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公開番号2024024313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-22
出願番号2022127073
出願日2022-08-09
発明の名称吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/53 20060101AFI20240215BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】消臭性能を有するとともに、フィット性に優れる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】表面シート2及び裏面シート3を備え、該表面シート2と該裏面シート3との間に吸収体4及び機能性シート5を備える吸収性物品1であって、長手方向X及び幅方向Yを有し、機能性シート5は、多孔質粒子を含む含有部51と多孔質粒子を含まない非含有部52とを有し、且つ吸収性物品1の幅方向Yに連続して配されており、含有部51は、長手方向Xに沿って延びる長手延在部を有し、幅方向Yに隣り合う長手延在部の間に、非含有部52が、長手方向Xに沿って連続又は非連続に形成されており、含有部51と非含有部52とは、坪量が異なっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面シート及び裏面シートを備え、該表面シートと該裏面シートとの間に吸収体及び機能性シートを備える吸収性物品であって、
長手方向及び幅方向を有し、
前記機能性シートは、多孔質粒子を含む含有部と多孔質粒子を含まない非含有部とを有し、且つ前記吸収性物品の前記幅方向に連続して配されており、
前記含有部は、前記長手方向に沿って延びる長手延在部を有し、
前記幅方向に隣り合う前記長手延在部の間に、前記非含有部が、前記長手方向に沿って連続又は非連続に形成されており、
前記含有部と前記非含有部とは、坪量が異なっている、吸収性物品。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記非含有部は、前記含有部よりも坪量が小さい、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記機能性シートは、前記多孔質粒子を含まない一対の非含有シート間に、前記多孔質粒子を含む含有シートが部分的に配された積層シートであり、
前記含有部は、一対の前記非含有シート間に前記含有シートが介在する3層の積層構造を有し、
前記非含有部は、一対の前記非含有シート間に前記含有シートが介在しない2層の積層構造を有している、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記表面シートの非肌対向面は、前記機能性シートの肌対向面と直接対向してない、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記機能性シートは、前記吸収体と前記裏面シートとの間に配されており、該機能性シートは、前記裏面シートに、前記長手方向に沿って延びる帯状の接合部において接合されている、請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項6】
平面視において、
前記吸収体は、周囲に比して坪量の低い低坪量部を有し、
前記低坪量部と、前記機能性シートの前記非含有部とが重なっている、請求項1~5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
平面視において、
前記吸収体は、周囲に比して坪量の低い低坪量部を有し、
前記機能性シートの前記非含有部及び前記含有部の境界と、前記低坪量部とが重なっている、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記低坪量部は、前記吸収性物品の前記長手方向の中央域に配されている、請求項6又は7に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記低坪量部は、前記吸収性物品の前記長手方向の中央域に、該長手方向に沿って延びる部分を有している、請求項6~8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記吸収体は、下層吸収体と、該下層吸収体の肌対向面側に配された上層吸収体とを有し、
前記下層吸収体と前記上層吸収体との間に中間シートが配されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
人体から分泌又は排泄される体液を消臭するための技術が種々提案されている。例えば使い捨ておむつや生理用ナプキンは、尿や経血等の吸収保持に用いられる吸収性物品として広く普及している。
一方、尿や経血以外の体液としては、がん、皮膚病等に起因する体液が挙げられる。これら体液は一般に病臭を伴う。
従来、吸収性物品が吸収した体液の臭いを消臭する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1~3には、表面シートと、裏面シートと、両シートの間に吸収体及び消臭シートを有する吸収性物品が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-70995号公報
特開2016-120192号公報
