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公開番号2024027642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130596
出願日2022-08-18
発明の名称細胞培養装置及び細胞培養方法
出願人キヤノンメディカルシステムズ株式会社,キヤノン株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C12M 3/00 20060101AFI20240222BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞培養の際の微生物等の混入リスクを低減し、かつ、細胞を適切な細胞密度で効率的に培養すること。
【解決手段】実施形態に係る細胞培養装置1は、培地収容部16と、細胞収容部と、排出経路と、培養部11と、可動壁12とを備える。培地収容部は、細胞を培養するための培地を収容する。細胞収容部は、前記細胞を収容する。排出経路は、細胞培養に係る試薬等を排出する経路である。培養部は、両端に穴部が設けられた中空の筒形状を有し、一方の穴部に培地収容部、細胞収容部及び前記排出経路が切り替え可能に接続される。可動壁は、培養部の他方の穴部から培養部の内部に挿入され、当該培養部の内周面に沿って摺動自在に配設される。また、細胞培養装置は、可動壁の摺動により、培地収容部及び細胞収容部の少なくとも一方から培養部内への吸引と、培養部内から排出経路への排出とを行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
細胞を培養するための培地を収容する培地収容部と、
前記細胞を収容する細胞収容部と、
排出用の排出経路と、
両端に穴部が設けられた中空の筒形状を有し、一方の穴部に前記培地収容部、前記細胞収容部及び前記排出経路が切り替え可能に接続された培養部と、
前記培養部の他方の穴部から前記培養部の内部に挿入され、当該培養部の内周面に沿って摺動自在に配設される可動壁と、
を備え、
前記可動壁の摺動により、前記培地収容部及び前記細胞収容部の少なくとも一方から前記培養部内への吸引と、前記培養部内から前記排出経路への排出とを行う、
細胞培養装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記培養部は、前記筒形状の軸周りに回転自在に設けられる、
請求項1に記載の細胞培養装置。
【請求項3】
前記一方の穴部が設けられる端部は、前記穴部から離れるほど前記筒形状の径が大きくなるテーパ状で形成される、
請求項1に記載の細胞培養装置。
【請求項4】
前記培養部を傾けることにより前記培養部内から前記排出経路への排出を行う、
請求項3に記載の細胞培養装置。
【請求項5】
細胞を培養するための培地を収容する培地収容部と、前記細胞を収容する細胞収容部と、排出用の排出経路と、両端に穴部が設けられた中空の筒形状を有し、一方の穴部に前記培地収容部、前記細胞収容部及び前記排出経路が切り替え可能に接続された培養部と、前記培養部の他方の穴部から前記培養部の内部に挿入され、当該培養部の内周面に沿って摺動自在に配設される可動壁と、を備える細胞培養装置による細胞培養方法であって、
前記可動壁の摺動により、前記培地収容部及び前記細胞収容部の少なくとも一方から前記培養部内への吸引と、前記培養部内から前記排出経路への排出とを行う処理ステップを含む、
細胞培養方法。
【請求項6】
前記培養部は、前記筒形状の軸周りに回転自在に設けられ、前記培養部を前記筒形状の軸周りに回転させる回転ステップを更に含む、
請求項5に記載の細胞培養方法。
【請求項7】
前記培養部を傾けることにより前記培養部内から前記排出経路への排出を行う排出ステップを更に含む、
請求項5に記載の細胞培養方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、細胞培養容装置及び細胞培養方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
iPS細胞(induced Pluripotent Stem cell)や、ES細胞(Embryonic Stem cell)等の幹細胞は、様々な機能を有する細胞への分化能を有するため、再生医療分野や、創薬分野等への応用が期待されている。
【0003】
従来、iPS細胞やES細胞等の細胞を培養する際、定期的に増殖した細胞を培養エリアから剥離させ、剥離させた細胞の一部を新しい培養容器に播種して細胞を維持することが行われている。また、このとき、培養する細胞の細胞密度が、細胞の増殖能力に応じた適切な細胞密度になるように培養容器の底面積を調整する技術が知られている。
【0004】
しかしながら、細胞培養に係る細胞の播種、培地の交換、継代の際の細胞剥離等の作業は、人の手によって行われるため、作業者の負担が大きい。更に、安全キャビネット等の内部で作業を行ったとしても、大気雰囲気にさらされることになるため、微生物等の混入リスクを完全には回避できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-89136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、細胞培養の際の微生物等の混入リスクを低減し、かつ、細胞を適切な細胞密度で効率的に培養することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る細胞培養装置は、培地収容部と、細胞収容部と、排出経路と、培養部と、可動壁とを備える。培地収容部は、細胞を培養するための培地を収容する。細胞収容部は、前記細胞を収容する。排出経路は、細胞培養に係る試薬等を排出する経路である。培養部は、両端に穴部が設けられた中空の筒形状を有し、一方の穴部に培地収容部、細胞収容部及び前記排出経路が切り替え可能に接続される。可動壁は、培養部の他方の穴部から培養部の内部に挿入され、当該培養部の内周面に沿って摺動自在に配設される。また、細胞培養装置は、可動壁の摺動により、培地収容部及び細胞収容部の少なくとも一方から培養部内への吸引と、培養部内から排出経路への排出とを行う。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る細胞培養装置の構成の一例を示す模式図である。
図2は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図3は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図4は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
図5は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図6は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
図7は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図8は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
図9は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図10は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
図11は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図12は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
図13は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
図14は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図15は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
図16は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図17は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
図18は、実施形態に係る細胞培養装置の制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図19は、実施形態に係る細胞培養装置の動作の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、細胞培養容装置及び細胞培養方法の実施形態について詳細に説明する。また、本願に係る細胞培養容装置及び細胞培養方法は、以下に示す実施形態によって限定されるものではない。また、実施形態は、内容に矛盾が生じない範囲で他の実施形態や従来技術との組み合わせが可能である。また、以下の説明において、同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0010】
まず、本実施形態に係る細胞培養装置1の構成について説明する。細胞培養装置1は、内部の無菌状態に維持しながら、自動で細胞を培養する装置である。図1は、本実施形態に係る細胞培養装置1の構成の一例を示す模式図である。
(【0011】以降は省略されています)

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