脂肪酸エステルから選択される1種以上である。
JPEG
2024033335000003.jpg
20
160
(式中、R

は炭素数1~20の炭化水素基を示し、R

は炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。)
一般式(1)におけるR

は、炭素数1~20の炭化水素基を示す。この炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基の鎖式炭化水素基と、シクロアルキル基の脂環式炭化水素基を含み、鎖式炭化水素基と脂環式炭化水素基は、芳香族炭化水素基も含む炭化水素基からなる置換基を有していても良い。置換基を有する場合も、R

の合計の炭素数は1~20の範囲である。鎖式炭化水素基の置換基としてはアルキル基が好ましく、脂環式炭化水素基の置換基としてはシクロアルキル基が好ましい。
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基が挙げられる。
アルケニル基としては、例えば、ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-メチル-1-プロペニル基、1-メチル-2-プロペニル基、1,2-ジメチル-1-プロペニル基、1-エチル-2-プロペニル基、3-ブテニル基、4-ペンテニル基、5-ヘキセニル基、6-ヘプテニル基、7-オクテニル基、8-ノネニル基、9-デセニル基等が挙げられる。
アルキニル基としては、例えばエチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-メチル-2-プロピニル基、1,1-ジメチル-2-プロピニル基、1-エチル-2-プロピニル基、2-ブチニル基、4-ペンチニル基、5-ヘキシニル基、6-ヘプチニル基、7-オクチニル基、8-ノニニル基、9-デシニル基等が挙げられる。
シクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロへプチル基等が挙げられる。
一般式(1)におけるR

としては、炭素数1~10のアルキル基、炭素数2~10のアルケニル基、炭素数3~8のシクロアルキル基、炭素数3~6のシクロアルキル基が結合した炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルキル基により置換されていても良いフェニル基が結合した炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルキル基が結合した炭素数3~6のシクロアルキル基が好ましく、炭素数1~7のアルキル基、炭素数2~7のアルケニル基、炭素数5、6のシクロアルキル基、炭素数5、6のシクロアルキル基が結合した炭素数1~4のアルキル基、フェニル基が結合した炭素数1~4のアルキル基、炭素数1~4のアルキル基が結合した炭素数5、6のシクロアルキル基がより好ましい。
一般式(1)におけるR

は、炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。中でも、アリル基、プロパルギル基が好ましく、アリル基がより好ましい。
一般式(1)で表される脂肪酸エステルとしては、例えば、酢酸アリル、ヘキサン酸アリル、ヘプタン酸アリル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、ノナン酸アリル、フェニル酢酸アリルが好適な化合物として挙げられる。
【0010】
本発明の除草剤の有効成分の1つは、下記一般式(2)で表される脂肪酸エステルから選択される1種以上である。
JPEG
2024033335000004.jpg
21
160
(式中、R

は炭素数1~18の2価の炭化水素基を示し、R

は各々独立して炭素数3の不飽和の炭化水素基を示す。)
一般式(2)におけるR

は、炭素数1~18の2価の炭化水素基を示す。この炭化水素基は、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基の鎖式炭化水素基、シクロアルキレン基の脂環式炭化水素基及び芳香族炭化水素基を含み、2価の鎖式炭化水素基と脂環式炭化水素基は、芳香族炭化水素基も含む炭化水素基からなる置換基を有していても良い。置換基を有する場合も、R

の合計の炭素数は1~18の範囲である。2価の鎖式炭化水素基の置換基としてはシクロアルキル基が好ましく、2価の脂環式炭化水素基の置換基としてはアルキル基が好ましい。
アルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、1-メチルエチレン基、n-ブチレン基、1,2-ジメチルエチレン基、1,1-ジメチルエチレン基、2,2-ジメチルエチレン基、n-ペンチレン基、n-へキシレン基、n-ヘプタレン基、n-オクチレン基、2-エチル-n-へキシレン基等が挙げられる。
アルケニレン基としては、例えば、エテニレン基、プロペニレン基、ブテニレン基、ペンテニレン基、へキセニレン基、ヘプテニレン基、オクテニレン基、ノネニレン基、デセニレン基等が挙げられる。
アルキニレン基としては、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、へキシニレン基、ヘプチニレン基、オクチニレン基、ノニニレン基、デシニレン基等が挙げられる。
シクロアルキレン基としては、例えば、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロへプチレン基等が挙げられる。
芳香族基としては、例えば、フェニレン基等が挙げられる。
一般式(2)におけるR

としては、炭素数1~10のアルキレン基、炭素数2~10のアルケニレン基、炭素数3~6のシクロアルキレン基、炭素数3~6シクロアルキル基が置換した炭素数1~4のアルキレン基、炭素数1~4アルキル基が置換した炭素数3~6のシクロアルキレン基、フェニレン基が好ましく、炭素数1~8のアルキレン基、炭素数2~8のアルケニレン基、炭素数5、6のシクロアルキレン基、炭素数5、6のシクロアルキル基が置換した炭素数2~4のアルキレン基、炭素数1~4アルキル基が置換した炭素数5、6のシクロアルキレン基、フェニレン基がより好ましい。
一般式(2)におけるR

の定義及び好適な範囲は、一般式(1)におけるR

と同じである。
一般式(2)で表される脂肪酸エステルとしては、例えば、マレイン酸ジアリル、アジピン酸ジアリル、フタル酸ジアリルが好適な化合物として挙げられる。
本発明の除草剤の有効成分としては、一般式(1)、(2)で表される脂肪酸エステルを単独で含有しても良いし、1種以上を併用して含有しても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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