TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024022021
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125298
出願日2022-08-05
発明の名称多層液状化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/03 20060101AFI20240208BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】振盪時に容易に均一な分散状態となり、静置時には各層の界面が明瞭に分離し、再分離性に優れ、塗布時の肌へのなじみ、塗布後の肌のうるおい感に優れ、塗布後の肌のべたつきがない多層液状化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)25℃で液状の油剤 5~50質量%、
(B)水、
(C)ピロリドンカルボン酸ナトリウム
を含有する多層液状化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)25℃で液状の油剤 5~50質量%、
(B)水、
(C)ピロリドンカルボン酸ナトリウム
を含有する多層液状化粧料。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
成分(A)が、少なくとも(a1)無極性油、及び(a2)極性油を含む、請求項1記載の多層液状化粧料。
【請求項3】
成分(a2)に対する成分(a1)の質量割合(a1)/(a2)が、0.1~3である、請求項2記載の多層液状化粧料。
【請求項4】
成分(C)の含有量が、0.1~4.5質量である請求項1~3のいずれか1項記載の多層液状化粧料。
【請求項5】
さらに、(D)多価アルコールを含有する、請求項1~4のいずれか1記載の多層液状化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は多層液状化粧料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
静置時には、複数の層に分離しており、使用時に振盪して均一な分散状態にしてから皮膚に適用する多層型化粧料が知られている。
例えば、特許文献1には、ポリグリセリンアルキルフェニルエーテル型化合物、水溶性塩類、常温で液状の油性物質及び水を含有する多層型化粧料が、振盪時の混合、乳化が良好で、静置時の分離が速いことが記載されている。
特許文献2には、天然油を含む油層と、多糖、ヒアルロン酸ナトリウムから選択されるポリマーとを含み、界面活性剤を含まない、多層化粧組成物が、攪拌すると乳化可能で、局所塗布に適していることが記載されている。
特許文献3には、マンノシルエリスリトールリピッド、多価アルコール、IOB値が0~0.18の液状油を含有する多層型化粧料が、振盪時に均一な分散状態となり、化粧料外観の審美性に優れ、使用感にも優れていることが記載されている。
特許文献4には、25℃で液状の炭化水素油、エタノール、ヒドロキシエチルセルロースを含有し、界面活性剤を含有しない2層分離型化粧料組成物が、肌へのなじみ、うるおい感がよく、べたつき感がなく、振盪後の再分離性がよいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-27409号公報
特表2018-510885号公報
特開2017-226603号公報
特開2020-40916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の多層型化粧料は、塗布時の肌へのなじみや、塗布後の肌へのうるおい感において、十分満足できるものではなかった。
また、多層型化粧料は、使用する一定時間は均一な分散状態を保持し、使用後は使用前と同じ状態の多層に完全に分離することが求められるが、振盪後、油層と水層が容易に分離せず、再分離性においても課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、特定量の液状油剤と、ピロリドンカルボン酸ナトリウムを組合わせて用いることにより、振盪時に容易に均一な分散状態となり、静置時には各層の界面が明瞭に分離し、塗布時の肌によくなじみ、塗布後の肌のうるおい感に優れた多層液状化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)25℃で液状の油剤 5~50質量%、
(B)水、
(C)ピロリドンカルボン酸ナトリウム
を含有する多層液状化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の多層液状化粧料は、振盪時に容易に均一な分散状態となり、静置時には各層の界面が明瞭に分離し、再分離性に優れたものである。また、塗布時の肌へのなじみ、塗布後の肌のうるおい感に優れ、塗布後の肌のべたつきがないものである。
本発明において、肌へのなじみとは、塗布した化粧料が肌に浸透し、肌上に存在せず、手入れが終了したと感じる状態をいう。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)は、25℃で液状の油剤である。
液状とは、流動性があることをいい、ペースト状も含まれる。
成分(A)の油剤としては、通常の化粧料に用いられるものであり、(a1)無極性油、(a2)極性油が挙げられる。
成分(a1)の無極性油としては、炭化水素油、シリコーン油等が挙げられる。
【0009】
炭化水素油としては、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン等が挙げられる。
炭化水素油としては、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィンから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィンから選ばれる1種又は2種以上を含むのがより好ましく、スクワラン、流動パラフィンから選ばれる1種以上を含むのがさらに好ましく、スクワランを含むのがよりさらに好ましい。
【0010】
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン(1cs)、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)、ジメチルポリシロキサン(6cs)等の揮発性、不揮発性の直鎖状ジメチルポリシロキサン;メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサン;ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等のメチルフェニルポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
シリコーン油としては、直鎖状ジメチルポリシロキサン、分岐状シロキサンから選ばれる1種又は2種以上を含むのが好ましく、直鎖状ジメチルポリシロキサンを含むのがより好ましく、不揮発性の直鎖状ジメチルポリシロキサンを含むのがさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
容器
26日前
花王株式会社
容器
3日前
花王株式会社
袋容器
1か月前
花王株式会社
洗浄方法
18日前
花王株式会社
包装容器
1か月前
花王株式会社
固形食品
25日前
花王株式会社
吸収性物品
19日前
花王株式会社
美容キット
3日前
花王株式会社
乳化化粧料
5日前
花王株式会社
洗浄用物品
1か月前
花王株式会社
油脂組成物
17日前
花王株式会社
粉末化粧料
1か月前
花王株式会社
半導体素子
1か月前
花王株式会社
乳化化粧料
5日前
花王株式会社
経口用組成物
13日前
花王株式会社
経口用組成物
13日前
花王株式会社
経口用組成物
26日前
花王株式会社
化粧料組成物
17日前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
エッチング液
10日前
花王株式会社
物品搬送装置
3日前
花王株式会社
口腔用組成物
1か月前
花王株式会社
基板処理方法
1か月前
花王株式会社
流体密封容器
26日前
花王株式会社
ペット用トイレ
23日前
花王株式会社
ポンプユニット
23日前
花王株式会社
油性固形化粧料
25日前
花王株式会社
水系液状化粧料
1か月前
花王株式会社
糖質燃焼促進剤
17日前
花王株式会社
皮膚の分類方法
17日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
26日前
花王株式会社
肌のくすみ改善剤
19日前
花王株式会社
皮膚洗浄剤組成物
3日前
花王株式会社
口腔内菌叢改善剤
25日前
花王株式会社
鋳物製造用構造体
1か月前
続きを見る