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公開番号2024057588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2023168816
出願日2023-09-28
発明の名称ポリアセタール樹脂組成物
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 59/00 20060101AFI20240417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、成形品からのホルムアルデヒド放出量が少なく、かつ機械物性と色調特性を両立するポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、(A)ポリアセタール樹脂を100質量部と、(B)イソフタル酸単位とジカルボン酸単位とを含む半芳香族ポリアミド樹脂を0.05質量部以上0.50質量部以下と、(C)アミド化合物を0.001質量部以上0.1質量部以下とで含み、前記(B)と前記(C)の質量比が、(B)/(C)=1以上20以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリアセタール樹脂を100質量部と、
(B)イソフタル酸単位とジカルボン酸単位とを含む半芳香族ポリアミド樹脂を0.05質量部以上0.50質量部以下と、
(C)アミド化合物を0.001質量部以上0.1質量部以下とで含み、
前記(B)と前記(C)の質量比が、(B)/(C)=1以上20以下である、
ポリアセタール樹脂組成物。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記(A)ポリアセタール樹脂が、ホモポリマーである、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項3】
前記(A)ポリアセタール樹脂の数平均分子量Mnが、75,000以上150,000以下である、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項4】
前記(A)ポリアセタール樹脂のMFRが、0.5g/10分以上30g/10分以下である、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項5】
前記(B)半芳香族ポリアミド樹脂が、ポリアミド6Iである、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項6】
前記(B)半芳香族ポリアミドの数平均分子量Mnが、5,000以上20,000以下である、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項7】
前記(C)アミド化合物が、1級アミドまたは2級アミドを含む、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項8】
前記(C)アミド化合物が、1級アミドのみを含む、請求項7に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項9】
前記(C)アミド化合物の分子量Mが、1,000以下である、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項10】
前記(C)アミド化合物の分子量Mが、600以下である、請求項9に記載のポリアセタール樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアセタール樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は、結晶性樹脂であり、剛性、強度、靭性、摺動性、及びクリープ性に優れる為、従来から、自動車部品、電気・電子部品、及び工業部品等の機構部品用の材料等として、広範囲に亘って用いられている。特に、自動車部品においては、VOC性能や色調特性の要求が高まってきており、電気・電子用途においては小型化、軽量化に伴い、耐衝撃性向上の要求が高まってきている。
【0003】
ポリアセタール樹脂の成形品からのホルムアルデヒド放出量を改善する技術としては、例えば、ポリアセタール樹脂に半芳香族ポリアミドを添加する方法(例えば、下記特許文献1参照)、ポリアセタール樹脂にホルムアルデヒド捕捉剤を添加する方法(例えば、下記特許文献2参照)が提案されている。耐衝撃性を改善する技術としては、ガラス系無機充填材を添加する方法(例えば、下記特許文献3参照)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/250895号
特許第6951938号公報
国際公開第2019/003522号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリアセタール樹脂製の部品は、幅広い用途で使用される上でホルムアルデヒド放出量の抑制および、機械物性(特に薄肉成形ではシャルピー衝撃値)と色調とを両立させることが重要となる。本発明者らは、成形品からのホルムアルデヒド放出量を低減でき、かつ耐衝撃性と色調特性に優れた組成物が必要であることを見出した。
しかしながら、特許文献1~3に開示される技術はいずれもホルムアルデヒド放出量と耐衝撃性、色調特性とを満たすには十分でないという問題を有している。
【0006】
そこで、本発明は、成形品からのホルムアルデヒド放出量が少なく、かつ機械物性と色調特性を両立するポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上述した従来技術の課題を解決するべく鋭意研究を行った結果、ポリアセタール樹脂に対して、イソフタル酸単位とジアミン単位を含むジアミン単位からなる半芳香族ポリアミド樹脂とアミド化合物を特定の比率で配合することにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]
(A)ポリアセタール樹脂を100質量部と、
(B)イソフタル酸単位とジカルボン酸単位とを含む半芳香族ポリアミド樹脂を0.05質量部以上0.50質量部以下と、
(C)アミド化合物を0.001質量部以上0.1質量部以下とで含み、
前記(B)と前記(C)の質量比が、(B)/(C)=1以上20以下である、
ポリアセタール樹脂組成物。
[2]
前記(A)ポリアセタール樹脂が、ホモポリマーである、[1]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[3]
前記(A)ポリアセタール樹脂の数平均分子量Mnが、75,000以上150,000以下である、[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[4]
前記(A)ポリアセタール樹脂のMFRが、0.5g/10分以上30g/10分以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[5]
前記(B)半芳香族ポリアミド樹脂が、ポリアミド6Iである、[1]~[4]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[6]
前記(B)半芳香族ポリアミドの数平均分子量Mnが、5,000以上20,000以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[7]
前記(C)アミド化合物が、1級アミドまたは2級アミドを含む、[1]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[8]
前記(C)アミド化合物が、1級アミドのみを含む、[7]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[9]
前記(C)アミド化合物の分子量Mwが、1,000以下である、[1]~[8]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[10]
前記(C)アミド化合物の分子量Mwが、600以下である、[9]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[11]
前記(B)半芳香族ポリアミド樹脂と前記(C)アミド化合物の比が、(B)/(C)=2以上10以下である、[1]~[10]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、成形品からのホルムアルデヒド放出が少なく機械物性と色調特性を両立できるポリアセタール樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」と称することがある。)について詳細に説明する。
なお、本発明は、以下の本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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