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公開番号2024003457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-15
出願番号2022102623
出願日2022-06-27
発明の名称テープ巻き装置およびテープ送り出し機構
出願人株式会社FDKエンジニアリング,矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人相原国際知財事務所
主分類B65B 13/12 20060101AFI20240105BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】複数の電線同士が近接した狭い作業スペースにおいても結束対象の電線に対してテープの巻き付けを行うことの可能なテープ巻き装置と、そのテープの送り出し機構とを提供する。
【解決手段】本開示に係るテープ巻き装置(1)は、ロール状に巻かれたテープを保持して回転可能に支持されるテープリール(11)と、テープリールから引き出されたテープ(13)を送り出す送り出し機構であって、テープを切断する切断機構(27、28)を備える送り出し機構と、円筒形の周壁の一部に被結束体(61)を収容する切欠き部(41a)が設けられ、該切欠き部に連通する開口部(41b)が設けられた周方向への回転が可能なテープ巻き付けドラム(41)と、を備える。これにより、テープが送り出し機構によって同ドラムの開口部から切欠き部内へ導入された後、切欠き部に収容された被結束体が、同ドラムの回転によりその導入されたテープによって結束される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロール状に巻かれたテープを保持し、回転可能に支持されるテープリールと、
前記テープリールから引き出された前記テープを送り出す送り出し機構であって、前記テープを切断する切断機構を備える送り出し機構と、
円筒形の周壁の一部に被結束体を収容する切欠き部が設けられ、前記切欠き部に連通する開口部が設けられた周方向への回転が可能なテープ巻き付けドラムと、
を備え、
前記テープが前記送り出し機構によって前記ドラムの前記開口部から前記切欠き部内へ導入され、前記切欠き部に収容された前記被結束体が前記ドラムの回転により前記導入されたテープによって結束される、
ことを特徴とするテープ巻き装置。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
請求項1に記載のテープ巻き装置において、
前記ドラムの外周の周辺に、前記ドラムの外周に沿わせて配置される前記テープを前記ドラムの回転軸側に向かって押圧するリング部材を有した回転可能なガイドローラを更に備える、
ことを特徴とするテープ巻き装置。
【請求項3】
請求項2に記載のテープ巻き装置において、
前記ドラムは、前記切欠き部の前記導入されたテープが配置される側の内周面に弾性部材を更に備える、
ことを特徴とするテープ巻き装置。
【請求項4】
請求項2に記載のテープ巻き装置において、
前記ドラムは、前記切欠き部の前記導入されたテープが配置される側の内周面と対向する側に、押し付け位置と退避位置との間で移動可能な押さえ付け部材を更に備える、
ことを特徴とするテープ巻き装置。
【請求項5】
請求項4に記載のテープ巻き装置において、
前記ドラムは、前記切欠き部の前記導入されたテープが配置される側の内周面に弾性部材を更に備える、
ことを特徴とするテープ巻き装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のテープ巻き装置に備えられる前記テープの送り出し機構であって、
この送り出し機構は、前記テープリールから引き出された前記テープの粘着面と当接する部材として、回転可能に構成されたプーリ、および前記プーリにより送り出される前記テープを前記切欠き部に向けて搬送するための回転可能に構成されたリング形状のベルトを備える、
ことを特徴とする送り出し機構。
【請求項7】
請求項6に記載の送り出し機構であって、
この送り出し機構は、前記ベルトの下方に設けられ、前記ベルトの回転によって搬送される前記テープの前記粘着面を前記ベルトから剥離するためのベルト巻き込み防止部材を更に備える、
ことを特徴とする送り出し機構。
【請求項8】
請求項1に記載の送り出し機構を備えるテープ巻き装置において、
この装置に設けられた取り付け部を介して接続される産業用ロボットを更に備える、
ことを特徴とするテープ巻き装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の電線同士が近接した狭い作業スペースにおいても結束対象の電線に対してテープの巻き付けを行うことの可能なテープ巻き装置と、そのテープ送り出し機構に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
自動車などの電気配線に使用されるワイヤーハーネスは、複数の電線をテープで巻いて束ねたものであるが、このテープ巻きの作業は、一般に、人手によって行われることが多く、その自動化が望まれている。
このテープ巻き作業の自動化について、例えば、特許文献1には、そのための装置の一例が開示されている。特許文献1のテープ巻き装置は、テープの先端部を保持する先端保持部材を有し、これを移動することで、保持したテープを、それが巻かれたロールから引き出して、装置とその前方に置かれた電線との間に、粘着面が前方(電線側)を向くように配置する。つまり、テープを装置の外側で搬送する。次に、テープ巻き装置は、装置を前進させて、電線を、装置の前部に備えた回転ドラムの切欠き凹部に収容しつつ、電線に対してテープの先頭部分を貼り付ける。このとき、先端保持部材の保持していたテープを、その移動に合わせて解放する。そして、この移動によって電線にテープを貼り付けると、テープ巻き装置は、回転ドラムを、電線を中心軸とするように回転させて電線にテープの残りの部分を巻き付ける。
このテープ巻き装置では、このようにして、電線に対するテープの巻き付けを自動的に行うことができる。
【0003】
