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公開番号2024045995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151108
出願日2022-09-22
発明の名称装置
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29C 55/28 20060101AFI20240327BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための装置を提供することを目的とする。
【解決手段】延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための装置であって、インフレーション延伸前のフィルムに関する情報aに基づいて、延伸フィルムの耐傷つき性に関する情報eを推定する推定部を、備える、装置。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための装置であって、
インフレーション延伸前のフィルムに関する情報aに基づいて、延伸フィルムの耐傷つき性に関する情報eを推定する推定部を、備える、
装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記情報aが、インフレーション延伸前の前記フィルムの配向性に関する情報a1を含み、
前記情報a1が、MDの配向性、TDの配向性、及び/又は、MD/TD配向性比を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記情報aが、前記情報a1として、ラマンスペクトルに関する情報を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記推定部は、前記情報aと前記延伸フィルムに関する情報bに基づいて、前記情報eを推定する、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記情報bが、前記延伸フィルムの、融解熱量、引裂強度、結晶化度、結晶子サイズ、及び/又は、結晶配向の指数に関する情報を含む、
請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記推定部は、上記情報aと前記インフレーション延伸前のフィルムの製造条件に関する情報cに基づいて、前記情報eを推定する、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記情報cが、前記インフレーション延伸前のフィルムの、押出条件に関する情報、冷却条件に関する情報、及び/又は、送り速度に関する情報を含む、
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記推定部は、前記情報aと前記延伸フィルムの製造条件に関する情報dに基づいて、前記情報eを推定する、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記情報dが、前記延伸フィルムの、延伸条件に関する情報を含む、
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
学習用データに基づいてモデルを作成する学習部をさらに備え、
前記学習用データは、インフレーション延伸前のフィルムに関する情報Aと、延伸フィルムの耐傷つき性に関する情報Eと、を含み、
前記推定部は、前記情報aに基づいて、前記モデルにより、前記情報eを推定する、
請求項1に記載の装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
塩化ビニリデン系樹脂などから形成されるラップフィルムは、酸素ガスバリア性、水蒸気バリア性(防湿性)及び透明性に優れ、更に電子レンジ加熱が可能であることから、鮮魚、生肉、加工肉、新鮮野菜、惣菜類等の包装に、酸素遮断、防湿等の目的で広く利用されている。
【0003】
ラップフィルムは、通常、樹脂を、溶融押出し、次いで延伸を行うことにより製造され、紙管に巻き取られ化粧箱(カートン)中で保管される。紙管に巻き取られた巻回体は、例えば、自動で、化粧箱の端部より化粧箱に挿入される。この際に化粧箱の例えば底面の紙と巻回体が擦れることにより、巻回体に傷が生じることがあり、この傷が起点となって、使用時に切れ傷が生じる問題がある。特許文献1には、このような切れ傷をラップフィルムの組成面から改善する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-055086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、切れ傷が全く生じないようにすることは困難であり、延伸フィルムをひとたび梱包してしまうと、このような傷に気づかないまま、商品が流通する恐れがある。そのため、延伸フィルムの耐傷つき性を評価し、傷つきにくい延伸フィルムを生産することが望まれる。
【0006】
このような延伸フィルムの耐傷つき性の評価手法としては、予め、延伸フィルムと箱とをこすり合わせて傷の発生を評価する方法が考えられる。しかしながら、延伸フィルムと箱とをこすり合わせて傷の発生を評価するといった破壊的手法では、結果的に延伸フィルムに傷がつかないとしても、出荷前の延伸フィルムを自ら痛めることとなり、好ましくない。
【0007】
また、延伸フィルムにした状態で傷の発生を評価した場合には、傷が生じやすいと評価された製品は廃棄などを余儀なくされるため、環境負荷が大きい。そのため、製造ラインの上流の工程、例えば延伸前のフィルムの性状に基づいて傷の発生を予測できることが好ましい。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための装置であって、
インフレーション延伸前のフィルムに関する情報aに基づいて、延伸フィルムの耐傷つき性に関する情報eを推定する推定部を、備える、
装置。
〔2〕
前記情報aが、インフレーション延伸前の前記フィルムの配向性に関する情報a1を含み、
前記情報a1が、MDの配向性、TDの配向性、及び/又は、MD/TD配向性比を含む、
〔1〕に記載の装置。
〔3〕
前記情報aが、前記情報a1として、ラマンスペクトルに関する情報を含む、
〔1〕又は〔2〕に記載の装置。
〔4〕
前記推定部は、前記情報aと前記延伸フィルムに関する情報bに基づいて、前記情報eを推定する、
〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の装置。
〔5〕
前記情報bが、前記延伸フィルムの、融解熱量、引裂強度、結晶化度、結晶子サイズ、及び/又は、結晶配向の指数に関する情報を含む、
〔4〕に記載の装置。
〔6〕
前記推定部は、上記情報aと前記インフレーション延伸前のフィルムの製造条件に関する情報cに基づいて、前記情報eを推定する、
〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の装置。
〔7〕
前記情報cが、前記インフレーション延伸前のフィルムの、押出条件に関する情報、冷却条件に関する情報、及び/又は、送り速度に関する情報を含む、
〔6〕に記載の装置。
〔8〕
前記推定部は、前記情報aと前記延伸フィルムの製造条件に関する情報dに基づいて、前記情報eを推定する、
〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の装置。
〔9〕
前記情報dが、前記延伸フィルムの、延伸条件に関する情報を含む、
〔8〕に記載の装置。
〔10〕
学習用データに基づいてモデルを作成する学習部をさらに備え、
前記学習用データは、インフレーション延伸前のフィルムに関する情報Aと、延伸フィルムの耐傷つき性に関する情報Eと、を含み、
前記推定部は、前記情報aに基づいて、前記モデルにより、前記情報eを推定する、
〔1〕~〔9〕のいずれか一項に記載の装置。
〔11〕
前記学習用データは、延伸フィルムに関する情報Bをさらに含む、
〔10〕に記載の装置。
〔12〕
前記推定部は、インフレーション延伸機にインライン設置された測定装置から取得した前記情報aに基づいて、前記情報eを推定し、
インライン設置された前記測定装置を通過したフィルムの前記情報eを表示制御する表示制御部を、さらに備える、
〔1〕~〔11〕のいずれか一項に記載の装置。
〔13〕
延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための方法であって、
装置が、
インフレーション延伸前のフィルムに関する情報aを取得する取得工程と、
前記情報aに基づいて、延伸フィルムの耐傷つき性に関する情報eを推定する推定工程を実行する、
装置。
〔14〕
延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための方法であって、
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、延伸フィルムの耐傷つき性を非破壊的手法により評価するための装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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