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公開番号2024064768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173605
出願日2022-10-28
発明の名称膜モジュールの洗浄方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01D 65/02 20060101AFI20240507BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】膜モジュール中のろ過膜に堆積物が強固に付着した場合であっても、洗浄効果が十分に高く、簡易な方法で高度の透水量回復率が得られる、膜モジュールの洗浄方法を提供すること。
【解決手段】濁質成分を含む原水をろ過するために用いられる膜モジュールの洗浄方法であって、前記洗浄方法は、アルカリ洗浄工程及び酸洗浄工程を含む複数の洗浄工程から成る洗浄工程群から構成され、かつ、前記洗浄工程群を2回以上繰り返して行う、洗浄方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
濁質成分を含む原水をろ過するために用いられる膜モジュールの洗浄方法であって、
前記洗浄方法は、アルカリ洗浄工程及び酸洗浄工程を含む複数の洗浄工程から成る洗浄工程群から構成され、かつ、前記洗浄工程群を2回以上繰り返して行う、
洗浄方法。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記アルカリ洗浄工程に用いる洗浄液が、弱酸のアルカリ(土類)金属塩、及び強塩基を含有する水溶液である、請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項3】
前記酸洗浄工程に用いる洗浄液が、弱酸及び強酸を含有する水溶液である、請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項4】
前記アルカリ洗浄工程に用いる洗浄液が、弱酸のアルカリ(土類)金属塩、及び強塩基を含有する水溶液であり、
前記酸洗浄工程に用いる洗浄液が、弱酸及び強酸を含有する水溶液である、
請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項5】
前記洗浄工程群が、洗剤洗浄工程を更に含む、請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項6】
前記洗剤洗浄工程に用いる洗浄液が、中性洗剤及び塩基を含有する水溶液である、請求項5に記載の洗浄方法。
【請求項7】
前記洗浄工程群が、洗剤洗浄工程を更に含む、請求項4に記載の洗浄方法。
【請求項8】
前記洗剤洗浄工程に用いる洗浄液が、中性洗剤及び塩基を含有する水溶液である、請求項7に記載の洗浄方法。
【請求項9】
前記膜モジュールにおけるろ過膜が、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、酢酸セルロース、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリパーフルオロエチレン、パーフルオロエチレン・パーフルオロプロピレン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリアミド、及びセラミックから選択される1種又は2種以上から構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の洗浄方法。
【請求項10】
前記膜モジュールにおけるろ過膜が、中空糸膜、平膜、又はチューブ状の膜である、請求項1~8のいずれか一項に記載の洗浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ろ過膜の洗浄方法に関する。詳しくは、濁質成分を含む原水をろ過するために用いられる膜モジュールの洗浄方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
河川水、湖沼水、伏流水、工業用水原水、下水、下水二次処理水、工業排水、家庭排水、屎尿、海水等の原水を処理する工程において、膜ろ過が利用されることが多い。
このような原水の膜ろ過は、多くの場合、ろ過膜をハウジングに収納して成るハウジング収納型の膜モジュール、又はハウジングを有さない槽浸漬型の膜モジュールを用いて行われる。
【0003】
上記のような原水を膜ろ過すると、原水に含まれる濁質成分(無機物及び有機物)は、ろ過膜で阻止されて、除去される。このような原水のろ過を継続すると、ろ過膜には、原水中の濁質成分が堆積し、濃度分極の発生、ケーク層の形成等が起こる。その結果、ろ過の継続に伴って、透水量が低下して行き、場合により膜の目詰まりが発生することもある。
このような事態の発生を回避するため、原水の膜ろ過処理を長期間継続して行う際に、膜モジュールを定期的に洗浄することが行われている。
【0004】
膜モジュールの洗浄方法としては、例えば、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の塩基による洗浄;塩酸、硝酸等の無機酸による洗浄;クエン酸、シュウ酸等の有機酸による洗浄等が知られている。
また、特許文献1には、酸洗浄及びアルカリ洗浄を順次に行う、膜モジュールの洗浄方法が記載されている。
特許文献2には、膜モジュールを洗浄するための洗浄薬液として、無機酸、有機酸等の他、酸化剤、還元剤、洗剤、界面活性剤等を用い得ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-281022号公報
特開2005-246361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来公知の膜モジュールの洗浄方法では、堆積物が強固に付着したろ過膜の洗浄効果が不十分である場合がある。このような不十分な効果の洗浄方法は、原水のろ過を長期間継続して行う際の膜モジュールの定期的な洗浄の方法としては、適切ではない。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされた。
本発明の目的は、膜モジュール中のろ過膜に堆積物が強固に付着した場合であっても、洗浄効果が十分に高く、簡易な方法で高度の透水量回復率が得られる、膜モジュールの洗浄方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下のとおりである。
《態様1》濁質成分を含む原水をろ過するために用いられる膜モジュールの洗浄方法であって、
前記洗浄方法は、アルカリ洗浄工程及び酸洗浄工程を含む複数の洗浄工程から成る洗浄工程群から構成され、かつ、前記洗浄工程群を2回以上繰り返して行う、
洗浄方法。
《態様2》前記アルカリ洗浄工程に用いる洗浄液が、弱酸のアルカリ(土類)金属塩、及び強塩基を含有する水溶液である、態様1に記載の洗浄方法。
《態様3》前記酸洗浄工程に用いる洗浄液が、弱酸及び強酸を含有する水溶液である、態様1に記載の洗浄方法。
《態様4》前記アルカリ洗浄工程に用いる洗浄液が、弱酸のアルカリ(土類)金属塩、及び強塩基を含有する水溶液であり、
前記酸洗浄工程に用いる洗浄液が、弱酸及び強酸を含有する水溶液である、
態様1に記載の洗浄方法。
《態様5》前記洗浄工程群が、洗剤洗浄工程を更に含む、態様1に記載の洗浄方法。
《態様6》前記洗剤洗浄工程に用いる洗浄液が、中性洗剤及び塩基を含有する水溶液である、態様5に記載の洗浄方法。
《態様7》前記洗浄工程群が、洗剤洗浄工程を更に含む、態様4に記載の洗浄方法。
《態様8》前記洗剤洗浄工程に用いる洗浄液が、中性洗剤及び塩基を含有する水溶液である、態様7に記載の洗浄方法。
《態様9》前記膜モジュールにおけるろ過膜が、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、酢酸セルロース、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリパーフルオロエチレン、パーフルオロエチレン・パーフルオロプロピレン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリアミド、及びセラミックから選択される1種又は2種以上から構成されている、態様1~8のいずれか一項に記載の洗浄方法。
《態様10》前記膜モジュールにおけるろ過膜が、中空糸膜、平膜、又はチューブ状の膜である、態様1~9のいずれか一項に記載の洗浄方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、膜モジュール中のろ過膜に堆積物が強固に付着した場合であっても、洗浄効果が十分に高く、簡易な方法で高度の透水量回復率が得られる、膜モジュールの洗浄方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
《膜モジュールの洗浄方法》
本発明の膜モジュールの洗浄方法は、
濁質成分を含む原水をろ過するために用いられる膜モジュールの洗浄方法であって、
前記洗浄方法は、アルカリ洗浄工程及び酸洗浄工程を含む複数の洗浄工程から成る洗浄工程群から構成され、かつ、前記洗浄工程群を2回以上繰り返して行う、
方法である。
以下、本発明の膜モジュールの洗浄方法を構成する各要素について、順に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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