ところで、このテープ巻き装置は、複数の電線同士が近接した狭い作業スペースでのテープの巻き付けにも対応を可能としている。具体的には、テープ巻き装置は、先端保持部材の他に、中間保持部材を更に有し、上記のように先端保持部材によって引き出されたテープのロール側の端部をこの中間保持部材によって保持する。この保持により、これらの保持部材間に掛け渡されるテープが、テープ巻き装置と結束対象の電線との間において、装置の前側下部の外縁に沿わせて斜め向きとなるように配置される。この場合、テープは、装置の後側下方に向けて斜め向きに配置される。そのため、テープ巻き装置では、装置の前側の下方に別の結束対象あるいは他の電線が置かれている場合にも、それらに装置の前側の部分が干渉することなく、結束対象の電線に対してテープを巻き付けることができる。
しかしながら、このテープ巻き装置においても、電線同士の配置される状態や電線の分岐の仕方(T分岐、Y分岐など)によっては、装置の前側の部分が電線に干渉してしまい、その結果、テープの巻き付けを行うことができなかった。
【0004】
そこで、そのような場合にもテープの巻き付けを可能とする装置の一例として、例えば、特許文献2には、結束対象の電線に対して様々な角度、例えば上方からテープの巻き付けを行うことを可能とするテープ巻き装置が開示されている。このテープ巻き装置のように、結束対象の電線に対して、例えば上方からテープの巻き付けを行うことができれば、上記のように電線同士の配置状態や電線の分岐の仕方が複雑になっている場合にもテープの巻き付けを行うことが可能になる。
ところで、特許文献2のテープ巻き装置では、結束対象の電線にテープの巻き付けを行う際、テープの巻かれたロールを収容するテープホルダが、電線を中心にその周りを回転するようにして電線へのテープの巻き付けが行われる。この場合、結束対象の電線の周りに、少なくともテープホルダの直径の2倍以上のスペースがないと、装置はその巻き付け箇所に入り込むことができず、その結果、このテープ巻き装置においても、電線へのテープの巻き付けを行うことができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-67438号公報
特開平4-189715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上記の課題を解決するものであり、複数の電線同士が近接した狭い作業スペースにおいても結束対象の電線に対してテープの巻き付けを行うことの可能なテープ巻き装置および、そのテープ送り出し機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るテープ巻き装置は、ロール状に巻かれたテープを保持し、回転可能に支持されるテープリールと、前記テープリールから引き出された前記テープを送り出す送り出し機構であって、前記テープを切断する切断機構を備える送り出し機構と、円筒形の周壁の一部に被結束体を収容する切欠き部が設けられ、前記切欠き部に連通する開口部が設けられた周方向への回転が可能なテープ巻き付けドラムと、を備え、前記テープが前記送り出し機構によって前記ドラムの前記開口部から前記切欠き部内へ導入され、前記切欠き部に収容された前記被結束体が前記ドラムの回転により前記導入されたテープによって結束される、ことを特徴としている。
また、本開示に係るテープ巻き装置に備えられるテープの送り出し機構は、前記テープリールから引き出された前記テープの粘着面と当接する部材として、回転可能に構成されたプーリ、および前記プーリにより送り出される前記テープを前記切欠き部に向けて搬送するための回転可能に構成されたリング形状のベルトを備える、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係るテープ巻き装置によれば、複数の電線同士が近接した狭い作業スペースにおいても結束対象の電線に対してテープの巻き付けを行うことの可能なテープ巻き装置および、そのテープ送り出し機構を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係るテープ巻き装置の構成図である。
ベルト巻き込み防止部材を示す図である。
第2リングベルトを装置の前方側から見た場合の断面図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
テープ巻き装置の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態を添付の図面を参照して説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係るテープ巻き装置1の構成図である。図1(a)は、本実施形態のテープ巻き装置1をその側方から見た側面図であり、図1(b)は、本実施形態のテープ巻き装置1をその上方から見た平面図(上面図)である。なお、図1(a)は、図1(b)での装置を右側から見た様子を示しており、装置の構成を説明する都合から、図1(b)での装置のカバー1rsを外した状態のテープ巻き装置1を示している。
本実施形態のテープ巻き装置1は、テープ保持機構、テープ送り出し機構、およびテープ巻き付け機構を備えている。テープ保持機構は、テープリール11、支持軸12、およびテープ13によって構成される。テープ送り出し機構は、第1プーリ21、第2プーリ22、第1リングベルト23、ベルト巻き込み防止部材24、第2リングベルトa25、第2リングベルトb26、エアシリンダ27、カッター28、サーボモータ29、および歯車30によって構成される。テープ巻き付け機構は、テープ巻き付けドラム41、大歯車42、小歯車a43、小歯車b44、歯付きベルト45、サーボモータ46、押さえ付け部材47、弾性部材48、ガイドローラ49、およびリング部材50によって構成される。また、本実施形態のテープ巻き装置1は、本装置に、産業用ロボットのアーム等を取り付けることを可能とするためのアーム取り付け部71を備えている。このアーム取り付け部71は、テープ巻き装置1と産業用ロボットとを電気的に接続するための機能および部材を有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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