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公開番号2024017452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022120093
出願日2022-07-28
発明の名称テープ貼付装置
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類B29C 70/38 20060101AFI20240201BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】パラレルリンク機構の動作を正確に制御し、正確な押圧姿勢でテープを押圧することができるテープ貼付装置を提供する。
【解決手段】貼付ヘッド20と、接着剤塗布部90と、を備えたテープ貼付装置10であって、貼付ヘッド20は、被貼付面2aにテープ1を押し付けて被貼付面2aとでテープ1を挟持する押圧部30と、押圧部30が取り付けられるエンド部40と、ベース部60と、エンド部40とベース部60との間に並列に設けられる複数のリンク部51と、を有し、エンド部40を変位させて押圧部30の押圧位置及び/又は押圧姿勢を被貼付面2aの形状に倣うように動作するパラレルリンク機構50と、を備え、接着剤塗布部90は、接着剤Sを吐出するノズル部92と、接着剤Sを貯留し、配管93を介して接着剤Sをノズル部92へ送液するディスペンサ91と、を備え、ディスペンサ91は、リンク部52から見てベース部60側に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
テープを押圧しながら被貼付面に貼り付ける貼付ヘッドと、
前記テープが前記被貼付面に貼り付けられる前にテープ及び/又は前記被貼付面へ接着剤を塗布する接着剤塗布部と、
を備えたテープ貼付装置であって、
前記貼付ヘッドは、
前記被貼付面に前記テープを押し付けて前記被貼付面とで前記テープを挟持する押圧部と、
前記押圧部が取り付けられるエンド部と、ベース部と、前記エンド部と前記ベース部との間に並列に設けられる複数のリンク部と、を有し、前記エンド部を変位させて前記押圧部の押圧位置及び/又は押圧姿勢を前記被貼付面の形状に倣うように動作するパラレルリンク機構と、
を備え、
前記接着剤塗布部は、
前記接着剤を吐出するノズル部と、
前記接着剤を貯留し、配管を介して前記接着剤を前記ノズル部へ送液するディスペンサと、
を備え、
前記ディスペンサは、前記リンク部から見て前記ベース部側に設けられていることを特徴とする、テープ貼付装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記ノズル部は実質的に前記エンド部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項3】
前記ディスペンサは、実質的に前記ベース部に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のテープ貼付装置。
【請求項4】
前記テープを前記押圧部に向けて搬送するテープ搬送部をさらに備え、前記テープ搬送部は前記ノズル部と一体的に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のテープ貼付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はテープ貼付装置、及びテープ貼付方法に関し、より詳細には、テープを被貼付面に貼り付けることにより、繊維強化プラスチック(FRP)成形品などを製造する際に用いられるテープ貼付装置、及びテープ貼付方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
予め樹脂が含浸された炭素繊維等の繊維束をテープ状に成形したもの(プリプレグテープ、UDテープなどとも呼ぶ)を被貼付面に貼付けてゆくことで、所望の形状をした繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)成形品を製造する方法が知られている。
【0003】
これらの製法は、ATL(Auto Tape Layup)、ATW(Auto Tape Welding)、AFP(Auto Fiber Placement)など種々の称呼があるが、これらは厳密に区別されているものでない。本明細書に於いては、テープを押圧しながら被貼付面に貼付けていく製法を総称してATLと呼び、その装置(テープ貼付装置)をATL装置と呼ぶこととする。
【0004】
特許文献1には、ATL法を実施する施工法が開示されている。この施工法では、繊維強化プラスチックシートの片面もしくは両面に感圧接着剤層を設けて、コンクリート構造物の柱や梁、車体、船舶、航空機などであるワークの補修部や補強部に、その感圧接着剤層を用いて繊維強化プラスチックシートを貼り付けた後、常温硬化、加熱硬化、光硬化などの硬化方法により繊維強化プラスチックシートを硬化せしめて強化複合材料構造体を得ている。
【0005】
一方、前記ワークは、設計上の形状、寸法に対して誤差を有していることが多い。このように誤差を有するワークに対応して上記繊維強化プラスチックのようなテープを自動で貼り付けるATL装置として、本出願人らは下記の特許文献2に開示されたATL装置を提案した。特許文献2に記載のATL装置は、ATLヘッドが、押圧部と、パラレルリンク機構とを備えた構成となっている。
【0006】
特許文献2に記載のATL装置によれば、前記パラレルリンク機構の動作制御により、ワークの被貼付面にテープを押し付ける前記押圧部の押圧位置及び/又は押圧姿勢を前記被貼付面の形状に倣うように動作させることが可能となり、前記ワークが幾らかの形状誤差を有している場合であっても、前記被貼付面に対する前記押圧部の押圧状態を一定に保つことが可能となり、前記テープの貼付性能を高めることが可能となった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-47809号公報
特開2020-147035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記特許文献2のようにパラレルリンク機構を備えたATL装置においてテープを貼り付けるにあたり、パラレルリンク機構の動作の制御が困難となって正確にテープを貼り付けにくくなるおそれがあった。具体的には、図4に示すように従来のATL装置110のATLヘッド120では、テープ1をワーク2の被貼付面2aへ押し付ける押圧部130と押圧部130へテープ1を搬送するフィーダー170、およびフィーダー170から押圧部130へ搬送されるテープ1へ接着剤を塗布する接着剤塗布部190がともにエンド部140に取り付けられ、パラレルリンク機構150の動作により押圧部130とフィーダー170および接着剤塗布部190が一緒に変位するため、パラレルリンク機構150の動作に関わらず押圧部130へのテープ1の進入角度およびテープ1への接着剤の塗布位置は一定となっている。
【0009】
その一方、フィーダー170は図示しないモータなどを有し、接着剤塗布部190は接着剤を貯留するとともにノズルへ接着剤を送液するディスペンサを有していることから、これらは押圧部130に比べて非常に重い。また、パラレルリンク機構150との干渉を回避するためにフィーダー170および接着剤塗布部190は横方向に張り出す形態とならざるを得ないため、エンド部140、押圧部130、フィーダー170、および接着剤塗布部190で形成される構造体において重心の偏りが生じ、この構造体をパラレルリンク機構150が支持するにあたり図4に矢印で示すようなモーメントMが生じていた。
【0010】
このように、パラレルリンク機構150が動作させる対象が大重量であることおよび重心に偏りを有することが、パラレルリンク機構150の制御性への悪影響となり、正確にテープを貼り付けにくくなる可能性があった。
(【0011】以降は省略されています)

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