TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024033028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2021055856
出願日2021-03-29
発明の名称フィルタ用基材
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B01D 39/16 20060101AFI20240306BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【解決手段】多孔質膜を熱融着により貼り合わせてフィルタ用濾材として使用するためのフィルタ用基材において、フィルタ用基材が、主体繊維として延伸ポリエステル繊維を含有し、バインダー繊維として、鞘部が結晶性の共重合ポリエステルである芯鞘型ポリエステル繊維を含有し、鞘部が結晶性の共重合ポリエステルである芯鞘型ポリエステル繊維の配合率が、フィルタ用基材に含まれる全繊維に対して5質量%以上であることを特徴とするフィルタ用基材。
【効果】本発明によれば、耐薬品性に優れ、強アルカリなどの過酷な条件下で使用した際も劣化し難いフィルタ用基材を得られる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
多孔質膜を熱融着により貼り合わせてフィルタ用濾材として使用するためのフィルタ用基材において、フィルタ用基材が、主体繊維として延伸ポリエステル繊維を含有し、バインダー繊維として、鞘部が結晶性の共重合ポリエステルである芯鞘型ポリエステル繊維を含有し、鞘部が結晶性の共重合ポリエステルである芯鞘型ポリエステル繊維の配合率が、フィルタ用基材に含まれる全繊維に対して5質量%以上であることを特徴とするフィルタ用基材。
続きを表示(約 56 文字)【請求項2】
多孔質膜の素材が、ポリテトラフルオロエチレンである請求項1記載のフィルタ用基材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタ用基材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、エアフィルタ用濾材、液体フィルタ用濾材として、多孔質膜が使用されている。多孔質膜の素材としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE);ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;等が挙げられる。特に、これらの多孔質膜は高い捕集効率と低い圧力損失を達成できるため、高い捕集効率が求められるクリーンルーム用フィルタやサイクロン式掃除機用フィルタ等において、エアフィルタ用濾材として使用されている。また、高い耐薬品性を備えていることから、水酸化ナトリウム等の強アルカリなどの過酷な条件下で清浄作業が行われることがある浄水処理用フィルタ、産業廃水、工業用水等の濾過用フィルタにおいて、液体フィルタ用濾材としても広く使用されている。しかしながら、非特許文献1にあるように、多孔質膜は機械的強度が低く、寸法安定性にも問題があることから、多孔質膜単体で使用することが難しい。そのため、フィルタ用基材と多孔質膜とを複合化したフィルタ用濾材が必要とされている。しなやかさや気孔率の観点から、フィルタ用基材として不織布が使用されることが多い。以下、「フィルタ用基材」を「基材」と略記する場合があり、「フィルタ用濾材」を「濾材」と略記する場合がある。
【0003】
PTFEは高い耐薬品性を備えているものの、フィルタ用基材も高い耐薬品性を備えていなければ、過酷な条件下で液体フィルタとして使用することは難しい場合がある。例えば強アルカリによる清浄作業が行われた際に、フィルタ用基材が収縮・劣化した場合、再びフィルタとして使用した際に、基材の破損や液体の流出などが発生し、液体用フィルタとして使用することが難しい場合がある。
【0004】
多孔質膜と複合化させるための基材としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂またはポリエステル系樹脂からなり、目付量が40g/m

~120g/m

、厚みが0.3mm~0.9mm、破裂強さが199kPa~600kPa、突刺強さが8N~24N、気孔率が65%~90%である不織布が開示されている(特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1で開示されている濾過膜エレメントでは、PTFE多孔質膜の高い耐薬品性を利用した用途は提案されているものの、PTFE多孔質膜を積層させる不織布の耐薬品性は考慮されておらず、濾過膜エレメントとして使用後の清浄作業の際に不織布が劣化して破損・収縮するなどの問題が発生する懸念があった。
【0005】
特許文献2では、基材として、ポリエステル/ポリエチレンの芯鞘複合繊維からなるスパンボンド不織布が開示されている(特許文献2参照)。しかしながら、特許文献2の濾材はエアフィルタ用に使用されることのみを想定されており、液体用フィルタとして使用されることは想定していないことから、液体中で過酷な条件下で使用した際に、不織布が劣化するなどの問題が発生する懸念があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-240047号公報
特開平10-211409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、耐薬品性に優れ、強アルカリなどの過酷な条件下で使用した際も劣化し難いフィルタ用基材を得ることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、この課題を解決するため研究を行い、以下の発明を見出した。
【0009】
<1>多孔質膜を熱融着により貼り合わせてフィルタ用濾材として使用するためのフィルタ用基材において、フィルタ用基材が、主体繊維として延伸ポリエステル繊維を含有し、バインダー繊維として、鞘部が結晶性の共重合ポリエステルである芯鞘型ポリエステル繊維を含有し、鞘部が結晶性の共重合ポリエステルである芯鞘型ポリエステル繊維の配合率が、フィルタ用基材に含まれる全繊維に対して5質量%以上であることを特徴とするフィルタ用基材。
<2>多孔質膜の素材が、ポリテトラフルオロエチレンである上記<1>記載のフィルタ用基材。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、耐薬品性に優れ、強アルカリなどの過酷な条件下で使用した際も劣化し難いフィルタ用基材を得られる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三菱製紙株式会社
直接感熱記録材料
14日前
三菱製紙株式会社
感光性樹脂組成物
1か月前
日星電気株式会社
中空糸膜
19日前
東レ株式会社
分離膜エレメント
20日前
東レ株式会社
分離膜エレメント
19日前
株式会社石垣
ろ過装置及びろ過処理方法
24日前
株式会社パイオラックス
流体フィルタ
6日前
東京応化工業株式会社
多孔質膜
11日前
新東工業株式会社
集塵機
18日前
株式会社大真空
二酸化炭素捕集モジュール
24日前
東レ株式会社
多孔質中空糸膜およびその製造方法
20日前
榎本ビーエー株式会社
切粉濾過装置
4日前
ジャステック株式会社
固液分離装置
11日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
11日前
新東工業株式会社
混練機
6日前
日立造船株式会社
排ガス処理装置
4日前
東ソー株式会社
ゼオライト成形体、およびその製造方法
5日前
旭化成株式会社
中空糸膜モジュール
21日前
個人
微細気泡発生装置
5日前
株式会社日立製作所
光触媒分解装置
18日前
株式会社トクヤマ
セメントクリンカ製造設備
13日前
東芝ライテック株式会社
紫外線照射装置
19日前
株式会社テイエルブイ
円筒フィルターを有する気液分離装置
26日前
株式会社ナベル
液体分配具又は液体分配具組立セット
11日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素除去装置
19日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
19日前
株式会社荏原製作所
排ガス処理装置
13日前
コスモ石油株式会社
蒸留方法
18日前
ダイキン工業株式会社
流体搬送装置
18日前
株式会社長寿乃里
ナノバブル水供給システム及び搬送容器
5日前
横河電機株式会社
フロー合成装置
6日前
アンデックス株式会社
換気装置
4日前
日立造船株式会社
生成装置及び生成方法
11日前
株式会社ナベル
フィルタケース又はフィルタケース組立セット
11日前
出光興産株式会社
二酸化炭素利用システム
20日前
イー・ディー・エル株式会社
有機物処理装置及び有機物処理方法
11日前
続きを見る