特開2021-186080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~3において、消臭シートは活性炭を含むシートである。消臭シートが消臭効果を十分に発揮するようにするためには、該シートに多くの活性炭を含有させる必要があるところ、シート中の活性炭の量が多くなると、該シートが硬くなり、しなやかさが低下するので、吸収性物品を着用したときのフィット性が損なわれてしまう。また、特許文献3の消臭シートは、表面シートと吸収体との間に、吸収性物品の長手方向中心線を挟んだ両側それぞれに配されている。特許文献3においては、吸収性物品を装着しているときに、一対の消臭シートそれぞれの前記中心線側の端部が捲れたり、肌対向面側に折れ曲がってしまう恐れがある。消臭シートの前記端部が捲れたり、折れ曲がったりすることにより、消臭シートの該端部が硬くなり、装着者が違和感を覚える恐れがある。また、消臭シートの前記端部が、該シートの外面どうしが相対向するように折れ曲がり、該シートの外面の一部が該シート自身により覆われてしまうことにより、該シートにおける消臭機能を十分に発揮できる部分の面積が狭くなってしまい、該消臭性能が低下する恐れがある。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、表面シート及び裏面シートを備え、該表面シートと該裏面シートとの間に吸収体及び機能性シートを備える吸収性物品に関する。
前記吸水性物品は、長手方向及び幅方向を有していることが好ましい。
前記機能性シートは、多孔質粒子を含む含有部と多孔質粒子を含まない非含有部とを有し、且つ前記吸収性物品の前記幅方向に連続して配されていることが好ましい。
前記含有部は、前記長手方向に沿って延びる長手延在部を有していることが好ましい。
前記幅方向に隣り合う前記長手延在部の間に、前記非含有部が、前記長手方向に沿って連続又は非連続に形成されていることが好ましい。
前記含有部と前記非含有部とは、坪量が異なっていることが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、消臭性能を有するとともに、フィット性に優れる吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態の肌対向面側を模式的に示す一部破断平面図である。
図2は、図1のII-II線断面図である。
図3(a)は、図1に示す吸収性物品に係る機能性シートの平面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb-IIIb線断面である。
図4は、図1に示す吸収性物品における機能性シート及び裏面シートを示す平面図である。
図5は、図1に示す吸収性物品における機能性シート及び吸収体を示す平面図である。
図6(a)~(c)は、図1に示す吸収性物品に係る機能性シートの変形例を示す平面図であり、図3(a)相当図である。
図7(a)及び(b)は、図1に示す吸収性物品の変形例を示す図であり、図2相当図である。
図8(a)~(i)は、図1に示す吸収性物品の別の変形例を示す図であり、図2相当図である。
図9(a)~(e)は、図1に示す吸収性物品における、機能性シートの含有部及び非含有部と、吸収性コアの低坪量部との位置関係の変形例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吸収性物品の一実施形態が示されている。
図1に示す吸収性物品1は、長手方向X及び幅方向Yを有する。長手方向Xは、幅方向Yよりも吸収性物品1の長さが長い方向である。
吸収性物品1は、図1及び図2に示すように、表面シート2と、裏面シート3とを備えている。更に、吸収性物品1は、表面シート2及び裏面シート3の間に、吸収体4及び機能性シート5を備えている。機能性シート5及び吸収体4は、いずれが肌対向面側に位置していてもよい。本実施形態では、吸収体4の方が機能性シート5よりも肌対向面側に位置している。また、表面シート2と吸収体4との間に、中間シート6が配されている。中間シート6は、セカンドシート、サブレイヤーシートなどとも呼ばれ、紙や各種不織布からなる。
【0009】
表面シート2は、吸収体4の肌対向面側に配されており、裏面シート3は、吸収体4の非肌対向面側に配されている。本実施形態では、表面シート2と裏面シート3とは、平面視において同形同寸である。表面シート2と裏面シート3とは、平面視形状が異なっていてもよいし、長手方向X又は幅方向Yの寸法が異なっていてもよい。表面シート2の方が裏面シート3よりも、長手方向X又は幅方向Yの寸法が大きくてもよいし、小さくてもよい。
【0010】
機能性シート5は、吸収体4と裏面シート3との間に配されている。機能性シート5は、幅方向Yに沿って連続して配されている。具体的には、機能性シート5は、幅方向Yに連続する1枚のシートからなる。機能性シート5は、略矩形の平面視形状を有する。また機能性シート5は、図3に示すように、多孔質粒子を含む含有部51と、多孔質粒子を含まない非含有部とを有している。多孔質粒子は、吸収体4が吸収した体液から生じる臭いの成分を、その孔に吸着又は包摂可能なものである。多孔質粒子とは、多数の細孔をもつ微粒子のことをいう。臭いの成分としては、例えば、尿臭についてはフェノール、p-クレゾール、4-ビニル-2-メトキシフェノール、4-ビニルフェノール、2-メトキシ-1,3-ベンゼンジオール、1,4-ベンゼンジオール、1,3-ベンゼンジオール等のフェノール系臭気成分、がんの浸出液から生じる臭いの成分については低級脂肪酸やジメチルトリスルフィド、アセトイン等が挙げられる。多孔質粒子の詳細については、後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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