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公開番号2024072151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182852
出願日2022-11-15
発明の名称居住空間内に空気を送り込むダクト
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F24F 13/02 20060101AFI20240520BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】本発明の目的は、ダクト本体に吸音性能を付与し、ダクトから放出されるノイズを低減することに加え、ダクト自体に断熱性を効果的に発現させた空調用のダクトを提供することにある。
【解決手段】本発明の居住空間内に空気を送りこむダクトは、垂直入射吸音率におけるピーク強度が0.5超であり、かつ10mm厚における垂直入射吸音率のピーク周波数が7000Hz以下であるビーズ発泡成形体を含むことを特徴としている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
10mm厚における垂直入射吸音率におけるピーク強度が0.5超であり、かつ10mm厚における垂直入射吸音率のピーク周波数が7000Hz以下であるビーズ発泡成形体を含むことを特徴とする、居住空間内に空気を送りこむダクト。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
10mm厚における垂直入射透過損失が20dB以下である、請求項1に記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
【請求項3】
前記ビーズ発泡成形体がポリエチレン系の熱可塑性樹脂を含む、請求項1に記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
【請求項4】
少なくとも2つの部材を含み、前記部材が嵌合部で連結されたダクトであって、
前記嵌合部を熱溶着により溶融接合している、請求項1に記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
【請求項5】
前記ビーズ発泡成形体の通気量が30cc/cm

・sec以下である、請求項1に記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
【請求項6】
車両用の空調ダクトである、請求項1に記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
【請求項7】
車両用のインパネダクトである、請求項1に記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、居住空間内に空気を送り込むダクトに関する。より詳細には、内部に多数の気泡を有する発泡材を含むダクトに関するものであり、特に、吸音性能を付与した新規な空調ダクトに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
発泡成形品として、例えば自動車のインストルメントパネル内に取り付けられる各種空調ダクトが知られている。これら空調ダクトには、発泡した樹脂材料を成形した発泡ダクトが広く用いられている。発泡ダクトは、軽量であり、例えばポリオレフィン系樹脂等の樹脂材料に発泡剤を加えて溶融混練し、押出機のダイから押し出される発泡パリソンをブロー成形することにより容易に製造することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6566200号公報
特許第6923796号公報
特許第6541938号公報
特開2002-181372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ブロー成形することにより得られる成形体は、通常の方法では吸音性能が無い。そこで、特定の周波数範囲のノイズピーク低減効果を向上させる点で、空調用ダクトの改良の余地があった。特許文献1では、吸音特性を発現させるために発泡成形体の略厚さ方向に孔が穿設されているが、製造工程が増加してコスト増加につながるため好ましくない。特許文献2では、発泡成形体に加え、吸音材層が組み込まれているが、部品点数の観点からコスト増につながるため好ましくない。特許文献3では、軽量で消音性に優れたダクトが提案されているが、吸音を発現する層の厚みが小さいため、低周波数帯の消音機能がほとんどなく、ノイズ低減効果が最大でも5dB前後であり、ノイズ低減効果が不十分であった。特許文献4では、ビーズ発泡成形体からなるダクトは断熱性により結露防止機能が発現しているが、これはダクト自体の吸音特性、消音性を図ったものではない。そこで、ダクトそのものに吸音特性、消音特性を設けるとともに、ダクト本体を効果的に断熱できる空調用ダクトが要望されている。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、ダクト本体に吸音性能を付与し、ダクトから放出されるノイズを低減することに加え、ダクト自体に断熱性を効果的に発現させた空調用のダクトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、吸音特性を有するビーズ発泡成形体を含むことを特徴とする、居住空間内に空気を送り込むダクトが優れた消音特性を与えることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]
10mm厚における垂直入射吸音率におけるピーク強度が0.5超であり、かつ10mm厚における垂直入射吸音率のピーク周波数が7000Hz以下であるビーズ発泡成形体を含むことを特徴とする、居住空間内に空気を送りこむダクト。
[2]
10mm厚における垂直入射透過損失が20dB以下である、[1]に記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
[3]
前記ビーズ発泡成形体がポリエチレン系の熱可塑性樹脂を含む、[1]または[2]に記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
[4]
少なくとも2つの部材を含み、前記部材が嵌合部で連結されたダクトであって、
前記嵌合部を熱溶着により溶融接合している、[1]~[3]のいずれかに記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
[5]
前記ビーズ発泡成形体の通気量が30cc/cm

・sec以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
[6]
車両用の空調ダクトである、[1]~[5]のいずれかに記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
[7]
車両用のインパネダクトである、[1]~[6]のいずれかに記載の居住空間内に空気を送りこむダクト。
【発明の効果】
【0008】
本発明の空調ダクトによれば、発泡成形体の厚みに応じた吸音特性を発現させることができることに加え、低面密度からなる高い透音性と、高い断熱性による結露防止効果を兼ね備えており、居住空間内に空気を送り込むダクト(例、自動車のインパネダクト、ルーフダクト、フロアダクト、業務用エアコン、家庭用エアコン)の用途に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の居住空間内に空気を送りこむダクトの一例を示す概略図である。
本実施形態のダクトの嵌合部の一例を示す概略図である。
一対のダクトの合わせ面を凹凸嵌合する一対応の一例を示す断面図である。
ビーズ発泡成形体の独立気泡間の膜の厚み測定の一例を示す。
実施例で作製したダクトの形状を説明する図である。(A)は流路方向の断面図であり、(B)は流路方向に対して垂直な断面図である。(B)は実施例のうち、厚さ14mmと2mmの例について示した。
ピーク強度、ピーク周波数の測定方法を説明する図である。
垂直入射透過損失の測定方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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