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公開番号2024055044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161635
出願日2022-10-06
発明の名称解体性接着剤組成物及びその製造方法
出願人旭化成株式会社,学校法人福岡大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C09J 201/00 20060101AFI20240411BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 比較的低温な外的刺激により接着接合部を解体可能な解体性接着剤組成物及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 (A)有機系接着剤成分、(B)無機オニウムイオンと、ハロゲンイオン、過ハロゲン酸イオン及び無機酸イオンからなる群から選択される陰イオンとの化合物、並びに(C)水溶性ポリマーを含む、解体性接着剤組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)有機系接着剤成分、
(B)無機オニウムイオンと、ハロゲンイオン、過ハロゲン酸イオン及び無機酸イオンからなる群から選択される陰イオンとの化合物、並びに
(C)水溶性ポリマー
を含む、解体性接着剤組成物。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記無機オニウムイオンが窒素の水素化物を含む、請求項1に記載の解体性接着剤組成物。
【請求項3】
前記窒素の水素化物がアンモニウムイオンを含む、請求項2に記載の解体性接着剤組成物。
【請求項4】
前記(B)化合物が無機オニウムイオンとハロゲンイオンとの化合物を含み、前記ハロゲンイオンがヨウ化物イオンである、請求項1~3のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
【請求項5】
前記(B)化合物がヨウ化アンモニウムを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
【請求項6】
前記(B)化合物の少なくとも一部は、(C)水溶性ポリマーとの複合材料の形態である、請求項1~3のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
【請求項7】
前記(C)水溶性ポリマーがカルボキシメチルセルロースアンモニウムを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
【請求項8】
前記(A)有機系接着剤成分がエポキシ樹脂系接着剤を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
【請求項9】
解体性接着剤組成物の製造方法であって、前記方法は、
(B)無機オニウムイオンと、ハロゲンイオン、過ハロゲン酸イオン、及び無機酸イオンからなる群から選択される陰イオンとの化合物を(C)水溶性ポリマーでスプレードライし、複合材料を得ることと、
(A)有機系接着剤成分と前記複合材料とを混合して解体性接着剤組成物を得ることとを含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、解体性接着剤組成物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
接着剤は、構造用接着剤をはじめとして、より接着力が強く、より耐久性が長く、更には、耐熱性、温度環境の変動にも強いものが求められ、開発が進められてきた。しかしながら、限りある資源を有効に使用しようとするリサイクルの面では、接合された部品を再利用するために、解体可能な接着剤の開発が必須である。解体性接着剤とは、使用期間後に加熱などの外的刺激により接着強度が低下し、接合部をはがしうるものである。
【0003】
例えば、特許文献1は、(A)有機系接着剤成分、及び(B)無機オニウムイオンとハロゲンイオンとの化合物を含む解体性接着剤であって、(B)無機オニウムイオンがアンモニウムイオンであり、ハロゲンイオンがヨウ化物イオンであり、(A)有機系接着剤成分がエポキシ樹脂系接着剤である、解体性接着剤を記載している。当該解体性接着剤は、典型的には270℃に加熱することにより解体される。
【0004】
引用文献2は、(A)ウレタンアクリレート樹脂を含む有機系接着剤成分に、(B)無機オニウムイオンと、ハロゲンイオン、過ハロゲン酸イオン及び無機酸イオンからなる群から選択される陰イオンとの化合物を含む、解体性接着剤組成物を記載している。当該解体性接着剤もまた、典型的には270℃に加熱することにより解体される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-196793号公報
特開2019-182948号公報
【非特許文献】
【0006】
宮入裕夫、他5名、「接着応用技術」、日経技術図書株式会社、1991年4月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような従来の解体性接着剤組成物は、解体温度が典型的には270℃と高温であるため、解体に多くのエネルギーを必要する。
【0008】
本開示は、比較的低温な外的刺激により接着接合部を解体可能な解体性接着剤組成物及びその製造方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の実施形態の例を以下の項目[1]~[10]に列記する。
[1]
(A)有機系接着剤成分、
(B)無機オニウムイオンと、ハロゲンイオン、過ハロゲン酸イオン及び無機酸イオンからなる群から選択される陰イオンとの化合物、並びに
(C)水溶性ポリマー
を含む、解体性接着剤組成物。
[2]
上記無機オニウムイオンが窒素の水素化物を含む、項目1に記載の解体性接着剤組成物。
[3]
上記窒素の水素化物がアンモニウムイオンを含む、項目2に記載の解体性接着剤組成物。
[4]
上記(B)化合物が無機オニウムイオンとハロゲンイオンとの化合物を含み、上記ハロゲンイオンがヨウ化物イオンである、項目1~3のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
[5]
上記(B)化合物がヨウ化アンモニウムを含む、項目1~4のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
[6]
上記(B)化合物の少なくとも一部は、(C)水溶性ポリマーとの複合材料の形態である、項目1~5のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
[7]
上記(C)水溶性ポリマーがカルボキシメチルセルロースアンモニウムを含む、項目1~6のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
[8]
上記(A)有機系接着剤成分がエポキシ樹脂系接着剤を含む、項目1~7のいずれか一項に記載の解体性接着剤組成物。
[9]
解体性接着剤組成物の製造方法であって、上記方法は、
(B)無機オニウムイオンと、ハロゲンイオン、過ハロゲン酸イオン、及び無機酸イオンからなる群から選択される陰イオンとの化合物を、(C)水溶性ポリマーでスプレードライし、複合材料を得ることと、
(A)有機系接着剤成分と上記複合材料とを混合して解体性接着剤組成物を得ることとを含む、方法。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、比較的低温な外的刺激により接着接合部を解体可能な解体性接着剤組成物及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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