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公開番号2024000363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-05
出願番号2022099109
出願日2022-06-20
発明の名称シートカバー及び車両用シート
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B68G 7/05 20060101AFI20231225BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約【課題】複数の窪み部分が合流する箇所において皺が発生することを抑制する。
【解決手段】バックカバー22は、3枚以上の表皮材26を含んで構成されバックパッド24を覆う表皮材本体28を備えている。表皮材本体28には、複数の窪み部分30が形成されている。複数の窪み部分30は、3つ以上のものが互いに合流する合流部36を有している。また、バックカバー22は、隣り合って配置された表皮材26同士を合流部36とは異なる範囲の窪み部分30において接合する縫製部34とを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
3枚以上の表皮材を含んで構成され、シートパッドを覆う表皮材本体と、
前記表皮材本体に形成されていると共に3つ以上のものが互いに合流する合流部を有し、前記シートパッド側へ窪んだ複数の窪み部分と、
隣り合って配置された前記表皮材同士を前記合流部とは異なる範囲において接合する縫製部と、
を備えたシートカバー。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記表皮材本体は、第1の前記表皮材と、第2の前記表皮材と、第3の前記表皮材と、第4の前記表皮材と、を含んでおり、
第1の前記表皮材と第2の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材との境目には第1の前記窪み部分が形成され、
第3の前記表皮材と第4の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第3の前記表皮材と第4の前記表皮材との境目には第2の前記窪み部分が形成され、
第1の前記表皮材と第3の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材との境目には第3の前記窪み部分が形成され、
第2の前記表皮材と第4の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第2の前記表皮材と第4の前記表皮材との境目には第4の前記窪み部分が形成され、
第1の前記窪み部分と第2の前記窪み部分と第3の前記窪み部分と第4の前記窪み部分との前記合流部において、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第3の前記表皮材と第4の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第2の前記表皮材と第4の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっている請求項1に記載のシートカバー。
【請求項3】
前記表皮材本体は、第1の前記表皮材と、第2の前記表皮材と、第3の前記表皮材と、を含んでおり、
第1の前記表皮材と第2の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材との境目には第1の前記窪み部分が形成され、
第1の前記表皮材と第3の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材との境目には第2の前記窪み部分が形成され、
第2の前記表皮材と第3の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第2の前記表皮材と第3の前記表皮材との境目には第3の前記窪み部分が形成され、
第1の前記窪み部分と第2の前記窪み部分と第3の前記窪み部分との前記合流部において、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第2の前記表皮材と第3の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっている請求項1に記載のシートカバー。
【請求項4】
着座乗員の臀部を支持するシートクッション及び着座乗員の背部を支持するシートバックを有するシート本体と、
前記シート本体の一部を構成するシートパッドと、
3枚以上の表皮材を含んで構成され、前記シートパッドを覆う表皮材本体と、前記表皮材本体に形成されていると共に3つ以上のものが互いに合流する合流部を有し、前記シートパッド側へ窪んだ複数の窪み部分と、隣り合って配置された前記表皮材同士を前記合流部とは異なる範囲の前記窪み部分において接合する縫製部と、を有するシートカバーと、
を備えた車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートカバー及び車両用シートに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車両用シートの表面部分を構成するシートカバーが開示されている。この文献に記載されたシートカバーは、意匠面をなす表材と、弾性的に伸縮可能な弾性材とが積層されて構成されている。また、シートカバーは、意匠面に露出するステッチ部と、弾性材の裏側に配置され且つ表材よりも撓み変形しにくいアンカー部と、を備えている。そして、シートカバーに形成された窪み(凹み)部分では、弾性材を潰した状態でシートパッド側に撓み変形している表材が、ステッチ部によってアンカー部に縫い付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-1560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、シートカバーにおける意匠面側に窪み部分が形成されている構成では、複数の窪み部分が合流する箇所において皺が発生し易くなることが考えられるが、上記特許文献1に記載された構成は、この点を考慮していない。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、複数の窪み部分が合流する箇所において皺が発生することを抑制することができるシートカバー及び車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様のシートカバーは、3枚以上の表皮材を含んで構成され、シートパッドを覆う表皮材本体と、前記表皮材本体に形成されていると共に3つ以上のものが互いに合流する合流部を有し、前記シートパッド側へ窪んだ複数の窪み部分と、隣り合って配置された前記表皮材同士を前記合流部とは異なる範囲において接合する縫製部と、を備えている。
【0007】
第1の態様のシートカバーによれば、シートパッドを覆う表皮材本体は、3枚以上の表皮材を含んで構成されている。また、表皮材本体には、シートパッド側へ窪んだ複数の窪み部分が形成されている。また、複数の窪み部分は、3つ以上のものが互いに合流する合流部を有している。ここで、隣り合って配置された表皮材同士は、合流部とは異なる範囲において縫製部で接合されている。これにより、縫製部の張力によって、複数の窪み部分が合流する合流部において表皮材本体に皺が発生することを抑制することができる。
【0008】
第2の態様のシートカバーは、第1の態様のシートカバーにおいて、前記表皮材本体は、第1の前記表皮材と、第2の前記表皮材と、第3の前記表皮材と、第4の前記表皮材と、を含んでおり、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材との境目には第1の前記窪み部分が形成され、第3の前記表皮材と第4の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第3の前記表皮材と第4の前記表皮材との境目には第2の前記窪み部分が形成され、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材との境目には第3の前記窪み部分が形成され、第2の前記表皮材と第4の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第2の前記表皮材と第4の前記表皮材との境目には第4の前記窪み部分が形成され、第1の前記窪み部分と第2の前記窪み部分と第3の前記窪み部分と第4の前記窪み部分との前記合流部において、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第3の前記表皮材と第4の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第2の前記表皮材と第4の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっている。
【0009】
第2の態様のシートカバーによれば、シートパッドを覆う表皮材本体は、第1の表皮材~第4の表皮材を含んで構成されている。また、表皮材本体には、シートパッド側へ窪んだ第1の窪み部分~第4の窪み部分が形成されている。また、第1の窪み部分~第4の窪み部分は、互いに合流する合流部を有している。ここで、合流部においては、第1の表皮材と第2の表皮材との縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第3の表皮材と第4の表皮材との縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第1の表皮材と第3の表皮材との縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第2の表皮材と第4の表皮材との縫製部による接合箇所が無い状態となっている。これにより、縫製部の張力によって、第1の窪み部分~第4の窪み部分が合流する合流部において表皮材本体に皺が発生することを抑制することができる。
【0010】
第3の態様のシートカバーは、第1の態様のシートカバーにおいて、前記表皮材本体は、第1の前記表皮材と、第2の前記表皮材と、第3の前記表皮材と、を含んでおり、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材との境目には第1の前記窪み部分が形成され、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材との境目には第2の前記窪み部分が形成され、第2の前記表皮材と第3の前記表皮材とは前記縫製部で接合されていると共に、第2の前記表皮材と第3の前記表皮材との境目には第3の前記窪み部分が形成され、第1の前記窪み部分と第2の前記窪み部分と第3の前記窪み部分との前記合流部において、第1の前記表皮材と第2の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第1の前記表皮材と第3の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっており、第2の前記表皮材と第3の前記表皮材との前記縫製部による接合箇所が無い状態となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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