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公開番号2024048028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153850
出願日2022-09-27
発明の名称ガラスクロス、プリプレグ、およびプリント配線基板
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H05K 1/03 20060101AFI20240401BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】弛みが少なく、厚さ、通気度、樹脂含浸性の特性が均一な低誘電ガラスクロス、ならびに該ガラスクロスを用いたプリプレグ、およびプリント配線基板を提供する。
【解決手段】複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成された、厚さ5μm~100μmのガラスクロスであって、
前記ガラスクロスの幅方向の長さが1000mm以上であって、
前記ガラスクロスの幅方向端部と幅方向中央部の経糸幅の差Xが、経糸幅の標準偏差α以下である、ガラスクロスである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成された、厚さ5μm~100μmのガラスクロスであって、
前記ガラスクロスの幅方向の長さが1000mm以上であり、かつ
前記ガラスクロスの幅方向端部と幅方向中央部の経糸幅の差Xが、経糸幅の標準偏差α以下である、ガラスクロス。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記経糸幅の差Xが経糸幅の標準偏差αの0.7倍以下である、請求項1に記載のガラスクロス。
【請求項3】
前記経糸幅の差Xが経糸幅の標準偏差αの0.5倍以下である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項4】
前記経糸幅の標準偏差αが、経糸幅の平均値βの0.08倍以下である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項5】
前記経糸幅の標準偏差αが、経糸幅の平均値βの0.04倍以下である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項6】
前記経糸幅の標準偏差αが、経糸幅の平均値βの0.03倍以下である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項7】
前記ガラス糸のTEXが、1.0以上25以下である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項8】
弾性係数が50GPa以上70GPa以下のガラス糸で構成された、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項9】
弾性係数が50GPa以上63GPa以下のガラス糸で構成された、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項10】
前記ガラスクロス中の、ホウ素の含有量とリンの含有量との和が、5質量%以上20質量%以下である、請求項1又は2に記載のガラスクロス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスクロス、プリプレグ、およびプリント配線基板に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年の情報通信社会の発達とともに、データ通信及び/又は信号処理が大容量で高速に行われるようになり、例えば、ハイエンドサーバー又はハイエンドルータ/スイッチ、スーパーコンピュータ、基地局等の通信機器又は計測器に用いられるプリント配線板の低誘電化が著しく進行している。そのため、プリント配線板を構成するガラスクロスにおいても、低誘電ガラスクロスが多く提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている低誘電ガラスクロスは、従来から一般に使用されているEガラスクロスに対して、ガラス組成中に酸化ホウ素(B



)を多く配合し、同時に二酸化ケイ素(SiO

)等の他の成分の配合量を調整することで、低誘電率を実現している。
【0004】
低誘電ガラスクロスの性能や品質の幅方向のバラツキを改善する方法としては、特許文献2に低誘電ガラスクロスの端部弛みが改善されたガラスクロス、特許文献3に、基板反りが改善されたガラスクロスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2010-508226号公報
国際公開第2021/124913号
特開2017-132651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らが検討をしたところ、このような低誘電化したガラス糸を用いて作製した低誘電ガラスクロスは、従来から用いられているEガラスクロスと比較し、その性能や品質に大きなばらつきがあることがわかってきた。
【0007】
低誘電ガラスクロスは、従来のEガラスクロスと比較して弛みが大きい傾向にある。特に幅方向端部と中央部に大きな弛みが発生する。これは、低誘電ガラスクロスは、弾性係数が低く、ガラスクロスの風合いが弱いためと推測される。また、本発明者らが低誘電ガラスクロスを詳細に観察した結果、幅方向で厚さの分布が異なり、幅方向端部の厚みが中央部の厚みより約1割厚くなる傾向があることが判明した。さらに、通気度や樹脂含浸性等の特性も幅方向、特に幅方向端部で異なることが判明した。このようなガラスクロスの性能や品質のばらつきは、それを用いて得られるプリプレグ、プリント配線板用の積層板等の特性や品質にも影響を与える(樹脂含有量、耐熱性、銅箔ピール強度、寸法安定性など)。
【0008】
特許文献2に開示のガラスクロスは、経糸と平行な方向の応力-歪曲線の傾き差を、幅方向の端部と中央部とで10%以下の差異に抑えることで、ガラスクロスの端部の弛みが改善されることが開示されている。しかしながら、特許文献2に開示されているガラスクロスは、低誘電ガラスクロスの弛みにおいて、いまだ改善の余地がある。
【0009】
特許文献3に開示のガラスクロスは、経糸方向の応力-歪曲線の伸び量の幅方向差異を10%以下に抑えることで、基板の反りが改善された低誘電ガラスクロスが開示されている。しかしながら、基板の反りには、緯糸方向の伸び量も大きく関与しており、通常、ガラスクロスは経糸より緯糸の方が大きく伸びる特性を有しているため、経糸の伸び量を制御するだけでは、基板反りを改善することはできず、ガラスクロスの弛みにおいて、いまだ改善の余地がある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、弛みが少なく、厚さ、通気度、樹脂含浸性の特性が均一な低誘電ガラスクロス、該ガラスクロスを用いたプリプレグ、プリント配線基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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