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公開番号2024059603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2023179555
出願日2023-10-18
発明の名称残渣の資源化方法
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01D 61/14 20060101AFI20240423BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ろ過残渣を資源の用途に転用するための、残渣の資源化方法を提供する。
【解決手段】発酵液、及び/又は培養液を含む原料組成物を固液分離することにより、ろ液が分離された残渣を得る工程と、前記残渣を、資源として用いる工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発酵液、及び/又は培養液を含む原料組成物を固液分離することにより、ろ液が分離された残渣を得る工程と、
前記残渣を、資源として用いる工程と、
を有する、残渣の資源化方法。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記固液分離は、膜ろ過、蒸留、及び/又は遠心分離を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記固液分離は、膜ろ過を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記発酵液、及び/又は前記培養液は、醸造物、及び/又は糖化液である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記資源を、経口用組成物、肥料、及び/又は燃料の用途として用いる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記原料組成物における、前記残渣の主成分、及び/又は前記残渣の含有量に応じて、前記資源の用途を選択する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記残渣は、ろ過助剤を含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記残渣をさらに固液分離する工程を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
発酵液、及び/又は培養液を含む原料組成物を固液分離することにより、資源の用途に適用可能な残渣を得る、残渣の製造方法。
【請求項10】
発酵液、及び/又は培養液を含む原料組成物を固液分離して得られる残渣を、資源として用いる、残渣の使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ろ過残渣を資源の用途として用いる方法(残渣の資源化方法)等に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ビール、ワイン、及び醤油等の食品は、微生物の発酵を利用して得られる。この種の食品の製造工程は、懸濁物質を分離するため、ろ過が行われる。ろ過方法としては、珪藻土をろ過助剤として用いる珪藻土ろ過、並びに、膜ろ過、遠心分離、及び蒸留等が挙げられる。ここで、食品分野では、珪藻土ろ過が普及している(例えば、非特許文献1、及び2を参照。)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
古川俊夫「菌体をろ過する」Chemical engineering of Japan 69巻,8号,447-450頁(2005年)
神笠諭「珪藻土とその工業的利用」J.Soc.Powder Technol.Japan 39巻、2号,114-121頁(2002年)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1、及び2のような珪藻土ろ過では、一般に、いわゆる「ろ過助剤」が用いられるため、ろ液、及び残渣の分離に伴い、使用済み珪藻土、及び残渣(ろ過助剤が残留した残渣)が廃棄物として発生する。この廃棄物は、珪藻土、及びろ過助剤を含んでおり、産業廃棄物として処理するほかない、という問題があった。ここで、特に残渣については、有用な用途(例えば、資源の用途)に転用することが求められている状況もあった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものである。すなわち、本発明の目的は、残渣を資源の用途に転用するための、残渣の資源化方法を提供することである。また、本発明の目的は、資源の用途に適用可能な残渣を得る、残渣の製造方法を提供することである。更に、本発明の目的は、残渣を資源として用いる、残渣の使用方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は以下のとおりである。
[1]
発酵液、及び/又は培養液を含む原料組成物を固液分離することにより、ろ液が分離された残渣を得る工程と、
前記残渣を、資源として用いる工程と、
を有する、残渣の資源化方法。
[2]
前記固液分離は、膜ろ過、蒸留、及び/又は遠心分離を含む、項目1に記載の方法。
[3]
前記固液分離は、膜ろ過を含む、項目1又は2に記載の方法。
[4]
前記発酵液、及び/又は前記培養液は、醸造物、及び/又は糖化液である、項目1~3のいずれか1項に記載の方法。
[5]
前記資源を、経口用組成物、肥料、及び/又は燃料の用途として用いる、項目1~4のいずれか1項に記載の方法。
[6]
前記原料組成物における、前記残渣の主成分、及び/又は前記残渣の含有量に応じて、前記資源の用途を選択する、項目1~5のいずれか1項に記載の方法。
[7]
前記残渣は、ろ過助剤を含まない、項目1~6のいずれか1項に記載の方法。
[8]
前記残渣をさらに固液分離する工程を有する、項目1~7のいずれか1項に記載の方法。
[9]
発酵液、及び/又は培養液を含む原料組成物を固液分離することにより、資源の用途に適用可能な残渣を得る、残渣の製造方法。
[10]
発酵液、及び/又は培養液を含む原料組成物を固液分離して得られる残渣を、資源として用いる、残渣の使用方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、残渣を資源の用途に転用するための、残渣の資源化方法を提供することができる。また、本発明によれば、資源の用途に適用可能な残渣を得る、残渣の製造方法を提供することができる。更に、本発明の目的は、残渣を資源として用いる、残渣の使用方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に関する中空糸膜モジュールの構成例を概略的に示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」とも称する。)ついて、図面を参照して説明する。本明細書中、段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えわってよい。本明細書中、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換わってよい。本明細書中、「工程」の語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、工程の機能が達成されれば、本用語に含まれる。図面に示される内容において、縮尺、形状及び長さは、明確性を更に図るために、誇張して示されている場合がある。
【0010】
[実施形態1]
〔残渣の資源化方法〕
本実施形態は、
発酵液、及び/又は培養液を含む原料組成物を固液分離することにより、ろ液が分離された残渣を得る工程と、
前記残渣を、資源として用いる工程と、
を有する、ろ過残渣の資源化方法である。本明細書において、「ろ過残渣」を、単に「残渣」と称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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